ENo.0149　Владимир Ильи́ч Революционеров

【残存領域及びウォーハイドラに関する調査:6】
　先週、我らの基地へと襲撃があった。熾天使旅団に同調する周辺軍閥の計画的攻撃であった。しかし我らの拠点が軍事基地としても機能していると予想していなかったか、それともウォーハイドラ一機奇襲で片付けられると思っていたのか……出番なく哀れに思っていた火砲が活躍できたのは幸いだったな、敵は何もない平地で歩兵突撃などするものだから榴弾砲の一撃で呆気なく崩壊した。
　捕らえた敗残兵を拷問した結果、わかったことは近々リソスフェアでの戦いは最終局面を迎えること、そしてそれは我々ウォーハイドラ乗りも無関係でないこと。襲撃の理由はまさにそれで、事前に少しでも戦力を排除しておきたかったのだろう。愚かなことだ、私は敗残兵たちを全員処理し、部下に宣言した。

　傲慢な敵は我らに牙を剥いた。その報いを見せるべきだ、と。

　馬鹿馬鹿しい泥沼戦争に加わる予定は無かったが、気が変わった。ソヴィエトロシアを愚弄したものがどんな末路を辿るか、全残存領域に見せしめるべきだ。残念ながら祖国とは現在情報のやり取りのみが可能で大軍を送り込むことはおろか補充も見込めないので、やはり私以外は出撃できないが——十分だ。

　今までメッセージを送り間違えていた、よくわからんノラとかいう女が死んだニュースが流れた。私にはどうでもいいことだ。そして、《霧笛の塔》からの招集依頼が届いた。

　《霧笛の塔》から受け取った情報によると、敵は要塞前にそれぞれ200弱のトーチカ、鉄条網と鉄線、霊場(霊障という残存領域特有の現象を使ったトラップ、いわば地雷みたいなものだ)と、195両のテンペストで持って第一防衛線を築いているとのことだ。敵の兵力は1師団程度。これを東西に1連隊づつ、中央に1旅団に分けて設置、2重の防衛ラインによって我らの攻勢を防ぐ、いや勢いを削ぐつもりだろう。さらにその先にはさらなる防衛線、また禁則領域と呼ばれるエリアとリソスフェア本体がある。さらに西方1000kmごとにバイオスフェア、ストラトスフェア、イオノスフェア、そして封印された《月の谷》がある。どうせなら全て攻略して《月の谷》に封印された物も我らソヴィエトのモノにしてしまえば……話が逸れた。
　一方こちらも、全ウォーハイドラ488機（登録機数より少し多いが、何度数えてもこの数だった）を大きくは三方に分けて1〜3連隊とし、それを2〜3大隊（第一連隊には別働隊となる直轄25小隊を隷下にしている）、大隊には主に3〜4中隊という区分けだ。つまり控えめに見て旅団規模（とはいえ中隊,大隊共にかなり充実した数なので率直にいえば師団規模）で、防衛線全線に対し一斉攻勢をかける予定らしい。数で見れば敵が2倍近く不利だが、恐るべきなのはテンペストのみと見れば488対195、つまり逆にこちらが2倍以上とも言える。

　私はリソスフェア攻勢混成旅団第3連隊F大隊、第14中隊として敵右翼の一端を攻撃する。13,15中隊とともに最初の防衛線を食い破り、急襲によって直接二番目の防衛線に攻撃を仕掛ける16中隊が孤立せぬようにするためだ。テンペストの数こそ少ないものの、最も防衛線の厚いポイントへの攻撃である。その反撃は熾烈を極めるだろう。

　間違いなく第二、場合によっては第三攻勢にまでもつれ込むだろうが、少なくとも第一攻勢に関しては十二分に勝機がある。しかし本隊を要塞に残しているとしても、たった1師団で迎え撃つとは……（こちらも旅団〜師団規模なのだが）どうやら敵はセヴァストーポリやリューシュン（旅順）の戦いを知らぬと見える。あるいは今までの企業連合の攻撃で疲弊しているのか？ 可能性としてだが、そもそも残存領域は勢力が細分化されすぎて軍以上の兵力を持ち出せる勢力が存在しない可能性もある。

　私はこれから、残存領域でも有数の戦場に身を投げ出すだろう。しかし私は斃れない。私はこの要塞を落とし、英雄の一人として名を残すからだ。



【戦闘結果報告】
詳細報告書参照（後述）


【整備購入】
　これから赴くのは今までで最も多い敵、そして因縁深いテンペストが出ている戦場である。故に持てる限りの防御、そして火力をもってせねばなるまい。幸い、装甲は今まで用意してきたもので十分に対応ができるだろう。エンジンに付いてだが、どうやら初期エンジンは大きすぎて電子防御に致命的な隙を生むとわかった。故に中型かつ電子防御に優れそうな”うさみみ改造エンジン”というエンジンを購入したわけだが……その、この名前は軍用なのか？
　ま、まあいいだろう。要は優秀であればいいのだ。そしてОКБ謹製の新型脚部により、理論値では非常に高いAPと粒子防御、そして物理、電子防御に悪くない値を誇る無敵の戦車となるだろう。霊場？ 霊場は恐るるに足らんだろう。


【作成】
　前回信じられない大ポカをやらかしてくれた整備士は、『霊障防御を上げる』とかいうふざけた理屈を、身をもって実践させてみた。結果はまあ、大したことないな。今回製造するのはまたも脚部だが、防御力向上に——特に対テンペストに——特化した脚部だ。素晴らしい。また今回の作成では、何度も整備士に問い詰めて確認したが、今回は以前のようなミスは犯さないと言っていたな。
　販売成果だが、残念ながら競合する製品が販売されたことで買い手が分散したようだ。買い手が欲しがるものを作ればそれだけ売れるだろうが、一方で同じものをつくる者も多く、結果売れ行きもその分下がりかねない、というわけか。ああ忌々しき資本主義社会。


【戦闘予測】
友軍:ウォーハイドラ20機
敵軍:機動破壊兵器『テンペスト』6機[粒子]
　　 トーチカ 12箇所[物理]
　　 電磁鉄線 11箇所[電子]
　　 霊場11箇所[霊障]
合計:40
戦闘環境:霧濃度【185％】　電磁波【144％】
　　　　 リソスフェア要塞

詳細報告書:https://dl.dropboxusercontent.com/s/0dydwrzxv4sqprh/MoW149_07.txt

基本方針:『硬さは正義、火力はジャスティス』
射撃特化ユニオン　（New!）※
ユニオン購入は、序盤は『経験値+1』、『素材+1』
中盤以降ぐらいから『AP+10%』

※方針変更しました。しかし今後、また整備/射撃ユニオンに戻ったり、あるいは整備特化ユニオンになったりする可能性があります。変更前に事前告知しますが、そこは話し合いで。

運営方法としては、話し合いで決めていきますが、もちろん何も言わなくともOK。RP推奨だけど、しなくともOK。色々考えて動きたい方、RPしたい方、ユニオンの利が欲しいだけの方、ОКБ-1001はいかなる者も拒みません。




アジテート:

ウォーハイドラ乗り、技術者、あるいは労働者、もしくは農民の同志諸君！我々はОКБ-1001（第1001設計局）である！
ОКБ Война-Гидра из Туман（ОКБВГТ)、『霧のウォーハイドラ設計局』という名で知っている者もいるだろうか
ウォーハイドラ乗りの諸君、君たち正当なる怒りを持って世界への『革命』を行う者を、我々は支援する！
我々と共に、世界を『解放』しようではないか！
技術者の諸君、君たちの素晴らしい発明は、しかし資本主義者たちの腐った目では評価されないだろう！
ソビエトロシアでは仕事が君たちを歓迎する！



PL向け設定:

　彼らは党によってウォーハイドラの調査解析と開発設計を任された設計局である。君たちウォーハイドラ乗りは、
友軍への”後方支援”という名目でОКБ-1001の手を借りることができるだろう


　君たちは何も共産主義に賛同する必要はない
また、共産主義的に行動する必要も無い
実のところ、中央もそれを期待してはいないのだから
ただ、現場で働いてくれるウォーハイドラの実行部隊が欲しいだけで、
ウォーハイドラの実戦データを集めたいだけにすぎない

　君たちは、彼らをただのパトロンとして利用するのもいいし、
彼らの思想に賛同して解放戦線に加わっても構わない


参加、退出は誰でもいつでも自由にできます

連絡先
http://cc.428.st/?room=【霧戦争】ОКБ-1001【ユニオン】
@HAL_TEXT0101


※アイコン画像は自作です。
そしてオールフリー、さすがソビエトだね！