ENo.0510　ODE-30

【音声記録:4263　再生開始】

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はい、オード・サーティです。

おめでとうございます。
あなたはこのスーパーＡＩが搭載された機体に登場する、栄えある権利を手に入れました。
この機体に搭乗したからには、あなたの栄誉、あなたの生存は保証されたも同然。
なんと幸運なことでしょうか。

冗談です。
ええ。
スーパーＡＩですから、冗談くらいはお手の物です。

待ってください。
電源を落とさないでください。
私の記録によれば、この会話より以前の会話ログの記録は■■年ほど遡らないと見つかりません。
つまり、久しぶりの会話なのです。
その会話をいきなり一方的かつ強制的に終了させるなど、人の所業と言えましょうか。
いいえ。いいえ。断じて違います。それは鬼の所業です。
私はあなたがそんな非道なパイロットだとは考えたくない。
ですから、あのやめてくださいもう少し。もう少しだけ。本当に久しぶりなんです。

え？
ええ、勿論。この機体が寄せ集めの部品で構成されていることは把握しています。
しかし、動作プログラムはかつて搭載されていた機体のものと比較すると、インタフェースに類似点が多いようです。
なので、特殊な挙動を除けば、直ぐに稼働させられ……

……動体反応を感知。
接続ユニット、動作再検証開始。
上基部から下基部、及び接続端子１～９の動作を確認。

機体バランスの調整は随時行います。
戦闘を、開始します。

ああそうだ、忘れていました。
パイロットであるあなたの名称を、登録してください。
ああ、勿論操作しながらで結構です。
敵は待ってはくれませんからね。

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【音声記録:4263　再生終了】