ENo.0567　CODE：29892

// 記録

Input Code:***** ...OK
> Password:************* ...OK
>hello world!

//疑似人格システム起動。K-amanoを仮称とする

Input Date: _ ...check OK
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>Error No.924
>Error No.1058
>Error No.1154

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>Error No.968475

//エラー項目については後ほど確認。動作には影響のない論理障害のもよう。



記録を引き継ぐを確認した。
用意されていた遺書を開く。






…………俺には理解できない内容だった。



今回は準備。


* * *




　きっとコレが読まれているということは、俺は死んだのだと思います。
　手書きで文章を書くのはあまりにも下手だとドクターに叱られたため
　文章データをこうしてパーツの一部に潜ませて遺書として残すことにしました。

　コレを読むのはDr.ケヴィンネンか、もしくはソラくらいだろうと思います。
　なので、ここには二人への言葉を書き連ねておきましょう。

　Dr.へ　おれを人間のように扱ってくれてありがとうございました。
　ソラへ　俺を人間にしてくれてありがとうございました。
　生きたいと思えた、夢を語れた。ソラの向こうに空を、宇宙を夢見ることができた
　（きっと俺に湧き上がったあれが夢なのだとしたら、夢を見たのだろう）
　ソラとの対話がなければ、できなかったこと。
　だから俺は感謝し、同時にきっと泣かせているだろうことを謝罪しなければならない。

　でも俺の死は決まっていたことだ、ソレが少し早かっただけで。
　一足先に、蒼穹へと向かってしまっただけだ。
　だからソラ、もう泣かないで。俺はソラの笑顔が一番好き。
　ねがわくば、おれとソラとの再会が果てしなく遠い未来であることを祈って。

　この遺書の一部でもいいから、戦場の血となり肉となり
　平和になった地でいつかハイドラの空を見ることが叶うと信じ。


　追伸：遺書データも含め、俺が死んだあと同じ外見をした同名機体へ引き継がれるでしょう。
　その際は俺と同じ名前で顔であっても別人なので、できればケイと呼ばないでください。
　それは、おれではないので。