ENo.0296　ニック・イーフローク

敵ハイドラの狙撃砲はこちらを狙ってはいるが、しかし砲弾を当てることはできていない。
さすがは機動戦特化機体。このまま行けば戦える距離まで近づく事ができそうだ。

敵が狙撃砲を捨て、こちらに向かってくる。
どうやらあちらもあまり長距離の武装は持っていないらしい。速度は…こちらより少し遅いくらいだろうか？

こちらの射程範囲の最も長い武装…速射パルス砲を構え射程距離に入ったと同時に…
…敵の攻撃を警戒して一瞬だけブースターの出力を上げ大きく機体を横にスライドさせる。
…が、しかし。敵もまたこちらと同じ行動を取った。

敵の横を取りながら一定の距離まで近づこうとする。
すると相手も反対方向からこちらの横を取ろうと回り込んでくる。
よく見ると機体構成も似ている。見たことのないパーツばかりだが…軽量機であることはほぼ間違いないだろう。
敵の武装が唸る。速射砲だろうか。他にもう２つ武装があるが使ってこない。どうやらもっと近距離でないと使えないらしい。
などと考えていたところ、敵が機関砲で弾幕を張ってきた。自機を跳躍させて躱す。
すると敵がより一層スピードを上げ、一気に近づいてきた。こちらが着地したところを最後の一つの武装…粒子ブレードで切り捨てるという考えだろう。
こちらの機動力を活かし、空中で敵にあえて近づく。敵が粒子ブレードを振るよりも先に、こちらが空中から蹴りを食らわす。
敵は反応できず、この蹴りを食らったことによって大きなスキが生まれた。
すかさずこちらの攻撃を叩き込む。
敵の薄い装甲は、これに耐えることはできなかった。