ENo.0323　第306特殊試験部隊

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「起動準備完了。敵の相対距離から市内に入るのと同時に浮上だな」
「ドクター、パイロットが到着しました。」
「よし。すぐにでも……まて、おい！お前！何を！」

金属音が響く。ヘルメット越しではあるもののパイロットは
後頭部を工具で一撃された後、倒れこんだ。
暴行を行ったものは……

「クソ！市長に連絡をしろ！今更止められない！総員退避！」
「ドクターは！？」
「ここで最後まで見届ける！責任者の義務だ！はやく倒れたそいつを連れて行け！」

帰還したばかりの打ち捨てられたウォーハイドラが小爆発を起こす。
獅子のエンブレム、S01のパーソナルマーク……そのパイロットは……

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エルコ市に轟音が響き、地鳴りに包まれる。
市庁舎……本社ビルの前面が割れ……その巨大な艦影が姿を露にしていく。
市民と、市民が営んでいた建造物などを蟻のように散らしながら。

「ワドー、聞こえるか。かなりやばい状況だ。」
「だが特異点の集合状態は良好だ。こっちでジェネレーターを……」

「おい待て、なんでお前”達”はこっちに向かっている？！」

「306の連中とハチ合うぞ！クソ……連中は次元潜航技術を……」

「終わったらジェネレーター区画に……」

ある一人、二人に向けられた短距離通信はそこで途絶えた。

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「乗り込んだのはやはり君かメイヤード……戦闘に対する高いモチベーション。」

「君こそ私が望む優れたパイロット……」

「市長！お逃げください！敵がすぐそこまで……」

「エクセレント……刮目せよネッサ・ガラヴァン！君と中佐が生み出したものだ！」

「市長！」

「私は待っているのだ！ここで！何人たりとも邪魔はさせん。」

「市長……！」

「さぁ来いルフ・アフバル……見せるのだその力を！」

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「そうだ……来い！ネッサ・ガラヴァン！私はここにいる！中佐も！」

「ハハハ！！！！叩き殺してやる！！！」

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「メイ！？どうしてメイがあの化け物に！？」

「そんな……補給に帰還したはず……！」

「艦長！はやくエルコ市に！」

「当初の作戦の通り、エルコ市の出入り口をこいつで塞ぐ！総員退艦せよ！」

「306は総員戦闘継続……メイヤードを援護する！」

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我々アフラムインダシトリィは
企業都市キルガールを拠点にする企業ユニオンです。
歴史は古く自由都市時代からの重工業産業の組合を基としており
現在は企業年として軍需重工業を中心に各種ウォーハイドラの武装、また装甲兵器の生産を行っております。
当領域等には現地での需要調査、およびウォーハイドラパーツの研究開発試験
並びに販売を目的として今回は参入させていただいております。
どうぞよろしく。

■今回のお知らせ。　[第２６週]