第14日目
Eno.43 キース・コリンズ＆ドロシー・アルドリッジの一日
霧濃度193％
電磁波197％
《破損した音声ファイルが一件届いています》
…………システムは完成した。最高のエンジンが私の夢を叶えてくれた
きっと君も祝福してくれるだろう。デートの答えを……君に聞く時が来たのだ
（女性にも、男性にも聞こえる不思議な声が録音されている…………）
日記
「……ダンスマカブル、ボロボロッスね」
中破し、擱座した愛機。ひしゃげたコクピットハッチを半ば蹴破って外に出た俺を迎えたのは、うわの空でダンスマカブルの肩に座り込むドロシーの姿だ。
「まーしゃーねーだろ。あんな数の敵とやり合ったのは、ずっと前にバイオ兵器が暴走した時以来だぜ」
思い出しても怖気が走る５年前。見事にマッチポンプの片棒を担がされたオレは、ババアと一緒にムシの大群に相手に大暴れしていた。５年経ってもやることが変わってねェとは我ながら脳味噌は全然成長していないようだが、しかし。
「･･････ヘッ」
長年の愛機の――ダンスマカブルのツラに触れると不思議と笑みが浮かんだ。
弾痕を穿たれ、ムシの体液に汚れたお世辞にも男前とは言い難いツラだ。ボロボロになり残像領域の片隅に両足を放り出して座り込むその姿の通りもはや自力で動くことも適わず、こうしてドロシーが回収に来てくれなければ戦場のど真ん中で朽ち果てるだけだっただろう。
ひとまずの紛争は終わった。
相変わらず、俺たちをこうしてハメた連中の事は未だに良くわからないが、それは俺たちの感知するべきところではないだろう。
ナメたマネをしてくれた報いはいつかしてやるとして、今は。
「キースさん！」
ぼんやりと愛機のツラを眺めていると、ダンスマカブルの頭の横に座り込んでいたドロシーが空を指さして叫んだ。言われるまでもなく指の先を追う。
「･･････へえ」
思わず感嘆の声が漏れる。
ドロシーの指の先にあったのは、雲の裂け目。いや、霧の裂け目と言ってもいいだろうか。ぼんやりともやがうすくなったそこからは、わずかな青空がのぞいていた。
この陰気な世界で見かけた、初めてかもしれない青空。今まで見たどの青空よりも陰気だったが、しかし、何よりもきれいなそれに見惚れた。
ふと、まだ生きていたらしい通信機がガリガリのノイズ混じりにがなり立ててくる。
「あ、ナヅナさんですね」
ノイズに混じって響くのはナヅナのババアの声だった。ドロシーがコクピットの中にもぐりこみ、応対を始める。
「―――くっさ！ ちょっとキースさんコクピットん中クッセェっすよ！」
コクピットの中から飛んでくるドロシーの怒号を聞き流しながら、俺は青空を今一度見上げた。
中破し、擱座した愛機。ひしゃげたコクピットハッチを半ば蹴破って外に出た俺を迎えたのは、うわの空でダンスマカブルの肩に座り込むドロシーの姿だ。
「まーしゃーねーだろ。あんな数の敵とやり合ったのは、ずっと前にバイオ兵器が暴走した時以来だぜ」
思い出しても怖気が走る５年前。見事にマッチポンプの片棒を担がされたオレは、ババアと一緒にムシの大群に相手に大暴れしていた。５年経ってもやることが変わってねェとは我ながら脳味噌は全然成長していないようだが、しかし。
「･･････ヘッ」
長年の愛機の――ダンスマカブルのツラに触れると不思議と笑みが浮かんだ。
弾痕を穿たれ、ムシの体液に汚れたお世辞にも男前とは言い難いツラだ。ボロボロになり残像領域の片隅に両足を放り出して座り込むその姿の通りもはや自力で動くことも適わず、こうしてドロシーが回収に来てくれなければ戦場のど真ん中で朽ち果てるだけだっただろう。
ひとまずの紛争は終わった。
相変わらず、俺たちをこうしてハメた連中の事は未だに良くわからないが、それは俺たちの感知するべきところではないだろう。
ナメたマネをしてくれた報いはいつかしてやるとして、今は。
「キースさん！」
ぼんやりと愛機のツラを眺めていると、ダンスマカブルの頭の横に座り込んでいたドロシーが空を指さして叫んだ。言われるまでもなく指の先を追う。
「･･････へえ」
思わず感嘆の声が漏れる。
ドロシーの指の先にあったのは、雲の裂け目。いや、霧の裂け目と言ってもいいだろうか。ぼんやりともやがうすくなったそこからは、わずかな青空がのぞいていた。
この陰気な世界で見かけた、初めてかもしれない青空。今まで見たどの青空よりも陰気だったが、しかし、何よりもきれいなそれに見惚れた。
ふと、まだ生きていたらしい通信機がガリガリのノイズ混じりにがなり立ててくる。
「あ、ナヅナさんですね」
ノイズに混じって響くのはナヅナのババアの声だった。ドロシーがコクピットの中にもぐりこみ、応対を始める。
「―――くっさ！ ちょっとキースさんコクピットん中クッセェっすよ！」
コクピットの中から飛んでくるドロシーの怒号を聞き流しながら、俺は青空を今一度見上げた。
◆訓練
格闘の訓練をしました
格闘が72上昇した
格闘の訓練をしました経験値が足りない
反応の訓練をしました反応が30上昇した
反応の訓練をしました経験値が足りない
反応の訓練をしました経験値が足りない
◆購入
キースはフルド20式エシュルーンを購入した！
キースは試型エンジン『ClearShell-γ』を購入した！
キースはナノスキンアンダー[中二脚A]を購入した！
◆アセンブル
脚部にナノスキンアンダー[中二脚A]を装備した
操縦棺にＴ９４操縦棺『ヘラクレス』を装備した
スロットにアルクツールスを装備した
スロットにＸ１簡易速射砲『オープニング』を装備した
スロットにＸ１纏粒対物ダガー『ディバイジョン』を装備した
スロットにＸ１レーダー『グレイドレイク』を装備した
スロットに右仮設義腕を装備した
スロットにＴ９３汎用肢『マンティス』を装備した
スロットにＸ９重パイル『ジエンド』を装備した
スロットに破壊鉄甲『コモド』を装備した
スロットに百壱式ホイール『オボログルマ』を装備した
◆オプション
オプションにフルド20式エシュルーンを装備した
オプションにＸ２重パイル『デッドエンドⅡ』を装備した
オプションに補助発動機『ブラックビートル』を装備した
オプションに試型エンジン『ClearShell-γ』を装備した
店員「――――待ったァァッ！」
（獅子の咆哮にも似た男の叫び声。
店員「…………ウラァッ！！」
店員「お前もだ若造ッッ！！ 俺を巻き込む心算か馬鹿野郎ッッ！！！」
コルボ「さぁ、デートの時間だぜ。儲けたいならしくじんなよ！！」
大佐「これは暗号通信だから、安心して聞いてくれていい」
大佐「実験機のデータも今は私の手にある!!、この武も持って私は政府にクーデターを仕掛けるぞ!!」
大佐「そして手に入れてみせる!!!世界も君もな!!!!!」
ボーシ「！！！」
ボーシ「ギザッ歯、シャブシャブたかいぞ？」
ハゲタカ「いや、俺は客に媚び売んのはニガテなんだ…。どっちかってえとドンパチする方が性にあってんだよ」
ハゲタカ「ま、気が向いたら始めてみっかな。そん時ゃお前さんにも声かけっからよ」
「おや、毎度あり。そう言ってもらえると嬉しいねェ、何せアンタに触発されて作っちまったんだから。
ナヅナ「キエエエエ！その言葉でアタシを呼ぶんじゃないわよ！」
ナヅナ「ミストエンジンの関連で帰れるかどうか試してみたいのがあるんだけど、行き当たりばったりはするつもりないし。まだしばらくはこのままってところね。」
ナヅナ「こっちだって死ぬつもりは毛頭無いんだし、叩き潰すわよ。脳みそまでパイルでできてるとこ証明してらっしゃい！」
音声付のメッセージがあなたに届く。
ヤクモ「『キース』。ヤクモイェンだ。
オペレーター「紛争地帯の争いを止めさせます。神の御加護があらんことを」
ドロシー「バイオ兵器反応多数。その中にある強力な反応がミストアヴェンジャーだと思われます。・・・戦力は未知数です、お二人とも、お気をつけて！」
ナヅナ「ガッといったらあとは流れで！ドロシーちゃんよろしくねー」
『戦闘ヘリ』「目標を発見！戦闘を開始する！」
未確認WH『ミスト・アヴェンジャーⅡ』「クレープでも食べる？ 手を繋ぐ？ 遊園地に行こうか……君の、好きなように！」
『電撃型バイオ兵器』「でん…ガガガッ…らで、…ガァ」
ダンスマカブル
【6485/6485】
ドロシー「３時…じゃない！ すみません、１１時方向から敵機！」
キース「さーて…俺はどこでしょう…？」
ドロシー「噴霧を確認。女性みたいに見逃さないでください」
キース「死ねッ！！」
キース「風通しはどうだ？」
キース「こういう武器は好きじゃねぇんだが…」
ドロシー「えっと…ディプトールとのデータリンクを開始します。索敵情報をこちらへ。……こう、かな？」
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