第3週目 S.I.R.O.Iの一週間
◆日記
異形と黒い塊は格納庫へ帰還した。
特に何事もなく、彼らは生きのびていた。
異形は、塊から上半身だけを出したまま、静かにたたずんでいた。
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翌朝、基地の人々は、いまだに塊とつながったままの異形が、何をしてもまったく反応しないことに困った。
触っても、ゆすっても、声をかけても、目をつむったままぴくりとも動かない。
ひんやりと冷たくなっていたが、死んでいるわけでもない。動いてるときもそうだった。
この黒い塊が何なのかもよくわからないから、無理やり引きはがしたりするわけにもいかない。
結局、しばらく観察しておくほかなかった。
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夢を見ている。
舞台は、風が吹き抜ける地域。
崖や谷やらがやたらと多い。
そこに暮らすのは二足歩行をする獣。
かれらは熊のような体をしているが、翼が生えていて、少しだけなら空を飛ぶことができた。
飛べない身には少々厳しい環境だけど、軽く見て回るくらいなら問題ない。
獣の人々は友好的で、好奇心旺盛であった。
まったく臆するでもなく、何者なのか、どこから来たのか、街を案内しようか、うちの店にも寄ってってみないか、などと話しかけてくる。
でも。
自分はここに、何をしにきたんだろう?
大きくまろやかな風が吹いてきて、夢の世界がぐちゃぐちゃに押し流された。
乾いてない水性インクのように。
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「あぁ、シロイ。……て、どうかなあ」
昼食の時間。
弁当を食べながら、パヴェル少年がふと声を発する。
何をいきなり。隣にいた中年のエンジニアが彼に言う。
「あぁ、あの……黒い塊にくっついてるクモ人間。あいつのあだ名ですよ。
本人はシンセなんちゃらって言ってたけど、長くてかなわんでしょ」
白いからシロイか、とエンジニア。
パヴェル少年はうつむき、小さく首を振る。
「……やあ、なんとなく、それがいいのかなって、思ったんです。
確かに……白いから、ってのは、あるだろうけど」
それなら塊の方は、クロイとでも?
「……いえ、そういうわけでは」
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異形―――シロイは結局、その日の夕方になって再び目覚め、黒い塊から抜け出してきた。
少年が提案した呼び名はなし崩し的に定着し、そのせいなのか、シロイに声をかけてくる者は増えた。
何者なのか、どこから来たのか、云々。
「わたしはここでシロイと呼ばれることになった。
わたしの住所として記録されているのはコロニー・アオイ300、レイハート・アカデミー、生体研究棟……」
シロイは一つ一つ答えようとする。
「適当にしとけ」
傍らのパヴェル少年がそう勧めてきた。
「了解」
シロイは返事をした。
「私はレイハート・アカデミー、時空科学研究科の新分野開拓プロジェクトによって生み出された合成生物である。
このプロジェクトにおいては、時空間軸上の異なる位置にて、観測者の存在による変動があるにも関わらず、現実の一貫性が保たれることについて―――」
適当というのがシロイにはわからないらしかった。
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「アレの名前はなんだ?」
パヴェル少年は黒い塊を指さし、シロイに問うた。
「ブラック・ピューパ」
「OK、ブラック・ピューパだな」
シロイが余計なことを話し出す前に切る。
ただでさえ忙しいのだ。こいつとの話し方は、決めていかなくては。
ブラック・ピューパ。黒いさなぎ。
形としては、どちらかというと繭だが。
出撃のサイレンが鳴ったのは、それからすぐのことだった。
「どうやら、ブラック・ピューパの出番のようだぜ。
がんばれよ、シロイ」
「了解」
シロイはブラック・ピューパと融合し、戦場に出ていった。
それを見送るパヴェル少年。
少なくとも、ちゃんと帰ってはくるだろう。
特に何事もなく、彼らは生きのびていた。
異形は、塊から上半身だけを出したまま、静かにたたずんでいた。
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翌朝、基地の人々は、いまだに塊とつながったままの異形が、何をしてもまったく反応しないことに困った。
触っても、ゆすっても、声をかけても、目をつむったままぴくりとも動かない。
ひんやりと冷たくなっていたが、死んでいるわけでもない。動いてるときもそうだった。
この黒い塊が何なのかもよくわからないから、無理やり引きはがしたりするわけにもいかない。
結局、しばらく観察しておくほかなかった。
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夢を見ている。
舞台は、風が吹き抜ける地域。
崖や谷やらがやたらと多い。
そこに暮らすのは二足歩行をする獣。
かれらは熊のような体をしているが、翼が生えていて、少しだけなら空を飛ぶことができた。
飛べない身には少々厳しい環境だけど、軽く見て回るくらいなら問題ない。
獣の人々は友好的で、好奇心旺盛であった。
まったく臆するでもなく、何者なのか、どこから来たのか、街を案内しようか、うちの店にも寄ってってみないか、などと話しかけてくる。
でも。
自分はここに、何をしにきたんだろう?
大きくまろやかな風が吹いてきて、夢の世界がぐちゃぐちゃに押し流された。
乾いてない水性インクのように。
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「あぁ、シロイ。……て、どうかなあ」
昼食の時間。
弁当を食べながら、パヴェル少年がふと声を発する。
何をいきなり。隣にいた中年のエンジニアが彼に言う。
「あぁ、あの……黒い塊にくっついてるクモ人間。あいつのあだ名ですよ。
本人はシンセなんちゃらって言ってたけど、長くてかなわんでしょ」
白いからシロイか、とエンジニア。
パヴェル少年はうつむき、小さく首を振る。
「……やあ、なんとなく、それがいいのかなって、思ったんです。
確かに……白いから、ってのは、あるだろうけど」
それなら塊の方は、クロイとでも?
「……いえ、そういうわけでは」
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異形―――シロイは結局、その日の夕方になって再び目覚め、黒い塊から抜け出してきた。
少年が提案した呼び名はなし崩し的に定着し、そのせいなのか、シロイに声をかけてくる者は増えた。
何者なのか、どこから来たのか、云々。
「わたしはここでシロイと呼ばれることになった。
わたしの住所として記録されているのはコロニー・アオイ300、レイハート・アカデミー、生体研究棟……」
シロイは一つ一つ答えようとする。
「適当にしとけ」
傍らのパヴェル少年がそう勧めてきた。
「了解」
シロイは返事をした。
「私はレイハート・アカデミー、時空科学研究科の新分野開拓プロジェクトによって生み出された合成生物である。
このプロジェクトにおいては、時空間軸上の異なる位置にて、観測者の存在による変動があるにも関わらず、現実の一貫性が保たれることについて―――」
適当というのがシロイにはわからないらしかった。
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「アレの名前はなんだ?」
パヴェル少年は黒い塊を指さし、シロイに問うた。
「ブラック・ピューパ」
「OK、ブラック・ピューパだな」
シロイが余計なことを話し出す前に切る。
ただでさえ忙しいのだ。こいつとの話し方は、決めていかなくては。
ブラック・ピューパ。黒いさなぎ。
形としては、どちらかというと繭だが。
出撃のサイレンが鳴ったのは、それからすぐのことだった。
「どうやら、ブラック・ピューパの出番のようだぜ。
がんばれよ、シロイ」
「了解」
シロイはブラック・ピューパと融合し、戦場に出ていった。
それを見送るパヴェル少年。
少なくとも、ちゃんと帰ってはくるだろう。
NEWS
……では、現在の状況を詳しく見ていきましょう西方辺境には≪月の谷≫があり、そこへ続くルートにはやはり無数の遺跡要塞が存在していました
そして手前からリソスフェア、バイオスフェア、ストラトスフェア、イオノスフェアの4つの要塞が現存します
辺境軍閥は≪月の谷≫に眠る遺産技術を発掘するために、禁を破り西方辺境へ秘密裏に進出しました
そしてこの4つの遺跡要塞の再起動に成功します
ようやく事態に気付いた企業連盟はハイドラ大隊を招集し、現在に至ります。そして……
◆訓練
整備の訓練をしました整備が16上昇した
整備の訓練をしました経験値が足りない
整備の訓練をしました経験値が足りない
整備の訓練をしました経験値が足りない
整備の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
シロイは出力増加エンジンを649cで購入した!!
シロイは幼き焔を939cで購入した!!
◆作製
アンテナ20と培養卵21を素材にしてBP_Incubator_1を作製した!!
◆戦闘システム決定
マグス に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺を装備した
脚部2にデカくて硬くて重いを装備した
スロット3に簡易頭部を装備した
スロット4にBP_Incubator_1を装備した
スロット5に出力増加エンジンを装備した
スロット6にMercuryを装備した
スロット7に簡易エンジンを装備した
スロット8に簡易レーダーを装備した
スロット9にI. I. Iを装備した
スロット10にD8-14E2-CA1自己治癒型卵巣を装備した
スロット11に幼き焔を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
ユニオン活動
グロッソラリアの活動記録
言葉はわからなくても作るものなら心は通じる。
そういう人たちの組織がここ「グロッソラリア」
制御とか整備が好きな人はおいでください。
どちらか一方だけでも結構!
作れ作れ!
※ユニオン活動は制御2 整備3です。
RPとかはするかもしれません
そういう人たちの組織がここ「グロッソラリア」
制御とか整備が好きな人はおいでください。
どちらか一方だけでも結構!
作れ作れ!
※ユニオン活動は制御2 整備3です。
RPとかはするかもしれません
制御の訓練をしました
制御が1上昇した
制御の訓練をしました制御が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
100c支払い、素材を1個手に入れた
![]() | ベル 「え、ええと…うん… わたしの名前は「ヴェレカ・クラウン」… …研究者をやっていたの。 「ベル」でも「レッカ」でも好きに呼んでいいよ!これからよろしく!」 |
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メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1150
攻撃戦果補正4.33%
支援戦果補正5.54%
防衛戦果補正4.74%
販売数補正 0.2%
合計現金収入1329
整備費 -550
ユニオン費 -92
パーツ販売数 2個
◆経験値が25増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正4.33%
支援戦果補正5.54%
防衛戦果補正4.74%
販売数補正 0.2%
合計現金収入1329
整備費 -550
ユニオン費 -92
パーツ販売数 2個
◆経験値が25増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
シロイは反動吸収機構22を入手した!
シロイは反動吸収機構22を入手した!
シロイは反動吸収機構22を入手した!
明日の戦場
第17ブロック
武装宗教団体殲滅
巨大化したとある宗教団体が武装化を始めているようだ。今のうちに手を打つ必要がある。アジトを壊滅させてくれ
来週の霧濃度:63%
来週の電磁波:3%
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キャラデータ
名前
S.I.R.O.I
愛称
シロイ
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プロフィール
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『シロイ』 別世界のとある研究者が生み出した生命体。 人型の上半身に、節足動物のような下半身を持つ。 ふたつが分離して、独立して動くことができるらしい。 人語を解し、コミュニケーションをとることもできる。 しかし、その技術は未熟である。 下半身上部からは、絶えず黒いブロック状のものが生み出されている。 異常な分泌物が発生していると思われる。触れることは避けるべきである。 『ブラック・ピューパ』 有機的な性質を持つ黒い塊である。 シロイはこれと同化し、制御することが可能である。 なぜかハイドラとして機能する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺 [20/---/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 重多脚A | 簡易重多脚A [20/---/---] 機動[171] 跳躍[35] AP[2983] 旋回速度[201] 防御属性[霊障] 防御値[720] 貯水量[526] 積載量[5400] 消費EN[810] 金額[360] 重量[1700] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | 頭部A | 簡易頭部 [20/---/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | 腕部A | 簡易腕部 [20/---/---] | ▼詳細 |
5 | 速射砲A | 簡易速射砲 [20/---/---] 火力[219] 発射数[4] 防御属性[電子] 防御値[180] 精度[175] 貯水量[8] 弾数[15] 武器属性[速射] 異常追加[35] 消費EN[4] 金額[360] 弾薬費[50] 重量[150] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
6 | 粒子ブレードA | 簡易粒子ブレード [20/---/---] 火力[1053] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[540] 精度[87] 貯水量[175] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[360] 金額[360] 重量[150] [粒子格闘] *作者* |
▼詳細 |
7 | エンジンB | 簡易エンジン [20/---/---]《装備:7》 | ▼詳細 |
8 | レーダーA | 簡易レーダー [20/---/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
9 | 培養装置A | I. I. I [20/出力/---]《装備:9》 | ▼詳細 |
10 | 粒子装甲A | BP_Barrier_0 [20/AP回復/霊障] | ▼詳細 |
11 | 培養装置A | BP_Incubator_1 [21/索敵/卵]《装備:4》 | ▼詳細 |
12 | 素材 | 反応スプリング21 [21/跳躍/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
13 | エンジンB | Mercury [20/出力/---]《装備:6》 | ▼詳細 |
14 | 培養装置A | D8-14E2-CA1自己治癒型卵巣 [20/AP回復/---]《装備:10》 | ▼詳細 |
15 | 重タンクA | デカくて硬くて重い [20/AP回復/---]《装備:2》 機動[42] AP[3510] 旋回速度[526] 防御属性[火炎] 防御値[1440] 貯水量[702] 積載量[5600] 消費EN[360] 金額[360] 重量[2200] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
16 | 素材 | 反動吸収機構22 [22/変形/---] 特殊B[120] [素材] |
▼詳細 |
17 | 素材 | 反応スプリング21 [21/跳躍/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
18 | エンジンB | 出力増加エンジン [20/出力/耐火]《装備:5》 | ▼詳細 |
19 | 培養装置A | 幼き焔 [20/耐火/耐火]《装備:11》 | ▼詳細 |
20 | 素材 | 反動吸収機構22 [22/変形/---] 特殊B[120] [素材] |
▼詳細 |
21 | 素材 | 反動吸収機構22 [22/変形/---] 特殊B[120] [素材] |
▼詳細 |
22 | --- | --- | --- |
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