ENo.0271　エルダリオン＝クローフォード

≪－忙しなく機体のパーツを組み上げ、解体し、また組み上げる。
何度か行為を繰り返すも、男の顔が満足した笑みを浮かべる事は無かった。
吐き出される溜め息。空気の冷たさと義足の冷たさを感じながら、男は憂いに満ちた目で自身の機体を見つめた。―≫







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あまり日記に書く事のない毎日だが、それでも何か書き記した方が目標も明確になり、戦いへの迷いも薄れる…と考えた。
効果の有無は自身で確認しようと思う。


生きていく為には金が必要、その為の戦いだと頭では理解している。
だが、武器を搭載する勇気がない。相手を撃墜するという事は、こちらも撃墜される覚悟を持つという事だ。
俺は、覚悟が出来ているのだろうか？分からない。
人工的に作り上げられた命を、自分の代わりに敵へ向かわせるこの行為を咎められる日がくるだろうか。


先の戦場で出会った女性に声をかけた。
……彼女は、怯む事無く数多の機体を撃墜していた。きっと俺に足りないものを持つ人だろうと思った。
あまり気乗りしないようではあったが、粘り込んで共に戦場へ赴いて貰える事になった。
有難い事だ、足手纏いにならない様努め…俺も成長したいと思う。