ENo.0280　エステラ・ヴォルフラント

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Ex『全システム…正常にデータ移行終了、コピーデータを消去……WH-00/EX、メインシステム再起動』
エスティ「データ移行も無事終了っと……だいぶ修理は進んだけどまだまだ手付けれてない部分も多いなぁ。とりあえず情報収集っと……」【コンソールを操作し民間向けのニュースを付ける】

本日のニュースです
企業連盟の部隊はリソスフェア要塞に連日激しい攻撃を加えていますが
依然として戦況は動いていません
開戦して間もないですが、企業連盟は予想外の苦戦を強いられています
そして、とうとうハイドラ大隊が動く時が来たようです
≪霧笛の塔≫の議員の半数以上が企業連盟の出身者で構成され、もはや形骸化していると言っていいでしょう
この状況は企業連盟が30年かけて≪霧笛の塔≫を攻略するために……

エスティ「………なんか辛気臭いニュースばかり、まぁ私にはあまり関係ないけど…」【コクピット内で民間向けの広域配信のニュースを見ながらポツりと呟く】
エスティ「そういえば……Ex、次の依頼来た？」【パイロットシートに体を沈ませながら唯一心を許してる相棒に問い掛ける】
Ex『現在1件の依頼を受諾中、依頼内容を表示』【目の前のモニターに依頼の詳細が表示される】
エスティ「謎の地下空間ねぇ……ふむ、都市部の地下って事は旧文明の名残とかなのかな？」【少しだけ興味深そうに依頼内容に目を通す】
Ex『都市建設の際に追加で建設された可能性も有り、もしくは外部から別用途で建造された可能性━━━』
エスティ「そういうロマンの欠片も無い事は言わなくていい、全く……これだから機械は……」【説明の途中で口を挟む】
Ex『差別的な発言を検知、次戦闘時の機体出力に悪影響の恐れ』
エスティ「……いつからそんなジョーク言えるようになったのさ。私が悪かったよ、死にたくないから機嫌直して」【疲れ気味に溜息をつきつつ宥める】
Ex『Ms.アルマロスとの今後のやり取りなども考えて自己学習、エスティでは話が拗れそうなので』
エスティ｡oO（こいつ……いつか用済みになったら解体してやるからな……）【心の中でそんな事を思いながらExの言葉を聞き流す、もっともそんな日はまず来ないのは自覚してるが━━━】
エスティ｡oO（ただ気になるのは……地下空間の探索じゃなくて探索部隊の排除なんだろ。競争相手を蹴落とすって意味なら分からないでも無いけど相手に手を出したら報復が来るのは目に見えてるし、お偉方の考える事はよく分からないな）

いまいち要領を得ない依頼に困惑しつつも出撃を進める━━━

Enter the BattleField and Dive into the Mist━━━