ENo.0526　CSMC-65 SWARM of HORNET

「アンセトルド・ユニット……？」

電磁波と霊障吹き荒れる通信障害の中、本来本部と接続されるはずの通信端末にノイズが流れこむ。

聞いたこともない機体名―――あるいはパーツの名前だろうか―――同一線上のようで、交わりもしない会話……
世界から自分一人を置き去りにしていくような音声が、耳に入ってはだだ通り抜けていく。

……思えば大事に巻き込まれたものだ。
この「霧」の中に飛び込んだのも、本来この機体のテストパイロットとして、ただただミサイルとSwarmシステムの有用性を証明する為だったのだが。
無論、それには対象の有人、無人、大型、小型を問わずに戦果を上げる必要はあった。

目の前にそびえ立つ巨大な繭。
……少なくとも、仮想敵として「アレ」は想定されていなかっただろう。

だとしても、やることに変わりはない。
この機体に出来ることはただただミサイルを叩き込む事だけ。
たとえ「アレ」が世界を滅ぼしかねない生体兵器だったとしても。
物理的な火力を持ってして損害を与えられない、などという事はあり得ないだろう。


……万が一、「アレ」が未知の能力を持ってして、とてつもない精度のミサイル迎撃システムを完成させていたとしたら。
その時は素直に負けを認めよう。
この戦場は、生きるか死ぬかの「本番」ではない。
「ミサイルでは有効打を与えられませんでした」
という情報も立派な戦果だ。


……しかし、本当に、手も足も出ない相手だったら。
性能の良し悪しではなく、根本的に「ミサイル」という兵器が極端に不得手とする敵が存在するとしたら。


……まぁ、その時は……
たまには違う何かを載せてみるのもいいかもしれないな。

とりあえずミサイルを撃ちたい

空対空ミサイルとかSAMとか迎撃ミサイルとかコンテナミサイルとか納豆ミサイルとか皆好きでしょう？

そうでもない？そう…