ENo.0601　CHARGE

色々な戦闘データが集まってきた。
私の居た宇宙では、360度同時攻撃できる砲を全方位砲と呼び、突撃艦と分類されていた。
突撃攻撃時には防御艦隊を圧倒する火力を有しているが、防衛時にはその真価を発揮しない兵装である。
最も、操艦が得意な司令官でなければ扱えないフラグシップであり、宇宙に居たころの私はこれを用いたことはなかった。
しかし、この世界に降り立った今では違う。このコンセプトが必要だと直感的に理解したのだ。
機動力、索敵を捨てて砲戦力と装甲値に振り切った機体がである。

・・・正直なところ宇宙にあった他の技術がこの世界に普及していなかった。これしかできないのが正しいのかもしれない。
選べる中から最善を選ぶ、いつの時代でも当たり前だ。

さて、そろそろ時間か。
私にはコンセプト外のパーツは正直処分したい所であった。現に2つをすでに処分していた。
そのパーツを何に使うか知らないが、欲しがっている人がいるのが不思議でならなかった。
私の居た世界では大抵のものは規格があり、マネするならば簡単にコピーもできたというのもあろう。
しかし、この世界でも一回作ったものはすぐに複製される。だが、次の週になるともう作れなくなり、そのパーツは手に入らなくなる。

永遠に作れないパーツが存在してもおかしくはないわけか・・・

そんなことは今は気にしないでおこう。
パーツを送り届ける約束だ。時間厳守で取り掛かろう。


コロッセオで死者が出たか・・・想定はしていたが早速だな。
これはチャンスかもしれない。
例えば、コロッセオ基金を始めるなんて言うのはどうだろうか？
単純に言えば死者からお金を取り上げて、コロッセオの運営費にするのだ・・・
そこにラムダ教が関与できれば、一部の資金を要塞の建築に回せるかもしれない。

流石に不味いか。
ラムダ教としては至って普通な考えだろうが、個人としては死者を歓迎するものではない。
将来の信者になるかもしれない者の死であるのだから・・・

宇宙を支配する、偉大なラムダ惑星要塞を称える戦闘集団。

ラムダ教の旗の下で戦いたいならNo.601のCHARGEまでメッセージを送ると良い。
すぐに共に戦えるようになる。

ラムダ教講座！
Q.このユニオンは何するの？
A.武力で敵対組織を排除して平和を目指す集団。要するに共に戦う仲間を募る場所。

Q.ラムダ惑星要塞って何？
A.偉大なるラムダ教の総本拠がある場所。この宇宙の何処かに存在していると信じている。なければ設立までも目指す。

Q.ラムダ教と素早くコンタクトを取りたい。
A.ツイッターのラムダ教公式アカウント@schwarz_ramdaまで取り次げば対応する。