ENo.0044　クリス・バーミリオン

Pi Pi Pi Pi･･･　 Pi Pi Pi Pi･･･

ピッ



もしもーし。呼んだー？


バカモンっ！！　呼んだ～、じゃない！　そっちに着いたら連絡よこせと言っただろうがッ！！
全くオマエは人の言う事をぜんっぜん聞かん！　この前だってなぁ･･･


待って待って！　分かったからさ！　もう怒鳴んないでよー、耳が壊れるって。
私も色々忙しかったの！　こっちの世界で住家探すのとかさ。


フン。まぁいい。で、首尾はどうなんだ、レイチェル。


えーっとね。･･･あーその前に。こっちでは昔の名前名乗るからさ。
クリスよ、クリス。クリス・バーミリオン。
懐かしいでしょ？　あのときのライセンスキーまだ使えてさ。
まだ登録した名前で残ってるみたい。


あぁ。あの時のな。５年前を思い出すなぁ。忌々しい。


ちょっと！　結構気に入ってるんだから、ヒドイこと言わないで！


で。任務のコトはどうなんだ？
遊ばせる為にそっちに行かせた訳じゃぁないんだ。
我々の役に立ちそうな技術は手に入りそうか？


せっかちねぇ。そんな数日で成果は出せないって。
遺跡とやらは、コッチの現役連中もかなり手を焼いてるみたい。
人手はいくら有っても足りないみたいだから、ハイドラ乗りとして潜り込んでみる。
まぁ後は私に任せてよ。おみやげ沢山持ち帰ってあげるからさ。


そうか。分かった。方法は任せる。成果を期待する。


ＯＫ。期待してて。じゃ、そういうことで･･･


もし手に余るようなら、すぐ連絡しろ。まだ何人かそっちに送れなくも無い。
それと、仮住まいでも部屋はちゃんと片付けろ。誰も見てないからって、だらしない真似は許さんぞ。
あと、お前は金にルーズだからな。食うに困る前に連絡を･･･


余計なお世話よ！　じゃ、切るから。


あぁ、あとな･･･


何よ！


死ぬなよ。ムリはするな。分かったな。


･･････　大丈夫よ。じゃあまたね、母さん。


ピッ






･･････　さて。じゃあ肩ならしにでも行きますか。

どっかイイとこ見つかるまで自主トレするぞー