ENo.0070　ユリア・クールハート

『ＴＵＲＮ０６：紅蓮の鋏』


「　　　」
『ユリア？』
「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

☆☆☆……しばらくお待ちください……☆☆☆

「ぜっ、ぜっ、ぜえっ、ぜはぁっ……！」
『ごめんユリア……。折角パロットさんと一緒に電子ザリガニを釣ってきたから、見せてびっくりさせたいと思ったんだけど、呼吸困難になるほどドン引きするなんて……』
「電子ザリガニって、何だ！！」
『この残像領域の情報網の、水たまりに時々いるザリガニ』
「見せなくていい！！」
『ごめん』
『でも、ユリアがそんなに動揺するなんて珍しいね。嫌いなの？　ザリガニ』
「……………」
『あ、言いたくないなら別にいいよ』
「……いや、話しておくべきか。同じ事故が起きたら、私の心臓がもたないしな」
『事故』
「あれは私が子供の頃の事だ……」

　人類が、核戦争による終末へ至る直前、文明の最盛期を迎えていた頃。
　幼いユリアは両親と一緒に、20世紀から続く海鮮レストラン『レッドシザーズ』へ食事に行った。
　そこで出てきたのが――

――『レッドシザーズ』イチオシ、オマール海老の蒸し焼きであった。

「それに見事に中ってな……。以来、ハサミのある生き物は、食べるどころか、見る事もはばかられる」
『蟹や海老も駄目なの？　勿体無いね』
「ああ。我ながら損をしているとは思うが、駄目なものは駄目だ」
『……ふふっ』
「どうした？」
『ううん。これだけ一緒に過ごしてきているのに、まだまだ僕の知らないユリアの顔が見られて嬉しいなって。またひとつ、君の事を知ったよ』
「……さらっと恥ずかしい事を言うな、照れるだろう」
『あはは、照れるユリアは貴重だね。女の子らしくて可愛いよ』
「からかうな！」
『えへへ』
『そういう訳で、このザリガニ、「トリグラフ」のシステムの中で飼ってもいい？』
「どういう訳だ！　元いた場所に返して来なさい！！」

To be continued...

Reinclaft-Millia Service

数年前にできた、残像領域の片隅の整備屋。
相場よりほんの少し高い値段で、ウォーハイドラのみならずライダーも整備する。
早い話が、機体のメンテをしに来るついでに、店主が常々作りすぎる飯のおこぼれにありつける整備屋である。
飯だけの利用も歓迎だが、この店にはメニューはない。店主が作りすぎたその日の飯が出されるだけである。

！店および店主（ENo.4）の既知可
！ユニオンに参加せずメッセで利用する体も歓迎
！ロールするキャラを推奨するかも

細かいこと：http://midnight.raindrop.jp/milliapede/union.html