ENo.0359　赤さん本舗

＋　マリーの備忘録　＋


気が重い。今回グレンが引き受けた依頼の内容の事だ。
性能評価試験中の部隊を襲撃するんだという。

テストパイロットに死亡保険が掛けてあるという事は、そういう前提だという事で。


「ライダーは俺だ。お前が手を下すワケじゃあない、あんまり気にするな」

グレンはそう言うけど、今回はゴースト扱いの残像とかじゃない。
生身の、等身大の人間が乗っているんだから。気にならないわけがない。

止めないあたしもそれに加担しているようなものだ。少なくとも、自分の中では。

「じゃあ、降りるか？ 次の戦場は俺一人で出掛けても良い」

――この男にしては慮った言葉だ。
確かに留守を受け持っていれば、その光景を目にする事は無いけど。

でも、降りるのはやめた。これはきっと逃げなんだ。
自分が何の上で成り立っているのか。それから目を背けちゃいけないんだと思う。

「勝手にしろ。ケツが痛いっつってたから後部席にクッションでも置いといてやる。
菩薩の生まれ変わりだから慈悲深いんだ、俺は」


…最悪の乗り心地が少し改善されたところで、次の戦場だ。

――霞そばとは、お蕎麦屋さんである。

霧の中、今日も今日とて屋台が通る――

（実際はよくわからないので、店舗かもしれないし
　屋台かもしれないし、屋台型機動店舗かもしれない。好きにロールしてほしい）


～お品書き～

・かけそば
・おろしそば
・月見そば
・獣装機攻ダンクーガソヴァ

各種おそばは小盛、並盛、大盛から、
ダンクーガソヴァは並盛、大盛、マックスゴッド盛からお選び頂けます。

※冷たいおそばもございます。