ENo.0072　S.I.R.O.I

ある日、パヴェル少年は暇なので、シロイの歩行パターンを記録することにした。

それはまあ、蜘蛛、あるいはサソリのようにたくさんある脚を協働させているわけだが、それにしては後ろの方に一本余計な脚があるらしいのが気になったのだ。
あれは、何に使うんだろう。

さて、こっそりシロイを追いかけると、やつはブラック・ピューパを愛撫していた。
何がしたいんだろう。いや、見るのはこれが初めてではないのだけど。

謎が増えたが、きょうはあくまで歩行の記録が目的なので、それに集中する。

シロイは左に、右に動いて、ブラック・ピューパに触れていた。
次に這い上がって、中ほどの高さへ登り、また左へ右へ動いて撫でる。

身体を動かしていくそのやり方自体は、まあ予想の域を出るものではない。
問題の後ろ脚は、今のところ使っていない。

そうして見ている間にもシロイはどんどん上に登っていき、ついにブラック・ピューパのてっぺんに着いた。

やつはひとしきり撫でた後、唐突に下半身に力を籠め、飛び上がった。

あの後ろ脚が、天井にさくりと突き刺さる。

前に後ろに十数秒ばかり振れたあと、シロイはブラック・ピューパに落下。
その身体を黒い塊の中に埋め込んだ。

その後、出撃のサイレンが鳴るまで、やつが外へ出てくる事は無かった。

何がしたかったんだろう。

言葉はわからなくても作るものなら心は通じる。
そういう人たちの組織がここ「グロッソラリア」
制御とか整備が好きな人はおいでください。
どちらか一方だけでも結構！
作れ作れ！

※ユニオン活動は制御２　整備３です。
RPとかはするかもしれません