ENo.0432　ジェイク・カネヒラ・ホンゴー

「ふう…」

一息つき、自身の機体を眺める。
追加装甲を身に纏い前回と様変わりしたその姿は、全て次の相手、未確認兵器への対策の為のものだった。

未確認兵器。

そう呼称された奴らは強力な兵器を身に纏い、戦場を駆け抜ける。
ただでさえ危険な相手だと言うのに、今回は殆ど情報のない新しいヤツだ。
苦戦は必至だろう。

だがその為のヨロイを身に纏ったハイドラは、何処と無く自信に満ち溢れたような佇まいをしていた。
もっとも、機械に感情などおかしな話であるが…
目の前の機体を眺めていると、そいつは俺にこう問いかけているように感じた。

「私は準備できている。　お前はどうだ？」と。

俺はさぁ、どうだろうな…と独りごち、いつもの酒場に向かうため、機体に背を向け歩き始めた…。