ENo.0079　レナンティス

◆ＣＭ◆

「ＨＡＹ！　元気かい？　ボブ」
「ＯＨ　それどころじゃネッゼー、ちょいと見てくれよジョーイ！」
「ＳＨＩＴ！　なんてこったい、ご自慢のジャガー（車）が台無しじゃないか！　まるで藪の中を無理に進行して無数の傷がついたかのような有り様だよっ！」
「そのトーリさジョーイ。ハー、これでミーの青春キャンパスライフはオッジャンだよ。もはやフラワーフライデーは夢のまた夢の向こうサ」
「おぉっとボブ。そこで泣き寝入りはナシのネンネだぜ？　ダイジョーブ、このエレガントスカーイレイザーさえあれば傷なんてあっという間サ！」
「ＷＨＹ？　ＨＡＨＡＨＡＨＡ（空笑い）　よしてくれよジョーイ。まさかそんな深夜のテレフォンショッピングのボッタクリ価格で売られてるようなブツがマトモなわけがナイヨ」
「そこがアマチュアの浅はかさサ！　人生ハッピーをゴールにしたいんなら、もっとディープになりなよ、ボブ。まぁモノハタメシってジャパニーズのコトワザにもあるジャナイカ」
「ＪＥＳＵＳ！　なんてことしてくれるのさ！　いきなりぶっかけるなんて！」
「オイオイ、ミーをパッシングする前にご寵愛のジャガーを御覧なされよ！」
「ブラボー！　なんてこったい！　ジャガーがいきなり新品同様だよ！」
「ＨＡＨＡＨＡＨＡ！　このエレガントスカーイレイザーならぶっかけて三秒で車の傷はスピーディーにリバイヴさ！」
「グレートだぜジョーイ！」
「しかもコイツは車だけなんてケチなことは言わないぜ？　家の壁でもなんでも秒殺で復活さっ！　おまけにこいつは懐も広いぜ？　なんと激安プライスの十二万八千ドルだ！」
「なんてワンダフルなんだ！」
「いま注文すれば、同じものがもう一つついてくるぜ！　さぁ、テレビの前の君！　夜食がてらセンベーとコーラなんて不健康エーンド不摂生な私生活送ってるくらいなら、さっさとテルしな！」
「こーんなラディカルなアイテム、見逃したら一生後悔しちまうぜ！」
「ご注文はこの電話番号へ！　合言葉は『買ってくださいマグノリア』よろしくーチェケラッチョ！」

◆ＣＭ終◆


「っていうかなに！？　今のは！」
「すまん。余りにもｇｄｇｄしているので咄嗟に」
「咄嗟で人の昔話にＣＭ介入できんのかよ！？　悪魔すげえな！！」

【次回で一応終わるんじゃ】

がらくたと、猫と、幽霊と。
特に何もしません。まったり。