ENo.0070　ユリア・クールハート

『ＴＵＲＮ２０：君の縄。』

（うつら、うつら）
『ふふ、ユリア、居眠りしてるね』
『バイオスフェアの後も色々とあったからな。先日の戦いは上手くいかなくて、ストレスもたまっているだろう。休める時に休ませておいた方がいい』
「……フガッ」
『え』

――ゴンッ。

「……ア、ユリア！！」
『……ん？』
「ユリア！？　ユリアだよね！？　大丈夫！？」
『………………』

『私―――――――――――――――ッ！？』

『なっ、なっ、なっ、な……！？』
「ユリア！　顔と台詞が合ってない！」
『私は知らん！　何だこれは！？』
「ユリアが居眠りしてて、モニタの僕らに顔をぶつけた途端に、こんな事に……」
『お前は、エルシス……？　私がセロ。という事は、エルシスは今……』
『表情が出せるというのは新鮮だな』
『セロ―――――――――！！』
「えっ、セロが今まで表情パターンが少なかったのって、性格のせいじゃなかったの？」
『アイコン枠の都合だ』
『メタネタはやめえええ！！』
『って、なんでこの台詞で電子ザリガニが出るううう！？』
「ユリア、切羽詰まってるかんじがしない！」
『セロだって台詞と表情がかみ合ってな……いや、割と合ってる……！？』
「とにかく、このままじゃ出撃できないよ！　僕はウォーハイドラの操縦なんてわからないからね！？」
『では、惜しいが元に戻すしか無いな』
『戻すって、どうやって……』
「……もしかして、もう一回ぶつける？」
『しか無いだろう』
「わかった！　じゃあいくよ、せーの！」

――ゴンッ。

「……………」
「……戻、った？」
『そのようだな』
「そうか、良かった……」
「セロはやはりその状態でないと、こちらが落ち着かないな」
「なあ、エルシス？」
『……………』
「エルシス？」
（カサカサとした動きをしている……）
（電子ザリガニが、必死に何かを訴えるような動きをしている……）
「……もしかして」
『もしかしなくても、だな』

「電子ザリガニに入ってる――――――！？」

……この後、試行錯誤を繰り返し、全てが収まるところに収まったのは、実に三時間後の事であった……。

To be continued...

Reinclaft-Millia Service

数年前にできた、残像領域の片隅の整備屋。
相場よりほんの少し高い値段で、ウォーハイドラのみならずライダーも整備する。
早い話が、機体のメンテをしに来るついでに、店主が常々作りすぎる飯のおこぼれにありつける整備屋である。
飯だけの利用も歓迎だが、この店にはメニューはない。店主が作りすぎたその日の飯が出されるだけである。

！店および店主（ENo.4）の既知可
！ユニオンに参加せずメッセで利用する体も歓迎
！ロールするキャラを推奨するかも

細かいこと：http://midnight.raindrop.jp/milliapede/union.html