第20週目 『偽りの幸運』エイビィの一週間
◆日記
高圧粒子によって形成された槍が、白く柔らかい壁に突き立てられる。
丸みを帯びた壁は、槍をほとんど抵抗なく飲み込んだ。だが、槍の動きは途中でゆるやかに止まり、奥に突き入れることもできなければ、左右にも動かなくなる。串を刺した綿あめが、途中で固まったかのような感触。
そのはっきりしない手応えに、エイビィは思わず舌打ちした。槍を引き戻し、ブースターを起動させる。
後退する『ライズラック』の後に追いすがるように、白い壁から綿埃の舞うように繊維が噴き出してきた。それは大きく後ろに下がるにつれ力を失い、ブースターの噴霧に吹き散らされてぼろぼろと崩れ落ちていく。
うっすらとかかる霧の中を後退しながら、エイビィはひとまずは安堵の息をついた。軍閥の連中のようにあれに取り込まれては、笑い話にもならない。
壁から距離を置くにつれ、『ライズラック』のカメラに、再び壁の全容が収まるようになっていた。
広大な密林のど真ん中に鎮座する、巨大な白い塊。これを、企業連合は『バイオコクーン』と呼称している。文字通りの繭である。ただし、その中から生まれるのは蛾や蜻蛉ではない。
エイビィは自分が槍を突き刺した場所から、奇怪な色の生物が触手を蠢かせながらもぞもぞと這い出てこようとするのを見て、うんざりと息を吐き出した。
〈月の谷〉へ続く道に立ち塞がる四つの遺跡要塞、その二つ目の要塞となるバイオスフェアは、その名の通りに、『繭』によって無数に生み出されるバイオ兵器たちを相手取る戦場となっていた。
バイオ兵器とは、HCSにアセンブルされた培養装置によって生み出されハイドラライダーの指示のもと攻撃を繰り返す、自律兵器のようなものらしい。
大隊の中にもアセンブルに使用するハイドラライダーはおり、マーケットにもごく当たり前に培養装置は並んでいるが、エイビィはそれほど〈かれら〉について詳しくなかった。
残像領域に満ちる霧によって為されるいわゆる〈不可思議な力〉――霊障を用いて戦うことが、感覚的に馴染みにくいのがひとつ、――そもそも、培養装置が『ライズラック』に積むには重すぎる、ということもある。大隊においても、それほど採用人口が多いユニットではない。
バイオ兵器をかつて使用していたハイドラライダーの話では、〈かれら〉には自我のようなものがあり、自我のある兵器を使いつぶすことに抵抗があったため使用をやめた、ということだった。
事実、エイビィの耳には、ハイドラライダー同士の通信に混じって、舌ったらずな子供の声のようなものが聞こえている。バイオ兵器が放つ霊障に引き潰されるハイドラを見ては、ただ不気味としか思えなかったが。
しかも、ことあの『繭』とバイオ兵器に限って言うならば、あれは人間から作り出されているものだ。嫌悪や恐怖を覚えこそすれ、親近感など湧くはずもない。
バイオコクーンを起動させた敵方の軍団長――ルオドという男に対して、エイビィは多少、同情的だった。もっとも、哀れである以上に、愚かだったのだろう。遺跡要塞は謎が多く、中には人の手には余るものもある。目の前のバイオコクーンは、まさにそれを体現している。
企業連合を迎え撃つべくバイオスフェアの力を利用しようとしたルオドの部隊は、全て『繭』に取り込まれ、その養分となったという。オープン回線で大隊へ向けて通告を入れてきたルオドもまた『繭』と同化し始めており、正気を半ば失していた。
手に構える武器を粒子スピアから硬質ダガーに切り替えながら、『ライズラック』は大地を舐めるように低く荒野を駆ける。
《がんばるぞ~》
気の抜けた子供のような声を上げながら、荒野に産み落とされたバイオ兵器が触手を蠢かせた。『ライズラック』はそのぶよぶよとしたからだを一息に駆け上がりながら、巨大なカッターナイフのような硬質ダガーの刀身を、バイオ兵器の青い頭部に差し入れる。
血液か、単なる循環液か、粘性の光る桃色の液体が噴き出し、バイオ兵器ががくがくと痙攣した。『ライズラック』はそのまま動かなくなったバイオ兵器の背を蹴り飛ばして、再びバイオコクーンへと走り出す。
『繭』からは、今もなおバイオ兵器が産み出され続けていた。連合側のハイドラが弾を撃ち込み、刃で切り裂いた場所から、あるいは厚く『繭』に覆われた場所からでも、少しずつもがきながら、人間を養分にしたものたちが無数に産声を上げ、霊障を振り撒いている。『繭』に対する攻撃は、果たして効いているのかいないのかさえ分からない。
それでも、企業連合はこちら側が一機残らず潰されるまで、撤退の指示を出しはしないだろう。
であるなら、こちらがやることは先程からやっていることの繰り返しだ。『繭』との距離をはかり、取り込まれないように気を付けながら増殖するバイオ兵器を掃除し、『繭』が壊れるまで殴り続ける。やることが決まっているなら、見通しは良好だ。見通しだけは、だが。
「……ええ、やりましょう。仕事だわ、『ライズラック』」
自らのウォーハイドラに呼びかけると、エイビィは苦笑して操縦桿を握り直した。
◇ ◆ ◇
空調にゆらゆらと大きな葉が揺れている。
水をきちんとやっていないのか、それとも置く場所が悪いのか。大輪の赤い花は張りを失って、だんだんと萎れ始めていた。
残像領域ではほとんど見慣れないその花は、恐らくバイオスフェアから持ち帰られたものだ。
〈月の谷〉へ続く二つ目の砦を陥れた企業連合は、バイオスフェア自体の調査とともに、再起動に伴って出現した広大な密林にも目を向けていた。その影響で、不毛の残像領域では珍しく、街でこうして派手な色の花を見かける機会が増えている。どこかの企業で、安定して植物を供給するべく栽培を試みているらしいという噂もある。
商売っ気があるのはよいことだが、正直なところ気が知れなかった。……ただ、それは恐らくあの『繭』をこの目で見て、相手取って戦ったものだけが覚える感情だろう。街で暮らす人間たちには、関わりのないことだ。
ここの店主も物珍しさに買い求めて、こうして店に飾ったのだろうが、残念ながら花の面倒の見方は知らないようだった。洒落た雰囲気のカフェの中で、しぼみかけた花が悪目立ちをしている。
「――ここ、いいかな?」
かかった声に、エイビィはカップを置いた。鮮やかな赤のジャージが目に入る。
視線を上げると、顎ひげを整えた壮年の男が歯を見せて笑っていた。岩を噛み砕けそうな鋭い歯並び。
「どうぞ。……全然気が付かなかった。あなたって、いつもはそういう格好なの?」
「君の熱心なファンに刺されないようにしておこうと思ってね」
言いながら、ロックバイツはトレーをテーブルの上に置くと、紺色のキャップを外した。エイビィはしかめ面を作って見せて、コーヒーの入ったカップを再び手に取る。
「最近どうだい? その彼は」
「ありがたいことに多少はおとなしいわ。……少なくとも、アポなしでいきなり押しかけて来たりはしなくなった」
「静かで張り合いがなくなったんじゃないの」
「冗談はよして。今は上も下も大騒ぎよ。それに彼も巻き込まれているというだけ。
もちろん、あたしもね。だからこうして来てもらったんじゃない」
「連合が足並みをそろえて谷へと向かっているのに、MPは頭を作って自分の肉を食む準備か。好きなんだねえ」
やれやれと言わんばかりに首を振って、ロックバイツは鞄からファイルを取り出すとこちらへ差し向ける。
「そういえば、今日はあの子は一緒じゃないんだね」
それから、思い出したようにそう言った。前に連れて行った時にも、この男はハルのことを気にしていた。本当に子供好きなのかも知れない。エイビィは首を竦める。
「さすがにね。それに、あの子も大人しい……と、言うよりは、落ち込んでる最中。
あんまり言うからハイドラに乗せたんだけれど、酔っちゃってね。自信を失くしているの」
ロックバイツは珍しく、呆気にとられた顔になった。
「……君のハイドラって、あの小さい奴だよね?」
「『あの』がどういう意味か分からないけれど、多分その小さい奴ね」
「重ブーをたくさん乗せた……」
念を押すような、言外にこちらを責めるようなロックバイツの言葉に、エイビィは手を振る。
「あたしだって止めたわ。内臓を痛めても知らないわよって。それでも乗ると言ったから乗せたのよ」
「そこは、彼女がどう言おうと止めるべきだと思うけれど……いや、ごめん。そうじゃないな。参った、子供作っておけばよかったかな……」
眉を下げて言葉を切り、ロックバイツは眼鏡を両側から押さえて軽く持ち上げ、位置を直した。まじまじと見れば、いつもとは違ってレンズに色が入っている。これも隠密の一環だろうか。
エイビィはファイルから数枚の書類を取り出し、そこに書かれていることを確認すると、改めてロックバイツを見やった。
「ありがとう、よく分かったわ。
……そうね。何もこのタイミングでやらなくてもいいのにね」
「このタイミングだからこそ、じゃないかな。みんな遺跡要塞の方を向いている。他が暇をしている時にことを起こして、つけ込まれるのは嫌じゃないか。……で、君はどうするの?」
「身の振り方を決める余地があればいいわねってところかしら」
ファイルに書類を戻し、エイビィは鞄にファイルをしまい込んだ。ロックバイツはコーヒーに口をつけて、片頬を持ち上げてみせる。
「うん、うちの方が美味いな。
何にせよ、生き残るのは力があって運がある奴だ。僕も見守らせてもらうよ」
「ええ。飛び火で燃えないように気を付けてね」
ロックバイツは答えずに、ひらひらと手を振った。
丸みを帯びた壁は、槍をほとんど抵抗なく飲み込んだ。だが、槍の動きは途中でゆるやかに止まり、奥に突き入れることもできなければ、左右にも動かなくなる。串を刺した綿あめが、途中で固まったかのような感触。
そのはっきりしない手応えに、エイビィは思わず舌打ちした。槍を引き戻し、ブースターを起動させる。
後退する『ライズラック』の後に追いすがるように、白い壁から綿埃の舞うように繊維が噴き出してきた。それは大きく後ろに下がるにつれ力を失い、ブースターの噴霧に吹き散らされてぼろぼろと崩れ落ちていく。
うっすらとかかる霧の中を後退しながら、エイビィはひとまずは安堵の息をついた。軍閥の連中のようにあれに取り込まれては、笑い話にもならない。
壁から距離を置くにつれ、『ライズラック』のカメラに、再び壁の全容が収まるようになっていた。
広大な密林のど真ん中に鎮座する、巨大な白い塊。これを、企業連合は『バイオコクーン』と呼称している。文字通りの繭である。ただし、その中から生まれるのは蛾や蜻蛉ではない。
エイビィは自分が槍を突き刺した場所から、奇怪な色の生物が触手を蠢かせながらもぞもぞと這い出てこようとするのを見て、うんざりと息を吐き出した。
〈月の谷〉へ続く道に立ち塞がる四つの遺跡要塞、その二つ目の要塞となるバイオスフェアは、その名の通りに、『繭』によって無数に生み出されるバイオ兵器たちを相手取る戦場となっていた。
バイオ兵器とは、HCSにアセンブルされた培養装置によって生み出されハイドラライダーの指示のもと攻撃を繰り返す、自律兵器のようなものらしい。
大隊の中にもアセンブルに使用するハイドラライダーはおり、マーケットにもごく当たり前に培養装置は並んでいるが、エイビィはそれほど〈かれら〉について詳しくなかった。
残像領域に満ちる霧によって為されるいわゆる〈不可思議な力〉――霊障を用いて戦うことが、感覚的に馴染みにくいのがひとつ、――そもそも、培養装置が『ライズラック』に積むには重すぎる、ということもある。大隊においても、それほど採用人口が多いユニットではない。
バイオ兵器をかつて使用していたハイドラライダーの話では、〈かれら〉には自我のようなものがあり、自我のある兵器を使いつぶすことに抵抗があったため使用をやめた、ということだった。
事実、エイビィの耳には、ハイドラライダー同士の通信に混じって、舌ったらずな子供の声のようなものが聞こえている。バイオ兵器が放つ霊障に引き潰されるハイドラを見ては、ただ不気味としか思えなかったが。
しかも、ことあの『繭』とバイオ兵器に限って言うならば、あれは人間から作り出されているものだ。嫌悪や恐怖を覚えこそすれ、親近感など湧くはずもない。
バイオコクーンを起動させた敵方の軍団長――ルオドという男に対して、エイビィは多少、同情的だった。もっとも、哀れである以上に、愚かだったのだろう。遺跡要塞は謎が多く、中には人の手には余るものもある。目の前のバイオコクーンは、まさにそれを体現している。
企業連合を迎え撃つべくバイオスフェアの力を利用しようとしたルオドの部隊は、全て『繭』に取り込まれ、その養分となったという。オープン回線で大隊へ向けて通告を入れてきたルオドもまた『繭』と同化し始めており、正気を半ば失していた。
手に構える武器を粒子スピアから硬質ダガーに切り替えながら、『ライズラック』は大地を舐めるように低く荒野を駆ける。
《がんばるぞ~》
気の抜けた子供のような声を上げながら、荒野に産み落とされたバイオ兵器が触手を蠢かせた。『ライズラック』はそのぶよぶよとしたからだを一息に駆け上がりながら、巨大なカッターナイフのような硬質ダガーの刀身を、バイオ兵器の青い頭部に差し入れる。
血液か、単なる循環液か、粘性の光る桃色の液体が噴き出し、バイオ兵器ががくがくと痙攣した。『ライズラック』はそのまま動かなくなったバイオ兵器の背を蹴り飛ばして、再びバイオコクーンへと走り出す。
『繭』からは、今もなおバイオ兵器が産み出され続けていた。連合側のハイドラが弾を撃ち込み、刃で切り裂いた場所から、あるいは厚く『繭』に覆われた場所からでも、少しずつもがきながら、人間を養分にしたものたちが無数に産声を上げ、霊障を振り撒いている。『繭』に対する攻撃は、果たして効いているのかいないのかさえ分からない。
それでも、企業連合はこちら側が一機残らず潰されるまで、撤退の指示を出しはしないだろう。
であるなら、こちらがやることは先程からやっていることの繰り返しだ。『繭』との距離をはかり、取り込まれないように気を付けながら増殖するバイオ兵器を掃除し、『繭』が壊れるまで殴り続ける。やることが決まっているなら、見通しは良好だ。見通しだけは、だが。
「……ええ、やりましょう。仕事だわ、『ライズラック』」
自らのウォーハイドラに呼びかけると、エイビィは苦笑して操縦桿を握り直した。
◇ ◆ ◇
空調にゆらゆらと大きな葉が揺れている。
水をきちんとやっていないのか、それとも置く場所が悪いのか。大輪の赤い花は張りを失って、だんだんと萎れ始めていた。
残像領域ではほとんど見慣れないその花は、恐らくバイオスフェアから持ち帰られたものだ。
〈月の谷〉へ続く二つ目の砦を陥れた企業連合は、バイオスフェア自体の調査とともに、再起動に伴って出現した広大な密林にも目を向けていた。その影響で、不毛の残像領域では珍しく、街でこうして派手な色の花を見かける機会が増えている。どこかの企業で、安定して植物を供給するべく栽培を試みているらしいという噂もある。
商売っ気があるのはよいことだが、正直なところ気が知れなかった。……ただ、それは恐らくあの『繭』をこの目で見て、相手取って戦ったものだけが覚える感情だろう。街で暮らす人間たちには、関わりのないことだ。
ここの店主も物珍しさに買い求めて、こうして店に飾ったのだろうが、残念ながら花の面倒の見方は知らないようだった。洒落た雰囲気のカフェの中で、しぼみかけた花が悪目立ちをしている。
「――ここ、いいかな?」
かかった声に、エイビィはカップを置いた。鮮やかな赤のジャージが目に入る。
視線を上げると、顎ひげを整えた壮年の男が歯を見せて笑っていた。岩を噛み砕けそうな鋭い歯並び。
「どうぞ。……全然気が付かなかった。あなたって、いつもはそういう格好なの?」
「君の熱心なファンに刺されないようにしておこうと思ってね」
言いながら、ロックバイツはトレーをテーブルの上に置くと、紺色のキャップを外した。エイビィはしかめ面を作って見せて、コーヒーの入ったカップを再び手に取る。
「最近どうだい? その彼は」
「ありがたいことに多少はおとなしいわ。……少なくとも、アポなしでいきなり押しかけて来たりはしなくなった」
「静かで張り合いがなくなったんじゃないの」
「冗談はよして。今は上も下も大騒ぎよ。それに彼も巻き込まれているというだけ。
もちろん、あたしもね。だからこうして来てもらったんじゃない」
「連合が足並みをそろえて谷へと向かっているのに、MPは頭を作って自分の肉を食む準備か。好きなんだねえ」
やれやれと言わんばかりに首を振って、ロックバイツは鞄からファイルを取り出すとこちらへ差し向ける。
「そういえば、今日はあの子は一緒じゃないんだね」
それから、思い出したようにそう言った。前に連れて行った時にも、この男はハルのことを気にしていた。本当に子供好きなのかも知れない。エイビィは首を竦める。
「さすがにね。それに、あの子も大人しい……と、言うよりは、落ち込んでる最中。
あんまり言うからハイドラに乗せたんだけれど、酔っちゃってね。自信を失くしているの」
ロックバイツは珍しく、呆気にとられた顔になった。
「……君のハイドラって、あの小さい奴だよね?」
「『あの』がどういう意味か分からないけれど、多分その小さい奴ね」
「重ブーをたくさん乗せた……」
念を押すような、言外にこちらを責めるようなロックバイツの言葉に、エイビィは手を振る。
「あたしだって止めたわ。内臓を痛めても知らないわよって。それでも乗ると言ったから乗せたのよ」
「そこは、彼女がどう言おうと止めるべきだと思うけれど……いや、ごめん。そうじゃないな。参った、子供作っておけばよかったかな……」
眉を下げて言葉を切り、ロックバイツは眼鏡を両側から押さえて軽く持ち上げ、位置を直した。まじまじと見れば、いつもとは違ってレンズに色が入っている。これも隠密の一環だろうか。
エイビィはファイルから数枚の書類を取り出し、そこに書かれていることを確認すると、改めてロックバイツを見やった。
「ありがとう、よく分かったわ。
……そうね。何もこのタイミングでやらなくてもいいのにね」
「このタイミングだからこそ、じゃないかな。みんな遺跡要塞の方を向いている。他が暇をしている時にことを起こして、つけ込まれるのは嫌じゃないか。……で、君はどうするの?」
「身の振り方を決める余地があればいいわねってところかしら」
ファイルに書類を戻し、エイビィは鞄にファイルをしまい込んだ。ロックバイツはコーヒーに口をつけて、片頬を持ち上げてみせる。
「うん、うちの方が美味いな。
何にせよ、生き残るのは力があって運がある奴だ。僕も見守らせてもらうよ」
「ええ。飛び火で燃えないように気を付けてね」
ロックバイツは答えずに、ひらひらと手を振った。
NEWS
本日のニュースです企業連盟はストラトスフェア要塞に大規模な部隊を展開し何らかの調査を開始した模様です
一方、遺産要塞の出土品をめぐって内部抗争が表面化してきているとも言われ……
メフィルクライア 「おはようございます。メフィルクライアです」 |
メフィルクライア 「ストラトスフェア要塞攻略目指して、頑張っていきましょう!」 |
メフィルクライア 「企業連盟は要塞にWHを多数配備しています。それとは別に、隠し玉もあるようで」 |
メフィルクライア 「出土品……そう、『ミサイルキャリアー』です。100連ミサイルを放ち、超高速機動を行います」 |
メフィルクライア 「攻撃開始は2か月後あたりを目標に。奇襲の形を取ります。絶対成功させましょうね」 |
メフィルクライア 「企業連盟は大きくなりすぎました。コロッセオにしか興味ないもの、遺産目当てで血眼なもの……統制を失っています」 |
◆訓練
格闘の訓練をしました格闘が38上昇した
格闘の訓練をしました格闘が42上昇した
格闘の訓練をしました経験値が足りない
格闘の訓練をしました経験値が足りない
格闘の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
エイビィは火炎放出器『サラマンダ』を破棄した!!
エイビィは耐反動フレーム38を破棄した!!
エイビィはナノマシン38を破棄した!!
エイビィはnanakaを破棄した!!
◆購入
エイビィはVL-heart2を461cで購入した!!
エイビィは飛速を537cで購入した!!
エイビィは試製薄装飛行腕部A-0を461cで購入した!!
◆作製
作成時補助発動! 高圧!! 消費ENが 38 増加!!
作成時発動! 高圧軽量!! パーツ重量を -57 修正!!
作成時補助発動! 薄装!! APが 38 減少!!
作成時発動! 薄装甲!! パーツ重量を -57 修正!!
電磁ブレード『ナイフトゥース』と限界軽量化プラン34を素材にして噴霧器『スクイード』を作製した!!
◆戦闘システム決定
オーガアーム に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に操縦棺『コーディラス』を装備した
脚部2に瞬歩『デス・ロータス』を装備した
スロット3に高握力エンジンA-03『イスヒス』を装備した
スロット4にVL-heart2を装備した
スロット5に偽装隠腕『ブラック・パンサー』を装備した
スロット6に試製薄装飛行腕部A-0を装備した
スロット7に硬質ダガー『リザーズ・テイル』を装備した
スロット8に飛速を装備した
スロット9に[純正]ファントムスピードを装備した
スロット10に高出力ブースター「ゼピュロスⅠ」を装備した
スロット11に噴霧器『スクイード』を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションC
ユニオン活動
MP社関連企業所属の活動記録
マヴロス・フィニクス(MAVROS PHOENIX)社は残像領域に存在する複合企業(コングロマリット)
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。あなたの肚の裡は、誰にもわからないけれど。
買収・分裂・独立、政争を繰り返した結果、関連会社同士で企業間戦争を行うこともあるほど混沌とした様相を呈す。
そのエンブレムは『黒い不死鳥』であるが、マヴロス・フィニクスがすべて灰になることはない。
マヴロス・フィニクスには頭はない。ハイドラが操縦棺というコアを有するのとは対照的に、どこを潰されても、どこかが生きていれば、黒い不死鳥は生き続ける。
このユニオンは、MP社に関連するハイドラライダーが加入する互助組織の一つ。
あなたは『本社』と呼ばれる複数の部門のどれかに囲われているかも知れない。
あるいは、小さな関連企業の大事な奥の手かも知れない。
いずれにせよあなたは企業の利益のために戦うことを命じられている。あなたの肚の裡は、誰にもわからないけれど。
反応の訓練をしました
反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
反応の訓練をしました反応が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘において機動力を3%強化した
メッセージ
ENo.208からのメッセージ>>
ENo.276からのメッセージ>>
(少しすると長袖の黒いロングカーディガンと白いシャツを着た人物が現れた)
ENo.291からのメッセージ>>
メッセージを送信しました
>>Eno.233ユニオン >>Eno.4 >>Eno.286 >>Eno.340
アズ 「んぇっ、あっ、AI!そうでしたか…。 *私ったら早とちりをと、小さくはなるものの。エイビィの言葉を聴けば――*」 |
アズ 「*改めて同意を得られたことに、安堵を示すのだった* …あ、話があちこちに飛んでしまったような。申し訳ないです」 |
アズ 「私の周りの人は、軍上がりや精神の強い方々が多くて。…エイビィさんのような方に言葉をもらうと、 自分の中の疑問を整頓しなおせて、すごく有り難いですね…」 |
アズ 「――ああ、けれど、あの、参考に…ひとつ。聞いても良いでしょうか? 自我のない"はずの"存在に、もしかしてと思う時は…どんな時、ですか?」 |
(少しすると長袖の黒いロングカーディガンと白いシャツを着た人物が現れた)
ダイス 「ん、悪い待たせた。時間どおり来たつもりだったんだが エイビィの方が結構時間気にする方だったみたいだな、早く来ておけばよかったな」 (悪びれた様子もなく笑ってみせた)」 |
ゼン 「パーツのお買い上げ、ありがとさん! そいつが、アンタの役に立つ事を願ってるぜ。」 |
ゼン 「… ほぉ。なかなか、色気のある姉ちゃん… … … だよ、なァ…? … 間違ってたら、悪ぃ」 |
ゼン 「…っと、ともかくだ。今後とも幸運を祈るぜ? よけりゃ、またよろしくなァ!」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.233ユニオン >>Eno.4 >>Eno.286 >>Eno.340
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 2000
攻撃戦果補正7.71%
支援戦果補正7.19%
防衛戦果補正4.54%
撃墜数補正 0.3%
未確認機補正2%
サブクエスト0.5%
合計現金収入2482
整備費 0
ユニオン費 -98
◆射撃値が1成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正7.71%
支援戦果補正7.19%
防衛戦果補正4.54%
撃墜数補正 0.3%
未確認機補正2%
サブクエスト0.5%
合計現金収入2482
整備費 0
ユニオン費 -98
◆射撃値が1成長しました
◆経験値が105増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
エイビィは呪いの人形39を入手した!
エイビィは耐反動フレーム39を入手した!
明日の戦場
第20ブロック
ジャンク漁り[目標物破壊]
大型のカーゴが荒野で発見された。この貴重な物資を他のものに奪わせるわけにはいかない。すでに、ハゲワシが群がっているようだ。全員撃破してくれ。カーゴを狙うトラックは見つけ次第破壊すること
来週の霧濃度:178%
来週の電磁波:138%
ドゥーベ・カイスト |
パシェメル |
坂上 碧 |
エル |
ファイブカード |
ぷかぷか号 |
添泉豆子 |
ソルディード |
クロウカシス |
シグン |
ガブリエラ・ストークス |
ハルト・レインウォーター |
林完津 |
霧崎サダメ |
マツリヤ |
ムーア・ロメロミアニ |
1Lla011m-type2528 |
冷凍室inカマキリ |
バスターハイドラ |
『偽りの幸運』エイビィ |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
戦闘機『デボンレックス』[物理] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
車輪戦車『レベデンコ』[物理] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
戦闘機『デボンレックス』[物理] |
砲撃型WH『クレセント』[物理] |
車輪戦車『レベデンコ』[物理] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
車輪戦車『レベデンコ』[物理] |
戦闘機『デボンレックス』[物理] |
キャラデータ
名前
『偽りの幸運』エイビィ
愛称
エイビィ
|
| |||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
エイビィ 残像領域に存在する複合企業の中のひとつに所属するハイドラライダー。企業の利益を優先し、時に自分の命を棄てるような戦術さえ取ることもある、戦場の犬。 その名は、単純にアルファベットのAとBを意味する。 ハル エイビィがメカニックとして連れている少女。人間嫌い。 『キャットフィッシュ』 エイビィの母艦。居住性と安定性を重視した小型艦であり、通常自動操縦で航行する。 『ライズラック』 エイビィの乗機。抵抗の少ない流線型のフォルム。その顔はスズメバチを思わせる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
__0__1__2__3__4__5__6__7 __8__9_10_11_12_13_14_15 _16_17_18_19_20_21_22_23 |
機体データ |
|
|
1 | 操縦棺A | 操縦棺『コーディラス』 [34/突撃態勢/突撃態勢]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 軽逆関節A | 『善意』 [34/重暴力/重暴力] 機動[831] 跳躍[279] AP[447] 旋回速度[1118] 防御属性[粒子] 防御値[229] 貯水量[111] 積載量[2100] 消費EN[137] 金額[654] 重量[868] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
3 | 重ブースターA | 強襲『スペクターズ・オンスロート』 [34/高握力/高握力] | ▼詳細 |
4 | 操縦棺A | 耐霊操縦棺『蜘蛛の巣』 [34/耐霊/重量軽減] | ▼詳細 |
5 | ヒートソードA | ヒートソード『サラマンドラⅡ』 [33/高握力/薄装甲] 火力[1361] 連撃数[1] AP[-33] 防御属性[火炎] 防御値[897] 精度[170] 貯水量[300] 弾数[5] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[76] 金額[438] 弾薬費[50] 重量[81] [火炎格闘] *作者* |
▼詳細 |
6 | 腕部B | 偽装隠腕『ブラック・パンサー』 [31/高握力/高機動]《装備:5》 | ▼詳細 |
7 | 噴霧機A | 噴霧器『スクイード』 [38/高圧軽量/薄装甲]《装備:11》 | ▼詳細 |
8 | 重ブースターA | 重ブースター『ワイルドビーストⅡ』 [32/高機動/高握力] | ▼詳細 |
9 | エンジンB | 高握力エンジンA-03『イスヒス』 [33/高握力/高握力]《装備:3》 | ▼詳細 |
10 | 軽二脚A | 瞬歩『デス・ロータス』 [36/突撃態勢/突撃態勢]《装備:2》 機動[1087] 跳躍[235] AP[516] 旋回速度[884] 防御属性[物理] 防御値[241] 貯水量[117] 積載量[1900] 消費EN[362] 金額[1173] 重量[700] [二脚] *作者* |
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11 | エンジンB | 高握力エンジンA-03『イスヒス』 [33/高握力/高握力] | ▼詳細 |
12 | エンジンA | VL-heart2 [37/突撃態勢/突撃態勢]《装備:4》 | ▼詳細 |
13 | 素材 | 呪いの人形39 [39/重霊障/---] 特殊B[460] [素材] |
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14 | 重ブースターA | フライミートゥーザムーンⅱ [30/薄装甲/高圧軽量] | ▼詳細 |
15 | 速射砲A | 飛速 [37/薄装飛行/重量軽減]《装備:8》 火力[358] 発射数[4] AP[-37] 防御属性[電子] 防御値[329] 精度[229] 貯水量[13] 弾数[15] 武器属性[速射] 異常追加[35] 消費EN[5] 金額[537] 弾薬費[25] 重量[113] [物理射撃] *作者* |
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16 | 重ブースターA | 高機動ブースター【突撃仕様】 [28/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
17 | パイルA | 戦術用対霊パイル『アイアンニードル』 [37/耐霊/突撃態勢] 火力[2598] 連撃数[1] AP[-37] 防御属性[霊障] 防御値[1058] 貯水量[351] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[119] 金額[752] 弾薬費[140] 重量[100] [物理格闘] *作者* |
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18 | 硬質ダガーA | 硬質ダガー『リザーズ・テイル』 [35/高握力/高握力]《装備:7》 火力[648] 連撃数[3] 防御属性[粒子] 防御値[292] 精度[219] 貯水量[176] 弾数[12] 武器属性[速射] 異常追加[40] 消費EN[85] 金額[450] 弾薬費[10] 重量[50] [物理格闘] *作者* |
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19 | 補助輪A | Daoine“AG”rith [35/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
20 | 補助輪A | Daoine“AG”rith [35/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
21 | ヒートソードA | ZH-lb/CC03R:RaccoonⅡ [36/高握力/臂力] 火力[1654] 連撃数[1] 防御属性[火炎] 防御値[973] 精度[185] 貯水量[330] 弾数[5] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[83] 金額[814] 弾薬費[50] 重量[130] [火炎格闘] *作者* |
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22 | 重ブースターA | 高出力ブースター「ゼピュロスⅠ」 [35/高機動/高機動]《装備:10》 | ▼詳細 |
23 | 軽逆関節A | 片道切符 [30/突撃態勢/突撃態勢] 機動[757] 跳躍[273] AP[376] 旋回速度[1092] 防御属性[粒子] 防御値[223] 貯水量[108] 積載量[2100] 消費EN[134] 金額[1085] 重量[800] [逆関節] *作者* |
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24 | 補助輪A | おいしい赤飯 [36/突撃態勢/突撃態勢] | ▼詳細 |
25 | 腕部A | 試製薄装飛行腕部A-0 [37/薄装飛行/跳躍]《装備:6》 | ▼詳細 |
26 | 重ブースターA | [純正]ファントムスピード [32/突撃態勢/突撃態勢]《装備:9》 | ▼詳細 |
27 | 素材 | 耐反動フレーム39 [39/重変形/---] 特殊B[460] [素材] |
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