第10週目 P・ドロレスの一週間
◆日記
2
横たわる。
けれどいつから?
思い出せない、目蓋の裏に浮かぶのは《彼女》のことだけ。
夢を見る。
(どこにいるんだ?)
わからない、ただ暗く四角い箱のなかで眠っている。
何も問題はない。《彼女》は美しく、よく笑い、よく歌う。何も問題はない。青を心に、数えられる数字はもう聞こえない。何も問題はない。ここは安全で、静かで、守られている。
おれはここにいて、《彼女》はいつも出かけていく。醜い肉を抜け出したおれをその腕に抱いたまま。《彼女》といる間のおれはあまりに自由で、それはこんな狭苦しい操縦棺のなかに身体を納めているだけの価値がある。だいたい、ここに残していくおれの身体は、《彼女》のなかにいる間はまったく無用なものなのだから。
いったい、ひとりの人間であることがなんだろう? あれほど不自由な身体というもの、食べなければ飢え、眠らなければ衰え、ちょっとしたことで死に至る、あの肉体というがらくたでいることが?
人は死ぬ。病。傷。老い。ありとある汚損によって。人の身はあまりに弱く、傷つきやすく、脆い。おれには耐えられない、あんなもののなかに閉じこめられて、いつ死ぬとも知れぬまま、醜いまま生きていくなんてことは。
けれどここには《彼女》がいる。《彼女》は完全だ。《彼女》は美しい。《彼女》は傷つくことがない。少なくとも、人のようには。スイッチひとつ、あるいは簡単な信号ひとつで、《彼女》の身体は何体だって複製できる。ここにいる限り――この残像領域に霧が満ち、電磁波が漂う限りには。(霧。電磁波。大事なのはこのふたつだけ)
やがて《彼女》が戻ってくる。その身に、ほかならぬおれの、意識だか精神だかを載せて。帰ってきた《彼女》の身体は、たいていどこかしら解れかかっている。そのたびごとに、おれは《彼女》の身体をいくらか、あるいは丸ごと正しい姿に交換する。組み立てる。すべては常に元通りになる。何も問題はない。
帰ってきた《彼女》は後ろ手に扉を閉め、操縦棺へ駆け寄る。そうしておれである《彼女》は微笑みながら手を伸ばす、操縦棺と手をつなぐ。細く繊細な指を絡めて。その恐るべきひととき、おれはおれ自身のなかに目を覚まし、《彼女》のほんとうの美しさを思い出す。
そこに《彼女》がいる。おれと《彼女》がふたつに分かれて、おれの前に《彼女》が現れる。むしろこのひとときこそが夢なのではないかとさえ思う、《彼女》の腕に抱かれて夢見るあの永遠のような瞬間ではなく。華々しく焼き払われる霧、《彼女》の笑い声と手を叩く音。あの音。あの恐ろしい音の群れ。赤い光。ごうごうと動き回るハイドラの脚、腕、頭、小柄な《彼女》の視点からでは、どれも部分的にしかカメラに映らない。
けれどいま聞こえるのはただ――機械仕掛けの心臓が立てるかすかな唸り声、通うことのない血の温かさ。ただ話すためだけに機能する舌と唇。眠らないひとみ。踊り続ける手足、それらの滑らかに駆動するやわらかな振動ばかりがある。白い肌。霧もここまではやってこない。
いまここには、おれだけじゃなく《彼女》が横たわっている。目を閉じて眠っているのは《彼女》のほう、そのあまりに高い体温がおれのすぐそばに寄り添いながら横たわっている。
《彼女》が夢を見ている、と、ふとおれは思う。あるいはいま、《彼女》のなかに拡がっているかも知れないものこそが、《彼女》の現なのかも知れなかった。
《彼女》の胸の底にはひとつの小さな箱が埋まっている。《シサン》と名付けられたそのキューブのなかには、積層加工された鼠の脳が入っていた。《彼女》が、ウォーハイドラとしての機能を曲がりなりにも満たすために。人工知能はさほど役に立たない、あれには、自分が生きているという自覚が足りないからだ。《彼女》を戦場で動かすには、何か生き物の脳が必要だった。
つまり《彼女》はハートで物を考える――考え得る。かわいい話だ。そこにはおれではない《彼女》がいるのかも知れず、しかしその《彼女》が箱の外へ出ることは決してない。小さな《彼女》もまた閉じこめられている。棺のなかに。生きながら。
何を考えるだろう、あまりにちっぽけな脳みそは? 取り出され、スライスされ、いくつかの細々とした部品によって再び接合された鼠の脳。もはやもとの姿を留めさえせず、小さな箱のなかに溺れながら。おれは《シサン》がそれほど多くのことを考えられないと知っている。火花のように思考し、波のように忘れていく。
ため息。
《彼女》が目を覚ます。身を起こす、目の前には一台の操縦棺。絡めていた指を離す――操縦棺と《ブラックウィドウ》を接続していた物理的なつながりをひとつずつ解いていく。外していく。
立ち上がる。
今日も《彼女》は美しい。どれほど鏡のなかのそれを見つめても変わらない。何度何体入れ替わろうとも。
永遠があった。骨ではない骨。血を知らない肉。鼓動したことのない胸。
鏡を見つめる。
その奥に映る《彼女》が笑う。
《彼女》は、今日も美しい。
NEWS
本日のニュースですストラトスフェア要塞を陥落させた辺境レジスタンスは、次々と企業連盟の拠点を奪取、勢力を拡大させています辺境で虐げられていた非合法組織や宗教団体もレジスタンスに賛同、合流を始めています
ただ、企業連盟の戦力と物量は圧倒的で、大規模な反攻作戦も検討されていると……
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「ルオシュだ。作戦への参加、ご苦労だった。お前たちは自由だ。好きな依頼、好きな勢力に加担してくれ」 |
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「俺は戦い続ける。敗北か、勝利が決する日まで。俺のことは気にするな。お前たちには……金払いのいい奴らが、お前の力を欲しがっている奴らががいる」 |
メルサリアからのメッセージ 「別な開発チームがグリスター・ユニットの量産に成功したそうだ……正直、悔しいな」 |
メルサリアからのメッセージ 「マーケットに試作品が上がっているはずだ。ぜひ生産して実験データを送ってほしい」 |
メルサリアからのメッセージ 「……なぁ、君には夢はあるか? 生きる目的は? 叶えたいものは? 人はそれを見つけるために生きるというな……」 |
メルサリアからのメッセージ 「私はそういう生き方ができない。長く生きる間に、全てを叶えてしまったんだ。だからもう、ショーケースの中のケーキは全て食べ飽きてしまった」 |
メルサリアからのメッセージ 「結局、最後に残ったのは……幼いころの記憶さ。それだけが、私の全てなんだ。緑豊かな大地、青い空に舞う巨大な18の神器……ドゥルガー」 |
メフィルクライア 「おはようございます。メフィルクライアです」 |
メフィルクライア 「この世界が霧に包まれた理由が一つあります。わたしにはそれを維持する義務があります」 |
メフィルクライア 「あなたたちの活動はいずれ『維持』を破壊してしまいます。それは、あなたたちに破壊できないものがないからです。誰もあなたたちを止められないのです」 |
メフィルクライア 「『自由意志を持った凶器』それがあなたたちです。どんなに善意をもってしても、人々は自らコントロールできない力を恐れ、恐怖します」 |
メフィルクライア 「疑心暗鬼にとらわれた人々は……特に、禁忌を知る者はどうするか。あなたたちを超える力を手に入れるため……禁忌を破壊し、この世界から霧を追放するべく動き出すのです」 |
メフィルクライア 「この1000年の間に、そんな光景を幾度となく見てきました。今回も護るつもりです。それでは」 |
ヒルコ教団の神聖巫女『ヒルコ』からのメッセージ 「…………ハ……ハ……ハムスター、好き?」 |
ヒルコ教団の神聖巫女『ヒルコ』からのメッセージ 「(背後から聞こえる慌てた声)『ヒルコ様が緊張なされておられるぞー!台本を!台本をそのまま読んでくだされー!』ガチャン、ツー・ツー」 |
企業連盟の会長『バルーナス』からのメッセージ 「ふざけた真似をしてくれたな。もう貴様らに援助は行わん。いや、もはや我々の敵なのだ。お前たちは。言っておくが、貴様らの力など惜しくはない。我々には1000年前から伝わる力がある。古臭い禁忌とやらに縛られた力だ。後悔させてやる。お前たちを使ってやったのは、ただの慈善事業だ。本来ならば、こうして、我々が直接手を下すこともできるのだ。禁忌は4つ。最初の禁忌は影の禁忌だ。貴様らの行き先全てに、影の刺客が現れる。せいぜいあがいて死ね。後で泣きついても知らんぞ。お前たちは我々を怒らせた。その意味を何度も後悔して……許しを請いながら、無様に死ね!!!」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「こんにちは! コロッセオ・レギュレータ社の広報、シェフィルです!」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「というわけで……裏コロッセオへ、ようこそ! ここは非合法ハイドラバトルを行う場所で、わが社の管理下にあります」 |
コロッセオ・レギュレータ社の広報『シェフィル』からのメッセージ 「企業連盟、かなり怒っていますが、まぁ、マスコミは我々が握っているので、世論の批判は心配しなくて大丈夫です。表舞台からはサヨナラかもしれませんが……」 |
◆訓練
◆破棄
ドロレスは蒸気機関歯車砲塔=花魁鳥を破棄した!!
ドロレスはonigiriを破棄した!!
ドロレスは蒸気機関歯車砲塔=花魁鳥を破棄した!!
◆送品
ドロレスはニルス=ヴォルフトンにピラミッド構造40を送品した
ドロレスはクレイン・ヤギシマにエンジン『エンプティ』を送品した
ドロレスはクレイン・ヤギシマにMEB1038-Giraavatを送品した
◆送金
◆受品・入金ログ
ギルデンロウから100moneyが送金されたヤギシマから400moneyが送金された
◆購入
ドロレスはC.V-44-ジラソーレを1289cで購入した!!
ドロレスはドゥロールType81f:ヴェレドⅢHを585cで購入した!!
ドロレスはドゥロールType81f:ヴェレドⅢHを585cで購入した!!
◆作製
作成時補助発動! 薄装!! APが 45 減少!!
作成時補助発動! 高圧!! 消費ENが 45 増加!!
曝露レーダー44とちらつく蝶45を素材にして《シンデレラ》を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺を装備した
脚部2にkabotyaを装備した
スロット3に《スイートチャリオット》を装備した
スロット4にドゥロールType81f:ヴェレドⅢHを装備した
スロット5に《パシュミナ》を装備した
スロット6に豆子のきまぐれ豆腐を装備した
スロット7にマギスフィア025を装備した
スロット8にドゥロールType81f:ヴェレドⅢHを装備した
スロット9に《ムスリーヌ》を装備した
スロット10にマギスフィア025を装備した
スロット11に《ライラ》を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……死亡許容
◆ミッション
ミッション設定……ミッションD
ユニオン活動
《廻帰財団アルファ・ラルファ》の活動記録
《廻帰財団アルファ・ラルファ》:
残像領域にいつからか存在する、霊的研究・実験出資機関。
霊障と霧、電磁波に関係する機体のアセンブル、およびこれらの研究・実験に対し出資を行う。
過去には、
溶解性搭乗機体《トラップドア》、
生体型完全自律駆動機体《ブラックウィドウ》、
降霊型試行機体《ネリールース》などのアセンブルに関わっている。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
《廻帰財団アルファ・ラルファ》は研究・実験のための出資機関であり、ユニオン参加者へじっさいに資金提供を行います。
送金処理は毎更新ごとに、ENo.0612より行われます。
(出資額はそれほど高額ではありません。100~200c程度を予定していますが、変更もあるかと思います)
ユニオンへの参加は、ENo.0612宛てのメッセージにて、研究・実験内容を申請してください。
厳正なる審査ののち、返信メッセージとともに承認します。
申請についてはP・ドロレスではなく、《廻帰財団アルファ・ラルファ》のオペレーターが対応します。
なお、ENo.0612は毎更新、死亡許容で登録します。
死亡した場合は同キャラクターを再登録し、再登録後は同ユニオンを設立する予定です。
キャラクターの撃墜・死亡によってユニオンが解体されてしまった場合、それまでの参加者はユニオン再設立後に承認します。
*** 整備特化 ***
残像領域にいつからか存在する、霊的研究・実験出資機関。
霊障と霧、電磁波に関係する機体のアセンブル、およびこれらの研究・実験に対し出資を行う。
過去には、
溶解性搭乗機体《トラップドア》、
生体型完全自律駆動機体《ブラックウィドウ》、
降霊型試行機体《ネリールース》などのアセンブルに関わっている。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
《廻帰財団アルファ・ラルファ》は研究・実験のための出資機関であり、ユニオン参加者へじっさいに資金提供を行います。
送金処理は毎更新ごとに、ENo.0612より行われます。
(出資額はそれほど高額ではありません。100~200c程度を予定していますが、変更もあるかと思います)
ユニオンへの参加は、ENo.0612宛てのメッセージにて、研究・実験内容を申請してください。
厳正なる審査ののち、返信メッセージとともに承認します。
申請についてはP・ドロレスではなく、《廻帰財団アルファ・ラルファ》のオペレーターが対応します。
なお、ENo.0612は毎更新、死亡許容で登録します。
死亡した場合は同キャラクターを再登録し、再登録後は同ユニオンを設立する予定です。
キャラクターの撃墜・死亡によってユニオンが解体されてしまった場合、それまでの参加者はユニオン再設立後に承認します。
*** 整備特化 ***
整備の訓練をしました
整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
100c支払い、素材を1個手に入れた
メッセージ
ENo.2からのメッセージ>>
[まじまじと均整のとれたかたちのハイドラを眺める]
ENo.228からのメッセージ>>
男は、目尻にしわを寄せて苦笑した。
ENo.315からのメッセージ>>
顔をしかめて腕を組む、そんな姿さえ花に似た様相を崩さない相手に、青年は目を細めて微笑んだ。
それからすぐに、非礼を詫びるように続ける。
間近に迫った要塞戦のことを考えているのか、いくらか青年の顔が強張った。
それから一度、大きく瞬きをする。どうやらそれは、彼なりに思考に一区切りつけた時の癖のようだった。
ここはあなたとは逆かもしれないな、と、低く笑って肩をすくめる。
そうして、じっと、目の前に立つ花のような姿を見つめる。
どうにもそれが自信がなくて、と、青年はやや子供じみた様子で笑っている
ENo.383からのメッセージ>>
「オーケイ、わかった。理解した。あんたが俺に求めるものは、不都合と不愉快の解消ってことも理解した。それに金を払うっていうのも……結局『誰かを雇う』ってのはそういうことだものな。不愉快を取り除くために按摩屋に行くわけだ」
「あんたのウォーハイドラはパイロットの身の安全を確保して、しかしその副作用として戦場に山のように転写された意識の亡霊を生み出している。そいつ自体にどうこう云うつもりはないし……現象としちゃ結構面白い」
「話の筋はしっかり通った。クリアに理解した。鼠は結構好きな動物だから、そいつの脳を使っているのはイヤだがね」
「……オーケイ。それじゃ、額は毎週1000でいいんだな。あんたに通信を通してやるよ。来週から僚機申請書類には『383』を書いておいてくれ。クレジットはあとで振込先の口座番号を送る。……名義人がクレイン・ヤギシマじゃあないが、手続き上の問題だ。俺に届くから気にしないでくれ」
「心はかつて心臓にあったと言われたが、今じゃ全身の細胞が心や記憶を持っているって話もあるよ。心臓で考えているのは彼女だけじゃないかもしれない。それは俺もかもわからない。あんたが心臓を持ってるかは知らないがね」
「いや、あんたが本当に、操縦棺とやらの中にいるのかだって定かじゃないが……」
「普段あんたはどこにいるんだ? 冷房の利いた部屋でファミコンしてるのか?」
キリト 「…確かに、ハイドラの整備費や維持費はかかる……が、少なくとも」 |
キリト 「ゴミ山や、路地に落ちている金になるかもわからないゴミを拾っては売る生活よりは」 |
キリト 「ずっとマシだ。俺はそう思っている…だからこそ、ハイドラに乗り続けている」 |
キリト 「……ロマンとか、そういうつもりはこれっぽっちもないんだが…」 |
キリト 「自分の居場所で死ねるのは、悪いことではないだろう?」 |
キリト 「…ああ」 |
キリト 「自分にとっての『曰く付き』を、好む輩はいることにはいるが…」 |
キリト 「捕まるなよ」 |
キリト 「……」 |
キリト 「その」 |
キリト 「俺が最初思っていたような」 |
キリト 「『戦場のおとぎ話』の存在が、なくなるのは 少し惜しい気がするんでね」 |
アドルク 「なるほどなあ。 ええと、ドロレスは、遠隔操作――でいいんだよね。 《あなた》の肉体は、どこか別のところにいて、彼女を動かしている。 そうだろう?」 |
アドルク 「だとすると、整備はそこらの整備屋さんに任せているのかい。 いやぁ、僕自身、今は機体のメンテナンスと相棒の支援に徹している身だから、 気になってしまってね。 毎度こんな風に精巧に仕上げるの、なかなか大変そうだなあと思ってさ」 |
アドルク 「おや、前の持ち主さんたち、亡くなってしまったのか。 どういった理由でそのように、ドロレスの搭乗者を、 交代……?しているのか、大変気になるが……」 |
アドルク 「あまり根掘り葉掘り訊くのも、野暮かなあ。 というか…… なんとなくだけれども、ドロレスには、 部外者が知るものではない何かが、ある気がしてきたな」 |
男は、目尻にしわを寄せて苦笑した。
ENo.315からのメッセージ>>
顔をしかめて腕を組む、そんな姿さえ花に似た様相を崩さない相手に、青年は目を細めて微笑んだ。
それからすぐに、非礼を詫びるように続ける。
リオ 「……ああ、失礼。あなたはどんな時でも絵になるんだなと、思ったものだから」 |
リオ 「あなたの《彼女》の能力を疑っている訳ではないよ。ただおれが心配性なだけさ。どうにもここにいると妙な話ばかり耳に入ってきて、色々と気にかかってしまうんだ。 じきに大きな戦闘も来るしな。気をつけてくれ」 |
それから一度、大きく瞬きをする。どうやらそれは、彼なりに思考に一区切りつけた時の癖のようだった。
リオ 「『生き物も機械みたいなもの』か、おれにとっては新しい視点だな。動かしているのが『おれ』なら材質や仕組みが多少違ったとしても『おれ』か。はは、そういう見方もあるんだな……もしかしたら、おれはまだこの体に納得していないのかもしれない。正直なところ、この体になったのは事故みたいなものだから」 |
そうして、じっと、目の前に立つ花のような姿を見つめる。
リオ 「……それなら多分、おれはまだ上手く踊れていないんだろうな。ステップの一つも知らないままなんだ。 それでも、やめたくはないと思っているらしい」 |
リオ 「うん、せっかくここにいるんだ。死にたくはない。……こう思うのも、生きていると言っても良いのかな」 |
ENo.383からのメッセージ>>
「オーケイ、わかった。理解した。あんたが俺に求めるものは、不都合と不愉快の解消ってことも理解した。それに金を払うっていうのも……結局『誰かを雇う』ってのはそういうことだものな。不愉快を取り除くために按摩屋に行くわけだ」
「あんたのウォーハイドラはパイロットの身の安全を確保して、しかしその副作用として戦場に山のように転写された意識の亡霊を生み出している。そいつ自体にどうこう云うつもりはないし……現象としちゃ結構面白い」
「話の筋はしっかり通った。クリアに理解した。鼠は結構好きな動物だから、そいつの脳を使っているのはイヤだがね」
「……オーケイ。それじゃ、額は毎週1000でいいんだな。あんたに通信を通してやるよ。来週から僚機申請書類には『383』を書いておいてくれ。クレジットはあとで振込先の口座番号を送る。……名義人がクレイン・ヤギシマじゃあないが、手続き上の問題だ。俺に届くから気にしないでくれ」
「心はかつて心臓にあったと言われたが、今じゃ全身の細胞が心や記憶を持っているって話もあるよ。心臓で考えているのは彼女だけじゃないかもしれない。それは俺もかもわからない。あんたが心臓を持ってるかは知らないがね」
「いや、あんたが本当に、操縦棺とやらの中にいるのかだって定かじゃないが……」
「普段あんたはどこにいるんだ? 冷房の利いた部屋でファミコンしてるのか?」
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 2350
攻撃戦果補正2.2%
支援戦果補正3.52%
防衛戦果補正10.23%
死亡許容補正12.27%
未確認機補正5%
合計現金収入3231
整備費 0
ユニオン費 -100
取材費 300
◆整備値が1成長しました
◆経験値が140増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正2.2%
支援戦果補正3.52%
防衛戦果補正10.23%
死亡許容補正12.27%
未確認機補正5%
合計現金収入3231
整備費 0
ユニオン費 -100
取材費 300
◆整備値が1成長しました
◆経験値が140増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ドロレスは照準装置46を入手した!
ドロレスは機械油46を入手した!
ドロレスは耐反動フレーム46を入手した!
明日の戦場
第27ブロック
テロリスト鎮圧
テロリストの基地を特定した。すぐさま攻撃を開始してほしい。一機たりとも残す必要はない
来週の霧濃度:190%
来週の電磁波:51%
四月一日 飾 |
O・B・チューン |
平賀 朱音 |
ユニコーンシステム |
サンダーサイン |
オルハ・D・マインド |
フリント=ヘイトリッド |
ヒト・ゴルドラブ |
鳴海業斗 |
ラッド・ラット・ラダー |
P・ドロレス |
スヴェン |
うさみみの人 |
アルベルト=キルヒアイス |
ミーティオ |
杏 |
ドゥルキス |
ホワイト・ラビット |
リオ・B・ミナスジェライス |
リビー・ニエロ |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
『電磁鉄線』[電子] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
『電波塔』[霊障] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
『電波塔』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
『電波塔』[霊障] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
『火焔浮遊機雷』[火炎] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
火撃型WH『タイガ』[火炎] |
粒撃型WH『フォボス』[粒子] |
キャラデータ
名前
P・ドロレス
愛称
ドロレス
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
P・ドロレス: 《廻帰財団アルファ・ラルファ》が出資する生体型完全自律駆動機体、《ブラックウィドウ》のテストライダー。 現在までもっとも長く《ブラックウィドウ》に搭乗しているライダーでもある。 小柄に華奢な骨格。 外見に反して重く硬い身体。 高い体温。 高くもなく低くもない、かすかにノイズがかった声。 色の薄い肌はしなやかすぎ、滑らかすぎるように見える。 どんな血管の面影も、黒子、しわの類いもない。 傷や火傷、痣といったものを別として。 いかなるときも花嫁のドレスを身に着ける。 ぱんつはいてない。 横になることはなく、ただ腰かけるだけ。 レース、刺繍、さまざまに飾ったドレスの裾を、慣れたしぐさで捌きながら戦場をさまよい歩く。 《ブラックウィドウ》は機体内に操縦棺を持たない。 搭乗しているのは、遠く離れた実験施設内の操縦棺からバックアップされた、ライダーの精神・霊魂・意識のみである。 《ブラックウィドウ》: 《廻帰財団アルファ・ラルファ》により製造された、生体型完全自律駆動機体。 操縦棺内にあるライダーの精神・霊魂・意識を、接続した機体に投影、バックアップすることで操作する。 転送後は物理的な接続を介さず、完全な自律状態で動く。 ライダーの物理的な肉体の安全が保証されているため、ライダー自身は”決して死ぬことがない”。 機体が損耗、破壊された場合、それまでに蓄積されたデータが自動的に転送される。 コスト面や安全性の問題から、撃墜後の機体は回収されない。 随時新たな機体が精製され、アセンブルされた後、操縦棺との接続を経て出撃することとなる。 これらの個体はすべて同じ容姿を持つ。 《ブラックウィドウ》とは、このシステムの根幹を成す操縦棺、その精製施設と個々の機体、および実験内容すべてを指す。 かつて残像領域において確認されていた溶解性搭乗駆動機体、《トラップドア》の兄弟姉妹機。 《廻帰財団アルファ・ラルファ》: 《ブラックウィドウ》のかつてのオーナーであり、《ブラックウィドウ実験》の出資者。 P・ドロレスの雇用主でもあった。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
|
|
1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺 [36/---/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | エンジンB | C.V-44-ジラソーレ [44/薄装減霧/薄装減霧] | ▼詳細 |
3 | 砲塔A | edamame [41/重旋回/重旋回] | ▼詳細 |
4 | 砲塔A | edamame [41/重旋回/重旋回] | ▼詳細 |
5 | 領域殲滅兵器A | 《ザ・フェアリー》 [39/耐霊/高圧回復] | ▼詳細 |
6 | 素材 | 姿勢制御装置38 [38/飛行/---] 特殊B[440] [素材] |
▼詳細 |
7 | 軽タンクA | kabotya [40/重旋回/重旋回]《装備:2》 機動[421] AP[2348] 旋回速度[1835] 防御属性[火炎] 防御値[760] 貯水量[494] 積載量[4400] 消費EN[380] 金額[1231] 重量[1960] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
8 | 砲塔A | ドゥロールType81f:ヴェレドⅢH [44/重旋回/重旋回]《装備:8》 | ▼詳細 |
9 | 領域殲滅兵器A | 《デボニエンシス》 [36/旋回/---] 索敵[166] AP[222] 旋回速度[36] 防御属性[霊障] 防御値[114] 貯水量[555] 噴霧量[444] 消費EN[798] 金額[456] 重量[300] [領域殲滅兵器] *作者* |
▼詳細 |
10 | 素材 | 大型バッテリー37 [37/重出力/---] 特殊B[420] 重量[37] [素材] |
▼詳細 |
11 | 領域殲滅兵器A | 《パシュミナ》 [44/出力/出力]《装備:5》 | ▼詳細 |
12 | 領域殲滅兵器A | 《アリアドネ》 [38/重旋回/重量軽減] 索敵[171] AP[228] 旋回速度[76] 防御属性[霊障] 防御値[117] 貯水量[571] 噴霧量[468] 消費EN[819] 金額[468] 重量[338] [領域殲滅兵器] *作者* |
▼詳細 |
13 | 領域殲滅兵器A | 《ムスリーヌ》 [41/薄装貯水/重量軽減]《装備:9》 | ▼詳細 |
14 | エンジンB | 豆子のきまぐれ豆腐 [42/重出力/高噴霧]《装備:6》 | ▼詳細 |
15 | 領域殲滅兵器A | 《ファンブリアータ》 [43/高圧回復/耐物] | ▼詳細 |
16 | エンジンB | マギスフィア025 [43/霊障/加圧卵]《装備:10》 | ▼詳細 |
17 | 領域殲滅兵器A | 《ライラ》 [40/高誘発/薄装甲]《装備:11》 | ▼詳細 |
18 | 領域殲滅兵器A | 《スイートチャリオット》 [42/保証/重量軽減]《装備:3》 | ▼詳細 |
19 | エンジンB | マギスフィア025 [43/霊障/加圧卵]《装備:7》 | ▼詳細 |
20 | 砲塔A | ドゥロールType81f:ヴェレドⅢH [44/重旋回/重旋回]《装備:4》 | ▼詳細 |
21 | 領域殲滅兵器A | 《シンデレラ》 [45/薄装索敵/高圧躍動] | ▼詳細 |
22 | エンジンB | すくいーずりべんじ [39/高握力/高握力] | ▼詳細 |
23 | 素材 | 照準装置46 [46/精度/---] 特殊B[600] [素材] |
▼詳細 |
24 | 砲塔A | onigiri [39/重旋回/重旋回] | ▼詳細 |
25 | 砲塔A | gobou [43/重旋回/重旋回] | ▼詳細 |
26 | 素材 | 機械油46 [46/旋回/---] 特殊B[600] [素材] |
▼詳細 |
27 | 素材 | 耐反動フレーム46 [46/重変形/---] 特殊B[600] [素材] |
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29 | 素材 | 心霊写真45 [45/高圧霊障/---] 特殊B[580] [素材] |
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