ENo.0076　マリエッタ

僕の一日は、まずマリエッタ嬢を起こすところからはじまるのです。

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「マリエッタ嬢ー！！朝です！朝でございますよー！！」

小さなその身体を覗き込みます。
すやすやと、心地よさそうに寝息を立てているその姿を少しばかり眺めます。
もう一度、声を掛けます。
それでも起きないので、僕はその白い陶器のような頬に自慢のもっふもふの身体で触れるのです。


……するとどうでしょう。

「うぅ……ん、ノエル、くすぐったいわ。」

ふにゃり、と微笑んで、まだ眠そうな目を擦り起き上がります。
小さく欠伸を一つ、それから僕に笑みを向けて

「おはよう、ノエル。起こしてくれてありがとう。」

これが僕とマリエッタ嬢の一日の始まりでした。


ところが今はどうでしょう。

起こそうとすれば大体起きていらっしゃいます。
まあ、寝ていらっしゃらない、とも言いますね！徹夜ってやつです。
完徹○日目！！なんてざらではないですか？

そして眠っていると思って頬に触れれば

鷲掴み→大きく振りかぶり→壁に叩きつけられる

見事なコンボでございますよ。
けれどそれでも

「僕にはご褒美ですから！！！！！！」

「うるさいっ！！！！！！」



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「……一体、僕の何がいけないんでしょう。ねぇ？フランソワ」

「貴様、自覚無しだったのか」