ENo.0467　アクト=ユーティレス

植物園内での先の戦いで激しい損傷を負ってしまったが、ルミナス・メイズが崩壊した事により周囲の安全が確保され、補給部隊が着陸できるようになっていた。
エリカが調べていた情報を元に装備の換装・修理を行う。
周りのライダーたちも各々のWHを調整している。
しばらくして全機が万全の体制になった所で通信が入り、この先で別の部隊と合流して作戦を継続する事になった。
指定されたポイントに向かっている最中にエリカが話しかけてきた。

エリカ「あの、ルーミの事なんですが……」

カルト教団のアジトから救出・保護をした少女ことルーミ。
ルミナス・メイズとの戦いで大破しかけた機体が突然輝き、光が収まったと同時に機体の修復が行われていた。
その際、ルーミの身体も連動するかのように光り輝いていたと言うのがエリカの話だ。

エリカ「あの子、何者なんでしょうか？」

疑問はもっともである。普通の人間にはまずありえない力。それを当たり前のように振るう彼女の正体はエリカですら未だに掴めていない。

エリカ「もしかすると、あの子を抱えていると……とてつもない何かに巻き込まれるかもしれません」

その後の言葉は無い。オペレーターとして純粋に心配している事は分かり、だからこそ"それ"を言わなければならないのだが、元来優しい性格のエリカにはそれが出来なかった。
しかしそれは杞憂である。
今更彼女を見捨てるという選択肢は無いのだ。

エリカ「わかりました。あなたがそう言うのなら、最後までお付き合いしますよ」

安堵が含まれた言葉。エリカ自身もなんとはなしに気が付いていたのだろう。こうなることに。
直後にエネミーアラートが鳴る。
すかさずエリカがスキャンする。

エリカ「巨大な反応あり。名前は……『ルミナス・タワー』だそうです」

ルミナス・メイズとの戦いの最中、ヒルコ教団に情報を聞き出したそうだ。これで敵に関しては問題無いだろう。後は現場側の人間次第だ。

エリカ「メインシステム、戦闘モードの移行を確認。ミッションを開始してください！」

ブースターを起動させ、素早く遮蔽物にたどり着く。周りの味方が配置についたのを確認し、戦闘を開始する。

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激しい戦いが繰り広げられる。
やがてルミナス・タワーが自壊し、それを皮切りに次々と敵機がその数を減らしていく。
金属がぶつかり合う音が鳴り止んだ。

エリカ「周囲の敵影無し。システム、通常モードへの移行を確認。お疲れ様です。今回は危なげなく戦えましたね」

周辺区域の制圧が完了し、再び補給部隊が到着する。次もまた巨大兵器が出てくるだろう。エリカによると、ルミナス・タワーがまだあるそうだ。自壊するまで粘れば勝機は見える。転送された情報を元に、再び装備を換装する。何が何でも生き延びなければならない。ルーミを知るためにも。