ENo.0244　許多&アンフィニの人工精霊

アヴィとサビラを連れてる時にマーケットでギルデンロウさんを見かけた。
コロッセオで培養指揮を教えてもらったお礼もかねて挨拶してみたら、
俺のことはあまり覚えてなかったみたいだけど……サビラの方を見て笑っていた気がした。
何故だか俺は酷く嫌な感じがした。
尊敬しているランカーさんのはずなのに。

「より強い敵を引っ張り出すための遅滞戦闘」
マノ社本社からの司令は、ギルデンさん発案の作戦に便乗したものだったらしい。
もしそんな作戦にリミッターカットテストしているアヴィスパを――
サビラ（とアヴィ）を誘われたらと思うと、気が気じゃなくなる。
どうしても耐久力に劣るアヴィスパは、そういう作戦に向いていないと俺は思う。

ギルデンさんは――ギルデンロウは。
ハイドラ大隊でも知らない人のいないトップクラスの乗り手だ。
もしそんな人に誘われたら、サビラは付いていくだろうか？

俺は絶対に行かせたくない。危険すぎる。

俺達はアヴィスパの戦い方は好きだけど、
サビラ達の戦い方は好きだけど――サビラが死んでしまうのは絶対に嫌だ。
ずっと前から…

あんなにアンフィが慕っているサビラを。
あんなにアンフィと俺を慕ってくれている、アヴィを生み出したサビラを。
俺が無理な金策のために無理して熱を出したとき、
言葉も力も使って止めてくれたサビラを。

失うのが怖いんだ。

何らかの理由によりハイドラに縛りつけられたライダーが集まる。掃き溜めとも言う。
　
一部メンバーの素行不良により世間からの評判は芳しくない。

音楽専念。