ENo.0280　エステラ・ヴォルフラント

…
……
………

視界がぼやける……

私は何をしてたんだっけ……？

……何かの駆動音が聞こえる……

そうだ…まだ終わってない━━━

そこまで思考し……全身の痛みで意識がハッキリと覚醒する━━


エスティ「ッ…!!Ex、周辺のサーチと現状報告」


数刻前にイオノスフェアに突入し、他のハイドラ乗り達と『霜の巨人』フロストジャイアントというコードネームのFWWと対峙し、アルマがトドメを刺したところまではハッキリと覚えてる…が、その崩壊時の影響で気絶しそうになってたらしい、WHと直接接続してる影響が裏目に出てしまった━━━

Ex『作戦行動終了時よりｘｘｘ秒経過、周囲に所属不明機を多数確認━━━電磁波濃度及び霧濃度に異常、共に0％━━━』

エスティ「…は？電磁波はともかく霧濃度が0％って……あっ……」

……メインモニター越しに『空』が見える、いつもの曇った空では無く初めて見る『青空』が━━

Ex『━━━…現状報告、アルマロス機のリアクター反応を確認、戦闘記録よりIFFの一致を確認━━登録コード『ライラプス』━━━機体状況━━サブリアクターに損傷及び外部装甲損傷率70%、通信装置使用不可、先ほどの崩壊の余波により全武装損壊、使用不可━━━周辺の所属不明機よりロックオンを確認』

エスティ「くそっ……何となく嫌な予感はしてたけど嫌な時に当たる…！！Ex、周辺の残骸から何でもいいから装甲と武器剥ぎ取ってすぐに戦闘態勢。ライラプス…そっか、アイツも無事に生き残ってたんだ、これなら何とかなるかもしれない……Ex、残ってる味方と一緒に迎撃するよ！！」

損傷した装備を全て破棄しサブマニュピレーターが周囲の残骸からパーツを剥ぎ取り、すぐに『敵』の方へ向き直り━━━

エスティ「やっぱり通信は繋がらない……でもアルマならこっちが動けばすぐに意図を汲んでくれるって信じてる、何が何でも突破して…一緒に……アルマと帰るんだ、絶対……！！」

低いアクチュエーター音と共に戦闘システムを再起動し、拾い上げた武器を構える━━━

【戦闘シス＃ム再チェック━━━】
【生体パー＃01……搭％確認】
【コネクター＃続……再接続完了】
【フィジ％ル＃ンク……再接続完了】
【バイタルサイン……レッド、継％戦闘時生命に＃険を及ぼす恐れ】
【各＃接続ユニット……異常】
【視覚モニ＃リ％グ……異常】
【コア臨＃圧……異常】
【コ＃リアク％ー機構……全リミッター解除】
【対粒＊シールド……破損】
【対電磁シ＃ルド……破損】
【各部ブー％トユ＃ッ％出力……異常】
【FCS……異常】
【T＃S……異常】
【レ＃ダーシ＆テム…反応無し】
【全兵装……搭載＃装反応無し、サ＃マニュピレーターより％部武装を使用】
【エネ＃ギーバ％パス……異常】
【エネ％ギー残量……28％】
【シ＃テムチェック……レッド】
【霧*度値……0％】
【電磁￥状＃値……0％】
【各％補助＃ステム……異常】

【戦闘可＃予測時間━━━ｘｘｘ秒】

━EN*E＃ T％E B＊T＃L％ FI｛LD━