ENo.0080　Mew

　軋み、へしゃげ、破裂する。その最後は分かり易く、平凡だった。
　特別な死などそこにはなく、あるのは無残な鉄屑竜の骸だけ。
　簡単な事だ。人も機械も死ねば活動を停止する。それが今回、自分の番だっただけ。

　不思議と、その亡骸の主は泣いていた。

	Mew 「ああ、もっと――自由に生きてみたかった。」

　皮肉にも、その身を守っていた外殻は彼を押し潰す様に変形していく。
　心地よかった緩衝液の温もりは灼熱に代わり、全てが泡と消えていく。
　焼け爛れ、燃え落ちる意識と命。
　簡単な事だ。至極明快な結論だ。

	Mew 「僕の安息は、此処に在ったんだね――。」

　活動を停止した亡骸は、泥濘に沈む様に霧中へと消えていく。
　願わくば人類に、この僕に未来を。

ＮＥＷＳ

本日のニュースです
イワシヤマ動物園で、元気なカピバラの赤ちゃんが誕生しました
動物園では、名付け親を募集しています
ファンからは、「ずっと見守っていました」との喜びの声が……

	メルサリアからのメッセージ 「もうすぐ、別れの時が来る。短い付き合いだったが、千年の時のように長く感じる」

	メルサリアからのメッセージ 「わたしの再起動は、昨日で不可能になった。繰り返しすぎたんだ。もう、このボディを最後にわたしの寿命は尽きる」

	メルサリアからのメッセージ 「最後に、君の願いでも聞いてやりたいところだが、残念ながら……わたしはここを一歩も動けないんだ」

	メルサリアからのメッセージ 「わたしはすでに、アンビエント・ユニットとしてドゥルガーに接続されている。不思議と……心地よい気分だ」

◆ミッション

◆戦闘結果

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