第6週目 P・ドロレスの一週間
◆日記
11
もともと、《ブラックウィドウ》は戦闘用の機体ではない。ただ人のような姿をし、人のように動き回ることを求めて作られた機体だった。加えて、ちっぽけな鼠の脳は戦場の混乱に耐え切れない。そもそも心理保護のための装置なのだから。そこから生み出された模造人格、ドロレスにしたところで、それは同じだった。
戦場で《ブラックウィドウ》を踊らせるのは、ごくありふれた戦闘用の人工知能だった。それは残像領域で手に入る、平均的な性能のもの。《ブラックウィドウ》のなかでドロレスが“目覚めている”時間は、じつはさほど長くなかった。まどろみのなかにも踊る手足。何かが唸りを上げてすぐそばを掠めていく。領域殲滅兵器が花開く。わかりやすく平易な爆発。果たして何が起こっているのか? わからない、しかし何かは起こっている。それが鼠の脳、ドロレスにとっての戦場だった。
戦場について、鼠の脳に理解できるものはそう多くない。基盤にできるのはけっきょくのところ、刷りこまれた数本のホームドラマだけ。ホームドラマと戦場。とぼしい思考と記憶を使って、鼠の脳は《彼女》をアセンブルしてきた。
できることは限られる。
デバステイター・ユニット。領域殲滅兵器。
それはドロレスが……鼠の脳が使い得る、ほとんど唯一の武器だった。
(領域殲滅兵器はいい――花の咲くようだとは思わないか?)
(領域殲滅兵器を花のようと思ったことはないな。いっせいに爆発して、エネルギーを涸らして萎れる。兵器としては欠陥品だ……ただ、兵器かどうかには議論の余地があるだろう)
すべてはイメージの問題だ。
前時代のホームドラマを思い出に、その反復のなかで生きる鼠の脳にとって、市場に出回るパーツとユニットの多くは不可解な代物だった。電磁ブレード? 焼夷機関砲? 参考にできるようなシーンは思い当たらない。火炎放射器、速射砲。これはいくらか理解できる。非常に古いタイプの消火器と、子供が遊ぶ水鉄砲のシーンを頼りに。しかし、元来非戦闘用の《ブラックウィドウ》とありあわせの人工知能では、あまり細やかな動きをすることはできない。その点、領域殲滅兵器はいつか勝手に攻撃を始める。死にかけた動物の脳には打ってつけだった。
やがて《ブラックウィドウ》は撃墜された。霧と電磁波の向こうに、鼠の脳はふいに《彼女》を見失った。人工知能のもたらす眠りの膜の内側で、撃墜の炎に灼かれながら、ドロレスは、鼠の脳は束の間の死の夢を見た。
撃墜、あるいは機体が致命的な損傷を受けた場合、《ブラックウィドウ》は残されたエネルギーすべてを機体内部の情報保護のために集中させ、これを圧縮し、ガレージに向けて転送すると同時に機能を停止する。
これは機体に内蔵された幽霊を守るためのシステムだった。せっかく捕らえた幽霊を揮発させないための。
もしくは、何者かに横取りされないための。
それは鼠の脳が織り上げた模造人格に対しても働いた。撃墜されるとともに、ドロレスは強く押し戻された。もといた場所へ帰れ、と。
しかし《ブラックウィドウ》は完成前に放棄された機体だ。どの機能も、設計通りに動くとは限らない。試運転さえされていないのだから。システムは正常に動いたものの、転送は不完全だった。《シサン》のなかへ戻ってきたものは、端々が折れ曲がり、無残に欠けてしまっていた。
修繕するだけなら、そう難しくない。《シサン》のなかに接続を断つ前のバックアップがある。《ブラックウィドウ》を起動させていない間、ドロレスは《シサン》のなかに仕舞いなおされるからだ。とはいえ、いくらかのものは巻き戻る。ガレージを離れて以降の時間は、《彼女》とともに失われてしまう。
鼠の脳にとって、これはあまり愉快なことではなかった。《ブラックウィドウ》の帰還後、受け取れるはずの報酬が空に消えてしまうのだから。死に至るかも知れない不快感。
学習と適応は続いた。
鼠の脳はひとつのユニオンを見つけた。索敵通信ユニオン『セントエルモ』。航海の守護聖人、あつらえ向きの名前に思えた。メッセージを再生し、開示されていたプロフィールをさかのぼる。
クレイン・ヤギシマ。なかでも目を引いたのは以下の三つ。元通信技師。病歴なし。登録親族なし。あまり面倒でなさそうな相手。
通信は《ブラックウィドウ》が戦場から戻るたび、《シサン》のなかから直接つないだ。《彼女》が停止し、眠ってから。交渉の途中で撃墜された場合に備え、記録が混乱することを避けるために。
(あんたの声を聞いたよ。ユニオンについて喋ってるあれをさ。セントエルモ――それでひとつ、あんたに訊いてみたくなったのさ。あんたはどうして火を点そうと思ったんだ?)
返信が届いた。
(火、だな? ……いや、それは別に大した理由じゃない。誰がいつ死んだかはクリアなほうがいいだろ? それに誰に殺されたかもわかる。遺族に死んだ時の状況も送れる。遺族はどう死んだかを聞きたがるだろう?)
あつらえ向きの応答。それこそ鼠の脳が求めていたことだった。いつ死んだか、誰に殺されたか、どう死んだか。
以後数週間、いくつかの会話と交渉がそのあとに続いた。疑問と回答。週に1000cで通信を通すという取り決め。
《ブラックウィドウ》を挟まない会話に《シサン》は再び目まぐるしく信号を変え、化学物質の配合も大きく変わった。まったく新しい香りと味。その甘さ。
それだけではない。やがて鼠の脳は、ドロレスとしてものを考えるようになっていった――剥き出しの鼠の脳としてではなく。模造人格ドロレスは、いまや《ブラックウィドウ》を動かすためだけのものではなくなっていた。それはもう鼠の脳自身の、異なる名前のひとつだった。
そして撃墜。
――ピーッ、ザザッ、ピーッ……
(……マだ。ヤギシマだ。応答しろドロレス。信号をよこせ)
(ドロレス、この回線は太い。渡しておくデータがあるなら転送しろ。設営した『ノースポール』は置いていく。繰り返す、渡しておくデータがあるなら転送しろ)
音がする。
声がしていた。
けれどわかったのはそこまでだった。
世界が端からばらばらに崩れて光そのものに砕けていく。
応答するだけの時間も隙間もありはしない。
それが誰なのか、そこに意味があるのか、捉えるより先にこぼれ落ちていく。
《ブラックウィドウ》の持つすべての機能が、ただ《彼女》のなかに存在する何者かを送り出すためにだけ蠢き始める。
転送は自動的に起こる。ひとたび《彼女》が死んだと考えたなら。
(考える、果たして誰が?)
この《彼女》はもうとっくに死んでいた。
溢れ満たす輝きが何もかもを押し流す。拡がる荒れた光の海のなか、溺れながらドロレスはもがいた、ほとんど沈みかけながら、けれど眩さのなかに点る火を見つけた。
嵐の向こうに。
気づけば、ドロレスは再び鼠の脳のなかにいた。自身を隅々までスキャンする。何も失われてはいない。家へ帰ってきていた。まるきり無事に。
うまくいった、そう思った。《ブラックウィドウ》に積みきれない機能を、機体の外部に増やすという選択は正しかった。そのために選んだ人間も。懸案は解決されていた。
「――画像が届いたか? そうするとだいぶ近いな」
震動。大地が揺れる。何か大きなものが着陸するとき特有の揺れ。続いて、なにかを地面に突き立てる揺れ。
「――……」
しかしどうやら、そうではなかったらしい。
「もう少しクリアに聞こえるだろ? 通信は距離が開くほど不自由になる。距離が遠いのに画像・映像データを添えて送るなんてのは贅沢な話さ」
「駐車場があるかわからなかったが、『ノースポール』のほかは50ccのスクーターしかないんだ。許してくれよ。……それに大まかな位置はわかるとしたって、細かくあんたを探すには目視でね。応答しておくれ。通信も索敵も、そいつにレスポンスがなけりゃどうにもならない」
「どこにいる? ドロレス。その……建物のなかか?」
何かが起ころうとしていた。
ひどく恐ろしいことが。
見つけるべきではなかった。あの火を。それはドロレスが本来もっとも避けたかったこと。あるいは、避けるべきことだった。すべきではなかったこと。
たとえどれほどの孤独と寂しさがあったとしても。
殺されたくない。死にたくなかった。同じだけ知られたくなかった。見られたくない。積層加工され、ちっぽけな箱のなかに閉じこめられた鼠の脳。およそ生きているとは言い難い、もうほとんど死にかけの、鼠とも言えないひとつの装置。人ではなく、生き物でさえない。
彼はもうドロレスとは呼ばなくなるだろう。(ドロレス)いつか彼が口にしていた言葉が明滅する。ウォーハイドラ。人形。少なくとも、これまでのように扱われることはなくなるはずだ。きっともう、話しかけてもくれないだろう。
《ブラックウィドウ》は眠っている。傷んだ機体はすべてのパーツを外され、床の上へ力なく横たわっている。接触子の先に接続を回復し、《彼女》を起動することも考えたが――間に合いそうもない。
扉を開ける音がする。
《降参だよ。……好きにしてくれ》
もともと、《ブラックウィドウ》は戦闘用の機体ではない。ただ人のような姿をし、人のように動き回ることを求めて作られた機体だった。加えて、ちっぽけな鼠の脳は戦場の混乱に耐え切れない。そもそも心理保護のための装置なのだから。そこから生み出された模造人格、ドロレスにしたところで、それは同じだった。
戦場で《ブラックウィドウ》を踊らせるのは、ごくありふれた戦闘用の人工知能だった。それは残像領域で手に入る、平均的な性能のもの。《ブラックウィドウ》のなかでドロレスが“目覚めている”時間は、じつはさほど長くなかった。まどろみのなかにも踊る手足。何かが唸りを上げてすぐそばを掠めていく。領域殲滅兵器が花開く。わかりやすく平易な爆発。果たして何が起こっているのか? わからない、しかし何かは起こっている。それが鼠の脳、ドロレスにとっての戦場だった。
戦場について、鼠の脳に理解できるものはそう多くない。基盤にできるのはけっきょくのところ、刷りこまれた数本のホームドラマだけ。ホームドラマと戦場。とぼしい思考と記憶を使って、鼠の脳は《彼女》をアセンブルしてきた。
できることは限られる。
デバステイター・ユニット。領域殲滅兵器。
それはドロレスが……鼠の脳が使い得る、ほとんど唯一の武器だった。
(領域殲滅兵器はいい――花の咲くようだとは思わないか?)
(領域殲滅兵器を花のようと思ったことはないな。いっせいに爆発して、エネルギーを涸らして萎れる。兵器としては欠陥品だ……ただ、兵器かどうかには議論の余地があるだろう)
すべてはイメージの問題だ。
前時代のホームドラマを思い出に、その反復のなかで生きる鼠の脳にとって、市場に出回るパーツとユニットの多くは不可解な代物だった。電磁ブレード? 焼夷機関砲? 参考にできるようなシーンは思い当たらない。火炎放射器、速射砲。これはいくらか理解できる。非常に古いタイプの消火器と、子供が遊ぶ水鉄砲のシーンを頼りに。しかし、元来非戦闘用の《ブラックウィドウ》とありあわせの人工知能では、あまり細やかな動きをすることはできない。その点、領域殲滅兵器はいつか勝手に攻撃を始める。死にかけた動物の脳には打ってつけだった。
やがて《ブラックウィドウ》は撃墜された。霧と電磁波の向こうに、鼠の脳はふいに《彼女》を見失った。人工知能のもたらす眠りの膜の内側で、撃墜の炎に灼かれながら、ドロレスは、鼠の脳は束の間の死の夢を見た。
撃墜、あるいは機体が致命的な損傷を受けた場合、《ブラックウィドウ》は残されたエネルギーすべてを機体内部の情報保護のために集中させ、これを圧縮し、ガレージに向けて転送すると同時に機能を停止する。
これは機体に内蔵された幽霊を守るためのシステムだった。せっかく捕らえた幽霊を揮発させないための。
もしくは、何者かに横取りされないための。
それは鼠の脳が織り上げた模造人格に対しても働いた。撃墜されるとともに、ドロレスは強く押し戻された。もといた場所へ帰れ、と。
しかし《ブラックウィドウ》は完成前に放棄された機体だ。どの機能も、設計通りに動くとは限らない。試運転さえされていないのだから。システムは正常に動いたものの、転送は不完全だった。《シサン》のなかへ戻ってきたものは、端々が折れ曲がり、無残に欠けてしまっていた。
修繕するだけなら、そう難しくない。《シサン》のなかに接続を断つ前のバックアップがある。《ブラックウィドウ》を起動させていない間、ドロレスは《シサン》のなかに仕舞いなおされるからだ。とはいえ、いくらかのものは巻き戻る。ガレージを離れて以降の時間は、《彼女》とともに失われてしまう。
鼠の脳にとって、これはあまり愉快なことではなかった。《ブラックウィドウ》の帰還後、受け取れるはずの報酬が空に消えてしまうのだから。死に至るかも知れない不快感。
学習と適応は続いた。
鼠の脳はひとつのユニオンを見つけた。索敵通信ユニオン『セントエルモ』。航海の守護聖人、あつらえ向きの名前に思えた。メッセージを再生し、開示されていたプロフィールをさかのぼる。
クレイン・ヤギシマ。なかでも目を引いたのは以下の三つ。元通信技師。病歴なし。登録親族なし。あまり面倒でなさそうな相手。
通信は《ブラックウィドウ》が戦場から戻るたび、《シサン》のなかから直接つないだ。《彼女》が停止し、眠ってから。交渉の途中で撃墜された場合に備え、記録が混乱することを避けるために。
(あんたの声を聞いたよ。ユニオンについて喋ってるあれをさ。セントエルモ――それでひとつ、あんたに訊いてみたくなったのさ。あんたはどうして火を点そうと思ったんだ?)
返信が届いた。
(火、だな? ……いや、それは別に大した理由じゃない。誰がいつ死んだかはクリアなほうがいいだろ? それに誰に殺されたかもわかる。遺族に死んだ時の状況も送れる。遺族はどう死んだかを聞きたがるだろう?)
あつらえ向きの応答。それこそ鼠の脳が求めていたことだった。いつ死んだか、誰に殺されたか、どう死んだか。
以後数週間、いくつかの会話と交渉がそのあとに続いた。疑問と回答。週に1000cで通信を通すという取り決め。
《ブラックウィドウ》を挟まない会話に《シサン》は再び目まぐるしく信号を変え、化学物質の配合も大きく変わった。まったく新しい香りと味。その甘さ。
それだけではない。やがて鼠の脳は、ドロレスとしてものを考えるようになっていった――剥き出しの鼠の脳としてではなく。模造人格ドロレスは、いまや《ブラックウィドウ》を動かすためだけのものではなくなっていた。それはもう鼠の脳自身の、異なる名前のひとつだった。
そして撃墜。
――ピーッ、ザザッ、ピーッ……
(……マだ。ヤギシマだ。応答しろドロレス。信号をよこせ)
(ドロレス、この回線は太い。渡しておくデータがあるなら転送しろ。設営した『ノースポール』は置いていく。繰り返す、渡しておくデータがあるなら転送しろ)
音がする。
声がしていた。
けれどわかったのはそこまでだった。
世界が端からばらばらに崩れて光そのものに砕けていく。
応答するだけの時間も隙間もありはしない。
それが誰なのか、そこに意味があるのか、捉えるより先にこぼれ落ちていく。
《ブラックウィドウ》の持つすべての機能が、ただ《彼女》のなかに存在する何者かを送り出すためにだけ蠢き始める。
転送は自動的に起こる。ひとたび《彼女》が死んだと考えたなら。
(考える、果たして誰が?)
この《彼女》はもうとっくに死んでいた。
溢れ満たす輝きが何もかもを押し流す。拡がる荒れた光の海のなか、溺れながらドロレスはもがいた、ほとんど沈みかけながら、けれど眩さのなかに点る火を見つけた。
嵐の向こうに。
気づけば、ドロレスは再び鼠の脳のなかにいた。自身を隅々までスキャンする。何も失われてはいない。家へ帰ってきていた。まるきり無事に。
うまくいった、そう思った。《ブラックウィドウ》に積みきれない機能を、機体の外部に増やすという選択は正しかった。そのために選んだ人間も。懸案は解決されていた。
「――画像が届いたか? そうするとだいぶ近いな」
震動。大地が揺れる。何か大きなものが着陸するとき特有の揺れ。続いて、なにかを地面に突き立てる揺れ。
「――……」
しかしどうやら、そうではなかったらしい。
「もう少しクリアに聞こえるだろ? 通信は距離が開くほど不自由になる。距離が遠いのに画像・映像データを添えて送るなんてのは贅沢な話さ」
「駐車場があるかわからなかったが、『ノースポール』のほかは50ccのスクーターしかないんだ。許してくれよ。……それに大まかな位置はわかるとしたって、細かくあんたを探すには目視でね。応答しておくれ。通信も索敵も、そいつにレスポンスがなけりゃどうにもならない」
「どこにいる? ドロレス。その……建物のなかか?」
何かが起ころうとしていた。
ひどく恐ろしいことが。
見つけるべきではなかった。あの火を。それはドロレスが本来もっとも避けたかったこと。あるいは、避けるべきことだった。すべきではなかったこと。
たとえどれほどの孤独と寂しさがあったとしても。
殺されたくない。死にたくなかった。同じだけ知られたくなかった。見られたくない。積層加工され、ちっぽけな箱のなかに閉じこめられた鼠の脳。およそ生きているとは言い難い、もうほとんど死にかけの、鼠とも言えないひとつの装置。人ではなく、生き物でさえない。
彼はもうドロレスとは呼ばなくなるだろう。(ドロレス)いつか彼が口にしていた言葉が明滅する。ウォーハイドラ。人形。少なくとも、これまでのように扱われることはなくなるはずだ。きっともう、話しかけてもくれないだろう。
《ブラックウィドウ》は眠っている。傷んだ機体はすべてのパーツを外され、床の上へ力なく横たわっている。接触子の先に接続を回復し、《彼女》を起動することも考えたが――間に合いそうもない。
扉を開ける音がする。
《降参だよ。……好きにしてくれ》
NEWS
本日のニュースですイワシヤマ動物園で、元気なカピバラの赤ちゃんが誕生しました
動物園では、名付け親を募集しています
ファンからは、「ずっと見守っていました」との喜びの声が……
メルサリアからのメッセージ 「もうすぐ、別れの時が来る。短い付き合いだったが、千年の時のように長く感じる」 |
メルサリアからのメッセージ 「わたしの再起動は、昨日で不可能になった。繰り返しすぎたんだ。もう、このボディを最後にわたしの寿命は尽きる」 |
メルサリアからのメッセージ 「最後に、君の願いでも聞いてやりたいところだが、残念ながら……わたしはここを一歩も動けないんだ」 |
メルサリアからのメッセージ 「わたしはすでに、アンビエント・ユニットとしてドゥルガーに接続されている。不思議と……心地よい気分だ」 |
◆訓練
格闘の訓練をしました格闘が362上昇した
格闘の訓練をしました経験値が足りない
格闘の訓練をしました経験値が足りない
格闘の訓練をしました経験値が足りない
格闘の訓練をしました経験値が足りない
◆破棄
ドロレスはTwilightSkyを破棄した!!
1406c相当の資材を手に入れた
1406c相当の資材を手に入れた
ドロレスは【砲塔】クルーアルを破棄した!!
1160c相当の資材を手に入れた
1160c相当の資材を手に入れた
ドロレスは特殊合金55を破棄した!!
100c相当の資材を手に入れた
100c相当の資材を手に入れた
ドロレスは超重卵培養エンジン参式を破棄した!!
808c相当の資材を手に入れた
808c相当の資材を手に入れた
ドロレスはMU-Mistwalker-07-APFを破棄した!!
653c相当の資材を手に入れた
653c相当の資材を手に入れた
◆送品
◆送金
ドロレスはクレイン・ヤギシマに1000c送金した
◆購入
ドロレスはMEB3731を1464cで購入した!!
ドロレスはMEB3731を1464cで購入した!!
◆作製
資金を100を投入した!!
作成時補助発動! 超重!! パーツ重量が 114 増加!!
作成時発動! 超重減圧!! 消費EN量を -77 修正!!
作成時補助発動! 超重!! パーツ重量が 114 増加!!
作成時発動! 超重減圧!! 消費EN量を -60 修正!!
広域之湯と広域之湯を素材にして《デルフィの爪先》を作製した!!
◆戦闘システム決定
バーサーク に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に《シサン》を装備した
脚部2に試製重霊障飛行ユニットA-0を装備した
スロット3に空白なる器を装備した
スロット4に空白なる器を装備した
スロット5にMEB3731を装備した
スロット6にMEB3731を装備した
スロット7に《ヴィーシィ=クーシィの赤い靴》を装備した
スロット8に臨界過給機『ヴァルキリー』を装備した
スロット9に飛行ユニット『モストクラウド』を装備した
スロット10に漆黒火蜂を装備した
スロット11に空白なる器を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
クレイン・ヤギシマとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……死亡許容
◆ミッション
ミッション設定……フリー
ユニオン活動
《廻帰財団アルファ・ラルファ》の活動記録
《廻帰財団アルファ・ラルファ》:
残像領域にいつからか存在する、霊的研究・実験出資機関。
霊障と霧、電磁波に関係する機体のアセンブル、およびこれらの研究・実験に対し出資を行う。
過去には、
溶解性搭乗機体《トラップドア》、
生体型完全自律駆動機体《ブラックウィドウ》、
降霊型試行機体《ネリールース》などのアセンブルに関わっている。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
残像領域にいつからか存在する、霊的研究・実験出資機関。
霊障と霧、電磁波に関係する機体のアセンブル、およびこれらの研究・実験に対し出資を行う。
過去には、
溶解性搭乗機体《トラップドア》、
生体型完全自律駆動機体《ブラックウィドウ》、
降霊型試行機体《ネリールース》などのアセンブルに関わっている。
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
格闘の訓練をしました
格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
格闘の訓練をしました格闘が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘において機動力を3%強化した
メッセージ
ENo.315からのメッセージ>>
青年は真っ直ぐに目の前の、花嫁の姿をしたハイドラを見る。ヴェール越しに微かに見える瞳に、眩しそうに赤錆色の睫毛を震わせて笑う。
笑い声を立てた相手に、青年がパチパチと瞬きをする。やがて合点がいったように、ああ、と声を上げた。
再度青年が言葉を切る。続く相手の言葉を聞いて、一瞬だけ己を見下ろすように目を伏せる。それから、ゆるく笑って口を開いた。
ENo.383からのメッセージ>>
『ノースポール』の操縦棺が音を立てて開く。
森に霧がわずかに現れ、消えていく。
ヘルメットを脱いだクレイン・ヤギシマが滑り降りる。
片手には通信機。片手にはレーザーカッター。肩から斜めに工具鞄をかけている。
木造の家を見上げて、扉を引き開ける。
スムーズに開いた扉に、目を細めてカッターをしまう。
家に入る前に、タバコをくわえて、火をつける。
煙が上っていく……。
資材を踏み越えていく。機械を踏み越えていく。
ときどき足を止めて、写真を撮る。触れて電源を見る……あたりを警戒しながら。
セキュリティが来ないことに眉をひそめる。
裸身の『ブラックウィドウ』の一体を、ぐいと持ち上げる。
ドロイドだな、とつぶやく。
巨大な箱の、壇の上操縦棺に近づいていく。片手で通信を通したまま。
工具鞄のなかを探り、小さな箱型の機械を取り出す。ごとりと床に置く。重い音。
蓋を開けると、モニターがついている。
指がいくつかのパネルを操作すると、モニターが通電する。
また鞄のなかから小袋を出し、小袋から、聴診器に……あるいは小型の『ノースポール』に似た碗形のアンテナを取り出す。コードで、箱とつなぐ。
操縦棺の半ば透き通った表面に、アンテナを当てる。
モニターに、操縦棺の中が映し出される。聴診器を動かすようにヤギシマが手を動かすと、角度がさまざまに変わる。エコー。
息を吐く。
リオ 「ふむ、あなたにはあなたなりの、調達手段があるということか。……まあ、確かに、どこでどうやって手に入れたのだか分からないものもここには山ほどあったな……」 |
リオ 「はは、秘密あるドレスか。気になるけれど暴いてしまうのも味気ないかな。綺麗なものは、いくらか秘密を含んでいた方がいい気もするし……」 |
リオ 「確かに、あなたの《彼女》の肌は磨いた雪花石膏みたいだ。真っ白ですべすべで。《ブラックウィドウ》の名前の通り黒いドレスもきっと映えるんだろう。でも……」 |
リオ 「……うん、やっぱり、あなたはその姿が一番いいと思うな。残念ながらおれに衣装選びのセンスはないんだが、馴染んでいる気がする」 |
リオ 「どこの世界でも、新しい技術への好奇心が勝ってしまうものなのかな。或いは倫理のことなんて考える暇もないくらい没頭してしまうのか……どっちにしろ、そこで迷うことを、おれは大事にしていたいけれど……」 |
リオ 「その通りだな。見た目だけじゃなくて、有り様や、成り立ちや、生き方なんかにも、色んな美しさがある。きっとそれがどんなものであれ、胸に刺さるものであれば恋をしてしまうんだろう」 |
リオ 「ありがとう、ドロレス。やっと、この体で踊ることに対して腹を括れそうだ。おれは、おれが『綺麗だ』と思うもののために生きていたい。この体ならそれが叶うかもしれないって思えるようになった。あなたに声をかけた頃はそんな風にはちっとも思えなかったのにな」 |
リオ 「おれに踊り方を教えてくれたのはあなただ、ドロレス。……本当にありがとう。あなたと話せて、よかった」 |
ヤギシマ 「死者の復活は人類の長い長い夢だ。残像がお化けであるのなら、そうしてお化けを捕まえようとするものがブラックウィドウであるのなら、そいつはたしかにろくでもなさの成果だな。 ……あんたはテストライダーなのか? そのお化け、幽霊とはなんの縁もゆかりもないのかい? ただのパイロットだって云うのかい?」 |
ヤギシマ 「『恐らくは』……『ただの』じゃないんだろう。あんたにとって『その女』はあんまりに大きなものになっている。なんと呼ぶのかは知らないが、特別な親しみがそこには働いている」 |
ヤギシマ 「テストライダーなのか? 本当に?」 |
ヤギシマ 「それにしてはあんたにはあまりに人権がない。あまりにあんたがそうして運命づけられている事情への主体性がない」 |
ヤギシマ 「ブラックウィドウに流し込まれては帰ってくる惑乱のせいなのか? 遠隔操縦のウォーハイドラは、そんなにも脳の人格を傷つけるのか? そんなものがなぜ廃棄されたあとも主体的に動き続けているのか?」 |
ヤギシマ 「あの破壊されたブラックウィドウに、技師として施せる手や観測できる実用品はほとんどなかった。それは順番の問題だよ。俺はまず『技師として』そいつを見る。次に『人間として』そいつを見る……どちらかだけが俺なわけじゃあない。実存は複数性で、複数性を横断する自由な主体性だ。実存は『プライベート』を持つ。『パブリック』な生存とは別の仕方で」 |
ヤギシマ 「あんたには『プライベート』が見えない。ファミコンもケーキもない。箱の外へ行くことができない。 外へ出たい。だが外では生きていけない。『恐らくは』」 |
ヤギシマ 「あんたがそこから出されたらどうなる? 俺は知らん。あんたも知らん。誰も知らん。 それがなんらかの摘出手術であるのなら、俺はそいつを慎重にやらなくちゃならん。 それともためらいのすえにやめなきゃならん」 |
ヤギシマ 「決定権はあんたにある……」 |
ヤギシマ 「あんたは死にたくない。それがあんたの心底だ。 それくらいは俺にもわかる。 あんたの欲望は二律背反的だからクリアにしづらくなっているだけだ。 終止形で話せばそれはシンプルでクリアだ、あんたが言った通りに――『外へ出たい』『死にたくない』」 |
ヤギシマ 「なぜ外へ出たいんだ? 俺が思うに、あんたの生はあまりに限定的だからだ。 外へ出てもろくなことはないかも知れん。 自由さだって云うほどのことはないだろう。 そもそも自由が人間にとって一番大事なことだなんてのはわりとたわごとだ」 |
ヤギシマ 「『希望』なんて言い方をするのなら、あんたもあんたの欲望はわかっているはずだ。 クリアになれよ、ドロレス。 目標をクリアにすればすべては越えていくプロセスになる。 俺はあんたに義理はない。 だが興味本位の野次馬根性はある」 |
ヤギシマ 「なあ、ドロレス。 『死んだ人間は生き返らない』。 同じように、『生きている人間は死んでいない』。 P・ドロレスはまた死んだ。俺の僚機申請欄はごちゃごちゃだ。 そろそろはっきりさせようじゃないか。 あんたは生きてるのか? 死んでるのか?」 |
ヤギシマ 「あんたは本当に残像じゃあないのか?」 |
森に霧がわずかに現れ、消えていく。
ヘルメットを脱いだクレイン・ヤギシマが滑り降りる。
片手には通信機。片手にはレーザーカッター。肩から斜めに工具鞄をかけている。
木造の家を見上げて、扉を引き開ける。
スムーズに開いた扉に、目を細めてカッターをしまう。
家に入る前に、タバコをくわえて、火をつける。
煙が上っていく……。
資材を踏み越えていく。機械を踏み越えていく。
ときどき足を止めて、写真を撮る。触れて電源を見る……あたりを警戒しながら。
セキュリティが来ないことに眉をひそめる。
裸身の『ブラックウィドウ』の一体を、ぐいと持ち上げる。
ドロイドだな、とつぶやく。
巨大な箱の、壇の上操縦棺に近づいていく。片手で通信を通したまま。
工具鞄のなかを探り、小さな箱型の機械を取り出す。ごとりと床に置く。重い音。
蓋を開けると、モニターがついている。
指がいくつかのパネルを操作すると、モニターが通電する。
また鞄のなかから小袋を出し、小袋から、聴診器に……あるいは小型の『ノースポール』に似た碗形のアンテナを取り出す。コードで、箱とつなぐ。
操縦棺の半ば透き通った表面に、アンテナを当てる。
ヤギシマ 「いきなり開けるほど大胆じゃない。 透視ってほどのものでもないが、 見せてもらうぞ」 |
息を吐く。
ヤギシマ 「空っぽじゃないか」 |
ヤギシマ 「人間はどこにもいない」 |
ヤギシマ 「予想がひとつは当たったかね」 |
ヤギシマ 「だがあんたは受け答えをする。 あんたは機能している。 あんたは存在している」 |
ヤギシマ 「AIよりあまりに気が利いている。生き物特有の不確かさを持っている。 あんたはあまりにクリアじゃない世界を生きている……」 |
ヤギシマ 「ドロレス。 あんたが亡霊なんじゃないのか。 アルファ・ラルファの実験は亡霊を捕まえたんじゃないのか。 肉体を欲しがっているのはあんたじゃないのか」 |
ヤギシマ 「それが一番濃厚な可能性で、そいつが俺の想定したなかの、わりに面白くないパターンだ。 ほかにいくつか候補はあるが、 とりあえず『そうじゃない』のかどうかを俺は知りたい」 |
ヤギシマ 「そうしてそうでないとするのなら、 あんたは誰で、どこにいる? あんたは『生きている』のか? 『死んでいる』のか? そのどちらを選ぶのか?」 |
ヤギシマ 「もしあんたが亡霊じゃないんなら、 今も生きているというんなら、 事の次第を説明するんだ……」 |
ヤギシマ 「……あんたがお化けじゃないのなら、 俺はここからあんたに向けて、 いくつか想定しているプロセスがある」 |
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 2950
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正5.13%
防衛戦果補正12.25%
撃墜数補正 0.6%
販売数補正 0.5%
死亡許容補正11.3%
フリー補正 2%
サブクエスト0.5%
合計現金収入4417
--機体破損請求 0
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額121
整備請求額 0
ユニオン費 -100
ユニオン利子100
パーツ販売数 5個
今回の購入者-->>4 >>109 >>298 >>383 >>383
◆反応値が9成長しました
◆整備値が1成長しました
◆経験値が200増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正10%(MAX)
支援戦果補正5.13%
防衛戦果補正12.25%
撃墜数補正 0.6%
販売数補正 0.5%
死亡許容補正11.3%
フリー補正 2%
サブクエスト0.5%
合計現金収入4417
--機体破損請求 0
--弾薬費請求 0
--整備控除修正額121
整備請求額 0
ユニオン費 -100
ユニオン利子100
パーツ販売数 5個
今回の購入者-->>4 >>109 >>298 >>383 >>383
◆反応値が9成長しました
◆整備値が1成長しました
◆経験値が200増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
ドロレスは加速装置58を入手した!
ドロレスはマニュピレーター58を入手した!
明日の戦場
第25ブロック
最終性能評価試験[侵入]
きみは、何を見つけた? 何と出会って、何を得て、何を失って――わたしは、もう十分に見つけたんだ。この霧の戦争で。だから、きみも――
来週の霧濃度:0%
来週の電磁波:0%
Gyro Quay |
CHARGE |
パイ・クアッド・ラズベリィ |
ジョット・ノアイ |
たけし |
イロンド |
四条 鼎 |
MR-Arecibo |
ヴィクター=ハガルライト |
Dalince=Orban |
速水 |
湯守 |
エリオット=ウツロギ |
クレイン・ヤギシマ |
P・ドロレス |
オパール・フェアリー&マイタイ・カザド |
Cerasus yedoensis |
昼と夜のパトリック |
ラセン |
factpus |
--- | --- | --- | --- | --- |
--- | --- | - vs - | --- | --- |
DR『リグ・ドゥルガー』[ランページ] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
領域殲滅WH『コメート』[デバステイター] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
『バイオクイーン』[アンセトルド] |
自走砲『ファルコン』[粒子] |
『中古装甲車』[電子] |
『中古装甲車』[電子] |
『中古装甲車』[電子] |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
自走砲『ファルコン』[粒子] |
自走砲『ファルコン』[粒子] |
『クーゲルパンツァー』[霊障] |
自走砲『ファルコン』[粒子] |
キャラデータ
名前
P・ドロレス
愛称
ドロレス
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロフィール
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
P・ドロレス: じっさいのところ、P・ドロレスと名乗っているこれは生体型完全自律駆動機体《ブラックウィドウ》に搭載された、積層加工された鼠の脳に過ぎない。 かつて《シサン》と名付けられたこの鼠の脳は、本来の名前と機能を忘れ、自分は操縦棺に入った人間のテストライダーなのだと考えている。 これが操縦棺から出ることは、恐らくもうないだろう。 《ブラックウィドウ》: 《廻帰財団アルファ・ラルファ》、あるいはアイリーン・クリードという無名のライダーにより製造された、生体型完全自律駆動機体。 操縦棺内にあるライダーの精神・霊魂・意識を、接続した機体に投影、バックアップすることで操作する。 転送後は物理的な接続を介さず、完全な自律状態で動く。 《ブラックウィドウ》は機体内に操縦棺を持たない。 ライダーの物理的な肉体の安全が保証されているため、ライダー自身は”決して死ぬことがない”。 機体が損耗、破壊された場合、それまでに蓄積されたデータが自動的に転送される。 コスト面や安全性の問題から、撃墜後の機体は回収されない。 随時新たな機体が精製され、アセンブルされた後、操縦棺との接続を経て出撃することとなる。 これらの個体はすべて同じ容姿を持つ。 《ブラックウィドウ》とは、このシステムの根幹を成す操縦棺、その精製施設と個々の機体、および実験内容すべてを指す。 小柄に華奢な姿。 外見に反して重く硬い身体。 高い体温。 かすかにノイズがかった声。 色の薄い肌はしなやかすぎ、滑らかすぎるように見える。 花嫁のドレスを身に着けるのは、素体の造作の甘さを隠し、遠目に見れば人に見えるようにするため。 横になることはなく、ただ腰かける。 レース、刺繍、さまざまに飾ったドレスの裾を、慣れたしぐさで捌きながら戦場をさまよい歩く。 《廻帰財団アルファ・ラルファ》: 《ブラックウィドウ》のかつてのオーナーであり、《ブラックウィドウ実験》の出資者、ということになっている。 *《青をこころに、一、二と数えよ》コードウェイナー・スミス 伊藤典夫訳 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
|
|
1 | 操縦棺A | 《シサン》 [52/---/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | エンジンB | MEB3731 [56/薄装甲/薄装甲]《装備:5》 | ▼詳細 |
3 | エンジンB | BestieBlutーEins [55/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
4 | 領域殲滅兵器A | 《アンダー・ザ・ローズ》 [55/重保証/重保証] | ▼詳細 |
5 | エンジンB | MEB3731 [56/薄装甲/薄装甲]《装備:6》 | ▼詳細 |
6 | 出力低下誘発A | 試製防空出力低下誘発A-0 [53/防空/高圧躍動] | ▼詳細 |
7 | エンジンB | BestieBlutーEins [55/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
8 | 補助輪A | 《デルフィの爪先》 [57/超重減圧/超重減圧] | ▼詳細 |
9 | 領域殲滅兵器A | 《デボニエンシス》 [52/旋回/---] 索敵[201] AP[269] 旋回速度[52] 防御属性[霊障] 防御値[138] 貯水量[672] 噴霧量[538] 消費EN[965] 金額[552] 重量[300] [領域殲滅兵器] *作者* |
▼詳細 |
10 | 領域殲滅兵器A | 《グレイ・ドーン》 [53/誘発/変形] | ▼詳細 |
11 | 素材 | コンプレッサー54 [54/高噴霧/---] 特殊B[760] [素材] |
▼詳細 |
12 | 素材 | 高速化プラン53 [53/高機動/---] 特殊B[740] [素材] |
▼詳細 |
13 | 素材 | 加速装置58 [58/機動/---] 特殊B[840] [素材] |
▼詳細 |
14 | 素材 | 呪いの人形56 [56/重霊障/---] 特殊B[800] [素材] |
▼詳細 |
15 | 素材 | マニュピレーター58 [58/高握力/---] 特殊B[840] [素材] |
▼詳細 |
16 | --- | --- | --- |
17 | 補助輪A | 《ヴィーシィ=クーシィの赤い靴》 [56/薄装甲/力場装甲]《装備:7》 | ▼詳細 |
18 | 素材 | 耐反動フレーム54 [54/重変形/---] 特殊B[760] [素材] |
▼詳細 |
19 | 素材 | 重吸着粒子57 [57/高圧減霧/---] 特殊B[820] [素材] |
▼詳細 |
20 | --- | --- | --- |
21 | 素材 | 照準装置56 [56/精度/---] 特殊B[800] [素材] |
▼詳細 |
22 | 領域殲滅兵器A | 空白なる器 [55/薄装甲/薄装甲]《装備:3》 | ▼詳細 |
23 | 補助輪A | 臨界過給機『ヴァルキリー』 [55/薄装甲/薄装甲] | ▼詳細 |
24 | 補助輪A | 臨界過給機『ヴァルキリー』 [55/薄装甲/薄装甲]《装備:8》 | ▼詳細 |
25 | 領域殲滅兵器A | 空白なる器 [55/薄装甲/薄装甲]《装備:11》 | ▼詳細 |
26 | 領域殲滅兵器A | 空白なる器 [55/薄装甲/薄装甲]《装備:4》 | ▼詳細 |
27 | 飛行ユニットA | 試製重霊障飛行ユニットA-0 [55/重霊障/重保証]《装備:2》 | ▼詳細 |
28 | 飛行ユニットA | 飛行ユニット『モストクラウド』 [55/薄装甲/薄装甲]《装備:9》 飛行[212] AP[1191] 旋回速度[213] 防御属性[電子] 防御値[231] 貯水量[520] 噴霧量[282] 消費EN[520] 金額[660] 重量[-64] [飛行補助] *作者* |
▼詳細 |
29 | 重ブースターA | 漆黒火蜂 [55/薄装甲/薄装甲]《装備:10》 | ▼詳細 |
30 | 素材 | ロケットモーター57 [57/高跳躍/---] 特殊B[820] [素材] |
▼詳細 |