メッセージ
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ENo.163からのメッセージ>>
作戦終了後。僚機と共に帰還の途。キリウヅキのレーダーに、次いでカメラに、宙を泳ぐ機体が映る。白く滑らかなシルエットに見覚えがあった。
「……あ！ 先生、先に戻っててもらっていい？ 知り合いを見つけたの。挨拶してくる！」霧の薄い、珍しく空の青い日、機首を同じ方向に向け、海獣と魚の二機は実に、同じ海を泳ぐようだった。きら、きらり、真っ直ぐに飛んでくる光。くるくる踊る丸い術導肢。それが多分、声を持たない彼女のことばなのだろうと思った。何を言おうとしているのかはわからないけれど、嫌な感じではない、と思った。だから。
（ねえ、昨日、もし怒らせちゃったなら、ごめんね。あなたのハイドラが泳ぐところを見たくて。一緒に泳いでみたくって……）……だが、通信機は飛び交う電磁波に遮られて、ぴいがあと歪んだノイズを返すばかり。やがて、レーダー、視界、空間が、いろいろのものが歪んでズレるかのように奇妙に波打って、そしてあゆりは、キリウヅキは、一本角のハイドラを見失ってしまった。……もしかすると、永遠に。
「…………。」
（友達になれると、思ったんだけどな……。）メッセージを送信しました
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オペレーター「高射砲塔防衛です。この地域の制空権の防衛ラインですね。侵入を妨害してください」
ルキナ「メインシステム起動……それからえっと、ミストエンジン出力確認……
（誰もいない。）
『バイオ兵器』「ぼくらもみんないきているー」
『固定砲台』「旋回しろ！仰角を取れ！敵はすぐそこだ！」
未確認WH『ミスト・アヴェンジャーⅡ』「クレープでも食べる？ 手を繋ぐ？ 遊園地に行こうか……君の、好きなように！」
ナヴィガトリア
【3743/3743】
ファエトン
ルキナ「ねえ見た？見たわよねエーオース！」
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