第2週目 フィサリースの一週間
◆日記
指先は水に浸っていた。オピストコンタ海のぬるい水が上下し、私のふやけた指を洗う。長い間隔を置いて波が打ち寄せ、飛沫が手首にかかる。どこから聞こえてくるのか分からない単調な雑音が波の間隔を埋めている。自分がどんな姿勢なのかも分からなかったが、一旦体の形を意識すると胸と腹の広い面に湿り気と柔らかな毛の質感を覚えた。私はうつ伏せで寝ていたようだ。指先だけが海面に触れているのは陸地の大きさが限られていて私の腕が飛び出しているせいらしい。
らしい、というのは瞼が開かないせいだ。上下の瞼が貼りついているのではなく瞼そのものに力が入らない。さらに不可解なのは何の光も見えないことだ。周りが明るければ瞼を閉じていても薄っすらと光が透過してくるはずだが、一切の光がない。なにも見えないことにはどうした訳か恐怖を覚えないが、全身が瞼のように微動だにしないことを想像すると背筋が冷たくなった。海水に浸った手、右手に力を込めてみる。指が内側に曲がり、与えた分の力が返ってくるのを感じる。さらに力を入れると指が手の甲の側へ反り、水と空気をかき混ぜた。泡が指を滑り登ってゆく。指先から肘へ、肘から肩へ自分の動きを知覚しながら濡れた右手を引き揚げ、地面に擦りつけ水気を切る。顎に触れ頰の線に沿って指を目に近づけると、両目に布の帯が被さっている。思わず「何だこれ」と声が出た。私は上体を起こした。半身分の高さといえ空気の匂いが違う。湿った風の匂い。痺れた左腕を休ませ右手で目隠し布に触れていると、頭の後ろに結び目があった。この布はオピストコンタ海を吹く靄混じりの風の中にあっても乾いている。しばらくその滑らかな乾きを撫でつける。
オピストコンタ海?そう、それがこの場所の名前で、私はそれを知っている。果てのない有限の海。球い海。気温は暖かで心地よかったが、寒い。この海にただ一人という確信と恐怖が齎したのは、体がもし動かなかったらと想像したときとは別の寒さだ。胸と腹の間で氷の塊が膨らみ、肺を圧迫する。両手で肩を抱くと目隠し布と違い服は湿っていた。荒い布を掴み爪を立て、震える喉で浅く息をする。氷塊の膨張は止まらない。いくら息を吸っても吸えなくなったとき、瞼が動いた気がした。
銀河円盤を背に構造色を撒き散らして真空を飛ぶ一本の矢がある。私の友が乗る攻撃機だ。オピストコンタ海に浮かんで暮らす者同士、彼女とは互いにフィサリース、フィリーと呼び交わしたことがある。恐らく後ろに続いているであろう、他の兵科のフィリーとフィサリースとも。
そう、我らはグリーゼ・ウィッチ。かつて銀河最強と謳われた種族。私は友の、硝子細工のように美しい機体を見たくて目を凝らす。機体に書かれた、我らが使い魔の名は——
白昼夢から覚めると私はごく当たり前に呼吸をしていた。手を開く。束の間のことだったようだ。しかし、私はこの機体の動かし方を思い出していた。その名前も。
「ブライズルーム」
手を浸していた辺りで泡が立て続けに弾ける音がした。
らしい、というのは瞼が開かないせいだ。上下の瞼が貼りついているのではなく瞼そのものに力が入らない。さらに不可解なのは何の光も見えないことだ。周りが明るければ瞼を閉じていても薄っすらと光が透過してくるはずだが、一切の光がない。なにも見えないことにはどうした訳か恐怖を覚えないが、全身が瞼のように微動だにしないことを想像すると背筋が冷たくなった。海水に浸った手、右手に力を込めてみる。指が内側に曲がり、与えた分の力が返ってくるのを感じる。さらに力を入れると指が手の甲の側へ反り、水と空気をかき混ぜた。泡が指を滑り登ってゆく。指先から肘へ、肘から肩へ自分の動きを知覚しながら濡れた右手を引き揚げ、地面に擦りつけ水気を切る。顎に触れ頰の線に沿って指を目に近づけると、両目に布の帯が被さっている。思わず「何だこれ」と声が出た。私は上体を起こした。半身分の高さといえ空気の匂いが違う。湿った風の匂い。痺れた左腕を休ませ右手で目隠し布に触れていると、頭の後ろに結び目があった。この布はオピストコンタ海を吹く靄混じりの風の中にあっても乾いている。しばらくその滑らかな乾きを撫でつける。
オピストコンタ海?そう、それがこの場所の名前で、私はそれを知っている。果てのない有限の海。球い海。気温は暖かで心地よかったが、寒い。この海にただ一人という確信と恐怖が齎したのは、体がもし動かなかったらと想像したときとは別の寒さだ。胸と腹の間で氷の塊が膨らみ、肺を圧迫する。両手で肩を抱くと目隠し布と違い服は湿っていた。荒い布を掴み爪を立て、震える喉で浅く息をする。氷塊の膨張は止まらない。いくら息を吸っても吸えなくなったとき、瞼が動いた気がした。
銀河円盤を背に構造色を撒き散らして真空を飛ぶ一本の矢がある。私の友が乗る攻撃機だ。オピストコンタ海に浮かんで暮らす者同士、彼女とは互いにフィサリース、フィリーと呼び交わしたことがある。恐らく後ろに続いているであろう、他の兵科のフィリーとフィサリースとも。
そう、我らはグリーゼ・ウィッチ。かつて銀河最強と謳われた種族。私は友の、硝子細工のように美しい機体を見たくて目を凝らす。機体に書かれた、我らが使い魔の名は——
白昼夢から覚めると私はごく当たり前に呼吸をしていた。手を開く。束の間のことだったようだ。しかし、私はこの機体の動かし方を思い出していた。その名前も。
「ブライズルーム」
手を浸していた辺りで泡が立て続けに弾ける音がした。
STORY
本日のニュースです先日発生した企業連盟の基地爆破事件について、連盟は熾天使旅団を名指しで批判しています
熾天使旅団はリソスフェア要塞を支配する西方辺境最大の軍閥であり、素直に賠償を受け入れるとは思えません
各地の勢力は、企業連盟、または熾天使旅団を中心とした辺境軍閥か。いずれかの勢力への支持を迫られています
一方、ハイドラ大隊の総指揮を執る≪霧笛の塔≫関係者は企業連盟に対し不信感をあらわにしています
証拠こそないものの、基地爆破事件は絶妙なタイミングであり、辺境軍閥は苦しい立場に立たされ……
◆訓練
射撃の訓練をしました射撃が10上昇した
整備の訓練をしました整備が10上昇した
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
フィリーはカニミソを360cで購入した!!
フィリーはLM-201『リトルホーク』を360cで購入した!!
◆作製
作成時補助発動! 耐霊!! 防御属性が 霊障 に変化!!
霊障強化!
貯水強化!
対魔呪符20と貯水タンク20を素材にして懸架式汎用空間魚雷【グリーンモーレイ】を作製した!!
◆戦闘システム決定
ノーマル に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺を装備した
脚部2に簡易軽二脚Aを装備した
スロット3に簡易頭部を装備した
スロット4に簡易腕部を装備した
スロット5に簡易速射砲を装備した
スロット6にロイヤルダムセルを装備した
スロット8にカニミソを装備した
スロット9にLM-201『リトルホーク』を装備した
スロット10に簡易エンジンを装備した
スロット11に簡易レーダーを装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
ユニオン活動
ランダムの訓練をしました
ランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
ランダムの訓練をしましたランダムが1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1100
攻撃戦果補正4.96%
支援戦果補正5.07%
防衛戦果補正5%
販売数補正 0.2%
合計現金収入1276
整備費 -290
ユニオン費 0
パーツ販売数 2個
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正4.96%
支援戦果補正5.07%
防衛戦果補正5%
販売数補正 0.2%
合計現金収入1276
整備費 -290
ユニオン費 0
パーツ販売数 2個
◆経験値が15増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
フィリーは衝撃吸収板21を入手した!
フィリーは反応スプリング21を入手した!
明日の戦場
第6ブロック
遺産兵器発掘
古代の遺産兵器が発見されたらしい。敵企業の部隊が向かっている。奴らを一人残らず撃退してくれ
来週の霧濃度:40%
来週の電磁波:40%
エマージェンシー・コール |
レミュルース |
クチハ・アサギ |
フィサリース |
イーゴン・ロックネイル |
湯守 |
ジャンク・ジャンキー・テッカー |
P・ドロレス |
ラッド・ラット・ラダー |
霜野征士郎 |
クリスティン&ヘキサ |
キリト・閃鐳・イサラギ |
モニカ・フランクリン |
リオ・マスプロデウス |
ラッカ(第九工廠社戦術部第一搭乗担当) |
バイオ兵器・変異体13号 |
『マーズファイヤー』コマンダー |
霧崎サダメ |
アイちゃん |
煩 心 |
装甲DR『ポーン』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
『戦闘ヘリ』 |
装甲DR『ポーン』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
装甲DR『ポーン』 |
機動破壊兵器『テンペスト』 |
装甲DR『ポーン』 |
『戦闘ヘリ』 |
機動破壊兵器『テンペスト』 |
装甲戦車『アルマジロ』 |
装甲DR『ポーン』 |
『戦闘ヘリ』 |
装甲DR『ポーン』 |
キャラデータ
名前
フィサリース
愛称
フィリー
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プロフィール
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操縦棺の中に広がる海を浮島に乗って漂う、目隠しの女性。 ある種の閉鎖空間であるその海「オピストコンタ海」は惑星一個分ほどの広さがあり、彼女がいる浮島以外陸地はない。 オピストコンタ海を内包する二足浮遊機械「ブライズルーム」ごと残像領域に落下してきた。 ダウナーだけど引きずらない性格。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺 [20/---/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
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2 | 軽二脚A | 簡易軽二脚A [20/---/---]《装備:2》 機動[598] 跳躍[157] AP[438] 旋回速度[658] 防御属性[物理] 防御値[180] 貯水量[87] 積載量[1900] 消費EN[270] 金額[360] 重量[700] [二脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | 頭部A | 簡易頭部 [20/---/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
4 | 腕部A | 簡易腕部 [20/---/---]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | 速射砲A | 簡易速射砲 [20/---/---]《装備:5》 火力[219] 発射数[4] 防御属性[電子] 防御値[180] 精度[175] 貯水量[8] 弾数[15] 武器属性[速射] 異常追加[35] 消費EN[4] 金額[360] 弾薬費[50] 重量[150] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
6 | 粒子ブレードA | 簡易粒子ブレード [20/---/---] 火力[1053] 連撃数[1] 防御属性[電子] 防御値[540] 精度[87] 貯水量[175] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[30] 消費EN[360] 金額[360] 重量[150] [粒子格闘] *作者* |
▼詳細 |
7 | エンジンB | 簡易エンジン [20/---/---]《装備:10》 | ▼詳細 |
8 | レーダーA | 簡易レーダー [20/---/---]《装備:11》 | ▼詳細 |
9 | 軽ブースターA | ロイヤルダムセル [20/重量軽減/---]《装備:6》 | ▼詳細 |
10 | ミサイルA | 懸架式汎用空間魚雷【グリーンモーレイ】 [20/耐霊/貯水] 火力[263] 発射数[12] 防御属性[霊障] 防御値[106] 精度[175] 貯水量[32] 弾数[12] 武器属性[ミサイル] 異常追加[5] 消費EN[1] 金額[360] 弾薬費[100] 重量[350] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
11 | 素材 | 衝撃吸収板21 [21/耐物/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
12 | 素材 | バッテリー20 [20/出力/---] | ▼詳細 |
13 | FCSA | カニミソ [20/装甲/---]《装備:8》 | ▼詳細 |
14 | ミサイルA | LM-201『リトルホーク』 [20/重量軽減/---]《装備:9》 火力[263] 発射数[12] 防御属性[物理] 防御値[90] 精度[175] 貯水量[8] 弾数[12] 武器属性[ミサイル] 異常追加[5] 消費EN[1] 金額[360] 弾薬費[100] 重量[330] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
15 | 素材 | 反応スプリング21 [21/跳躍/---] 特殊B[100] [素材] |
▼詳細 |
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