ENo.0323　第306特殊試験部隊

「私の部下に触れるな」

先の残像領域での戦闘後。
防衛部隊との敵対象都市に対しての夜間戦闘後の話。

何を言っているのか分からないのか銃口を突きつけられている
本隊の人間はその男へ向けての言葉へと変えて続けた。

「３つ数える。それまでに失せろ」

しかしそのカウントが始まり拳銃の安全装置が外れる音を
わざと慣らし示すされても
本隊の人間は喚き続けていた。乾いた音が一つ二つと続き
ここには我々とその男しかいなくなった。

防衛軍の本隊と先まで共に戦っていたが、弾除け程度にしか使われないのは常であり
弱者だけ集められた我々がガス抜きの標的にされることもまた然りだったが

「私が今日からここの指揮官になる。指揮系統から下される正式なものだ。
　今後は試験評価は引き続き行うももの特殊作戦を主とした部隊へと引き上げる。以上だ。」

灯りもまばらな夜の国境線近くにて。
漆黒の機体から出されるライトの逆行を浴びつつ
その男は告げた。

機体の肩に描かれた獅子と稲妻のエンブレムが……
印象的だった。

我々アフラムインダシトリィは
城塞都市キルガールを拠点にする企業ユニオンです。
歴史は古く自由都市時代からの重工業産業の組合を基としており
現在は軍需重工業に切り替えてキルガールの防衛軍受注を中心に生産を行っています。
当領域等には現地での需要調査、およびウォーハイドラパーツの研究開発試験
並びに販売を目的として今回は参入させていただいております。
どうぞよろしく。

■今回のお知らせ。　[第４週]
おはようございます。こんにちは。こんばんは。
現在報道では辺境派閥が遺跡に眠る技術を回収したとのことですが
我々はそのような不明瞭で危険な技術に対抗するため引き続き兵器開発と試験を続け
お客様の安全安心と信頼を第一に続けさせていただきます。
今後もご愛顧ご贔屓どうぞよろしく。
今回はウォーハイドラ用のパルスライフルの追加照準ですが……