ENo.0340　NOB3

特に大きな要件もあらず、淡々と戦場の時は動いている。
この分なら何事もなく終りまで過ごせそうだ。

終わり……終わりとは一体いつなのか。
上が満足するまで、敵がいなくなるまで、霧が晴れるまで。
まぁ、どれにしたところで、自分は勤労に努めるのみだろう。死にたくないので、フリになってしまうかもしれないが、節穴であることを祈る。報告の仕方ばかりうまくなってもうれしくないのだが。

自らの片腕を自分で点検するのも慣れたものだが……これを戦場のおかげ、とは言いたくはない。

まぁまぁ、血気盛んな兵士諸君に前で頑張っていただき、早々に終らせてください、と願うばかりだ。

機体の方は好き勝手にさせてもらっている。どうせ、自分の手足になるのだ。それぐらいの勝手は許させる。
しかしながら……。……相変わらず、このシステム。
人を乗せるものではないな。

■ Adolph Flugzeug- und Motorenwerke AG

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