ENo.0245　クリス・バーミリオン

「あっ！ このヤロウ！」

ネコがガレージに侵入していた。追い払う。



「なんだテメェ、出てけよ！」

また入ってきたのでスパナを投げつける。困ったもんだ。



「……………」

しつこいヤツだ。メンドくさくなったので放っておく。何なのもう。

そんな事より機体の整備だ。

特殊な形状の部品が多くて初めは苦戦していたが、馴染みの整備屋と構造を調べて回り
このひと月ほどで、ほとんどの部分は修復できるようになっていた。さすがプロだと感心する。

問題はやはり操縦棺の後部のナマモノの部分だ。
整備屋にも少し見てもらったが、そこは「触りたくない」と拒否されてしまった。
まぁ期待はしてなかったし、触らせるつもりはあまり無かったのだけども。


「………あぁん？」

さっきのネコが寄ってきた。

懲りないと言うか、諦めが悪いというか。
私はアンタなんかに用は無い。それでもアンタは私に何かあると言うのか？

ネコは私の隣に来てこちらを見上げた。珍しい。こんな人に寄って来るノラネコも居るのか。

そういえばアイツもこんなネコみたいなヤツだった。勝手気ままで突っぱねても擦り寄って来て。


まぁ。なんだ。お前には負けたよ。タテガミのように伸びたボサボサの毛を撫でようと


シャッ


伸ばした手に爪跡が走る。


「あぁあぁああああ”あ”あ”ッ！？！！」





散乱した工具を片付けながら思う。ネコなんてダイッキライだ。

１から始める培養装置！
整備技術の勉強に特化した研究ユニオンだよ。
エンジンの研究とかも副業でやるつもり！

※本ユニオンは毎回、整備を５振りです。
※ユニオン購入は経験値＋１固定。整備の高みを目指します。
※10～15更新くらいから死亡許容にすると思います。しばらくは死亡失踪の心配は無いです。