ENo.0231　ポリール・ジャニス

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【第一週目】
ウォーハイドラ。九つの首を持つ鉄の竜。霧の世界の財と力の象徴。
ああいうのに乗れるのは選ばれた人間だけで、
平々凡々な自分が関わる場合があるとしたらその時は殺意を向けられる立場だろうと、そのぐらいあり得ない事だと思っていた。

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【第二週目】
訓練と実戦は違う。勝つ為に、稼ぐ為に。知り合いがいるか、いないか。死なない、死ぬ。
整備費が自分を責める、報酬が自分の命の価値なら、整備費は人の命の価値だ。生命は、こんなにも軽かったのか。
先の事は何も考えたくなかった、ただ生き残る為に新しいパーツが安く欲しかった。
罪の意識を群れに属する事で希釈したかったのかもしれない。
気が付けば、手には狼のようなシルエットが描かれたエンブレムが握られていた。
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【第七週目】
どうやら思い違いをしていたらしい、傭兵は別に戦果を競う必要はないようだ。
ただ戦場にいて、賑やかし程度に弾を降らせればそれだけで生きていくだけの金子は得られる。

……なんて、思っていたんだけどな。次は噂の要塞攻略か。
企業連も余程人が足りないのか、こんなハイドラ乗りが出来る事なんて土煙を起こす事程度だろうに。
しかし、あの依頼仲介人の弔い合戦……というわけではないが、少し頑張ってみようと思う。
生きるだけなら適当に撃つだけで良い。しかし、彼女の死の真相を知りたいのであれば、ここで勝って生き残らなければならない気がする。

ユニオン名：ジャンク・パックス
　（勇ましい口ぶりの、低く加工された声がラジオや通信機から響いている）
　（どうやら、プロパガンダ……のようなユニオン参加の呼びかけだ）

　《集え同胞！　ジャンクの大地に産まれ、スクラップを食む獣たちよ！》
　《今こそ『群れ（パック）』を為し、敵を食い荒らす時だ！》


概要：
　いわゆる傭兵たちの為のユニオンです。
　目的の一つは「他のハイドラをぶっ壊してスクラップにして、スクラップを売り払ってお金持ちになろう！」
　そしてもう一つは「ジャンクみたいな機体で気取った金持ちたちを叩きのめしてのし上がろう！」です。
　雰囲気としては共産主義みたいな感じです。でもやってることはバリバリ資本主義。

　設立者がジャンク屋なのもあって、ジャンク品や廉価なパーツ、泥、ツギハギ、硝煙、戦場……
　その他モロモロに縁深い人にオススメです。もちろん縁がない人もオールオッケー。