第7週目 アビダンの一週間
◆日記
「巨大塹壕と無数のトーチカで護られた要塞だ。テンペストの砲撃に注意しろ。霊場を踏むんじゃないぞ。運が悪けりゃ吹っ飛ぶからな」
明日の作戦通知を受けて、アビダンは肩をすくめた。霊場。運が悪ければ吹っ飛ぶ? そんなんもん地雷だって同じだろ。
アビダンは霊障を恐れたことはない。現に先の戦場で霊場に遭遇したものの、それ自体を恐ろしいとは思わなかった。ラララララ、歌うような何かの音階、そこから発生する不可視の攻撃。レーダーに捉えられない目標、弾道、その起こるところ。確かにそれは脅威かもしれない。けれどもあらゆる脅威はどれも等しく脅威であって、それが霊障から何だって言うんだ? 戦場じゃどれも等しく兵器だよ。正体がわからないだけで、どうということはない。そういう考えだった。
けれどもアビダンにも気にかかることがあった。先々週の戦場で已む無く敵とやりあう羽目になった時(戦場において、アビダンはゴートリンデンを盾にして自らの生存を優先することしか考えていない)、自分の放ったでたらめの攻撃、それが不可思議な力で捻じ曲げられて、命中した。これにはアビダンもおやっと思った。霊障攻撃——という大ざっぱな単語でまとめてしまうが、神経接続から成る不可視の攻撃——は、もともとそういう才能、つまりは適性のあるものにのみ行使できるものだと思っていたからだ。実際、それはアビダンが故意に起こした現象でない。けれども同時に、それは確かにアビダンのために働いた力だった。では一体誰が? 何の意味が、理由があって?
ともあれ、アビダンは今日もハイドラに乗り込み戦場へ赴く。与えられた機体に適当なパーツを積んだだけの、愛着も何もない、『仕事用』のハイドラに。愛機と呼ぶほどの親しみもなければ、当然のように名前もなかった。いずれ壊れるもんに名前なんかつけてどうすんだよ。そんな風に思いながら、アビダンは操縦棺のシートに身を沈める。譲り受けた時から挿げ替えられていない簡易操縦棺は、幾度かの戦闘を経て、だんだんとアビダンの身体の形に馴染んできていた。そうしてアビダンは操縦棺に収まる時、常に妙な居心地の良さを感じていた。もともと打ち棄てられた操縦棺を寝床に育ったせいか、これから戦場に向かうという状況にあっても、不思議な安らぎがあった。さすがに眠たくなるなどということはなかったが、ゴートリンデンの存在も相まって、ここにいる限り自分は死なない、守られている、という感覚がある。だからこそアビダンは、恐れることなく戦場に向かうことが出来た。
いつものようにハッチを閉じ、水のにおいのする操縦棺の中でひとつ深く息を吐く。動作異常のないことを確かめ、安全ベルトを締めてのち、はたとアビダンはその動きを止めた。目玉だけを動かして辺りを見回す。耳を澄ます。片眉を上げ、口を開く。
「もしかして。おまえが?」
アビダンの声はどこへともなく吸い込まれてゆく。答えるものはない。霧の粒子のにおいだけが、操縦棺の中に満ちている。自らの行いを自嘲するように、アビダンはヘッと鼻を鳴らして笑った。ハンドブレーキを引く。ミストエンジンが起動する。ブウウンという低い唸りが、アビダンの身体を抱きすくめるように響いた。
明日の作戦通知を受けて、アビダンは肩をすくめた。霊場。運が悪ければ吹っ飛ぶ? そんなんもん地雷だって同じだろ。
アビダンは霊障を恐れたことはない。現に先の戦場で霊場に遭遇したものの、それ自体を恐ろしいとは思わなかった。ラララララ、歌うような何かの音階、そこから発生する不可視の攻撃。レーダーに捉えられない目標、弾道、その起こるところ。確かにそれは脅威かもしれない。けれどもあらゆる脅威はどれも等しく脅威であって、それが霊障から何だって言うんだ? 戦場じゃどれも等しく兵器だよ。正体がわからないだけで、どうということはない。そういう考えだった。
けれどもアビダンにも気にかかることがあった。先々週の戦場で已む無く敵とやりあう羽目になった時(戦場において、アビダンはゴートリンデンを盾にして自らの生存を優先することしか考えていない)、自分の放ったでたらめの攻撃、それが不可思議な力で捻じ曲げられて、命中した。これにはアビダンもおやっと思った。霊障攻撃——という大ざっぱな単語でまとめてしまうが、神経接続から成る不可視の攻撃——は、もともとそういう才能、つまりは適性のあるものにのみ行使できるものだと思っていたからだ。実際、それはアビダンが故意に起こした現象でない。けれども同時に、それは確かにアビダンのために働いた力だった。では一体誰が? 何の意味が、理由があって?
ともあれ、アビダンは今日もハイドラに乗り込み戦場へ赴く。与えられた機体に適当なパーツを積んだだけの、愛着も何もない、『仕事用』のハイドラに。愛機と呼ぶほどの親しみもなければ、当然のように名前もなかった。いずれ壊れるもんに名前なんかつけてどうすんだよ。そんな風に思いながら、アビダンは操縦棺のシートに身を沈める。譲り受けた時から挿げ替えられていない簡易操縦棺は、幾度かの戦闘を経て、だんだんとアビダンの身体の形に馴染んできていた。そうしてアビダンは操縦棺に収まる時、常に妙な居心地の良さを感じていた。もともと打ち棄てられた操縦棺を寝床に育ったせいか、これから戦場に向かうという状況にあっても、不思議な安らぎがあった。さすがに眠たくなるなどということはなかったが、ゴートリンデンの存在も相まって、ここにいる限り自分は死なない、守られている、という感覚がある。だからこそアビダンは、恐れることなく戦場に向かうことが出来た。
いつものようにハッチを閉じ、水のにおいのする操縦棺の中でひとつ深く息を吐く。動作異常のないことを確かめ、安全ベルトを締めてのち、はたとアビダンはその動きを止めた。目玉だけを動かして辺りを見回す。耳を澄ます。片眉を上げ、口を開く。
「もしかして。おまえが?」
アビダンの声はどこへともなく吸い込まれてゆく。答えるものはない。霧の粒子のにおいだけが、操縦棺の中に満ちている。自らの行いを自嘲するように、アビダンはヘッと鼻を鳴らして笑った。ハンドブレーキを引く。ミストエンジンが起動する。ブウウンという低い唸りが、アビダンの身体を抱きすくめるように響いた。
NEWS
本日のニュースですハイドラ大隊ははるか西方辺境へ向けて遠征を続けています
軍事評論家によれば、明日の未明には、リソスフェア要塞へ到達する見込みということです
企業連盟は戦力を温存し、すでに次なる要塞の攻略を目論んでいる模様です
この遠征が不帰の旅となるのか、それとも……
メフィルクライア 「こんにちは。派遣仲介人のメフィルクライアです」 |
メフィルクライア 「旅は、好きですか? もっとも、景色は相変わらずの荒野ですが」 |
メフィルクライア 「夜明けとともに作戦を開始します。各中隊に分かれて防御の薄い地点から電撃戦を仕掛けます」 |
メフィルクライア 「作戦は前日伝えた通り、変更はありません。気晴らしに、少し雑談でもしましょうか」 |
メフィルクライア 「ハイドラには9つの首がありますよね……それは、とても強いことです」 |
メフィルクライア 「でも、ドゥルガーには……18の腕と、18の神器があったそうですよ。2倍です、2倍。だから何だって? アハハ……」 |
◆訓練
整備の訓練をしました整備が20上昇した
適性の訓練をしました適性が12上昇した
整備の訓練をしました経験値が足りない
適性の訓練をしました経験値が足りない
整備の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
◆購入
◆戦闘システム決定
ステルス に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に簡易操縦棺を装備した
脚部2に簡易重二脚Aを装備した
スロット3に心臓を装備した
スロット4に呼吸を装備した
スロット5に静脈を装備した
スロット6に鼻先を装備した
スロット7に瞼を装備した
スロット8に見えざる腕を装備した
スロット9に攪乱する世界『ゼルンベルム』を装備した
スロット10にイカウィップを装備した
スロット11に赤子の寝台を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
ゴートリンデンとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
ユニオン活動
悪性プリン隊の活動記録
極悪宇宙バイオ兵器養殖所
「がんばりまーす」
「がんばりまーす」
整備の訓練をしました
整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
整備の訓練をしました整備が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
メッセージ
ENo.2からのメッセージ>>
(あなたの態度に、目を細めた)
(あなたの後を追うように男も歩き始めた)
ENo.235からのメッセージ>>
言うなりアビダンの髪の毛をつまもうと踵を浮かせる。
思いつくままに喋りながら、アビの後ろを早足でついて行き、その後をモートがぴったりと距離を保って追従する。
ENo.268からのメッセージ>>
野犬のような少年を、シャワー室にぶち込み体を洗わせたまではよかったが。
ほとんどびしょ濡れのままソファに座ったところを見て、また睨んだ。
諦めてタオルを手荒く投げつける。
せっけんの匂いになった少年からの申し出に、よいとも悪いともゆえぬ顔をした。
ギロッとゴートリンデンの目が光った。
メッセージを送信しました
>>Eno.315
(あなたの態度に、目を細めた)
キリト 「いや…別に。お前が子供だからどうということはない」 |
キリト 「聞いた割にはどうでもよさそうな反応をしてくれるな」 「まあ、別に構わないが……」 |
(あなたの後を追うように男も歩き始めた)
ENo.235からのメッセージ>>
マルス 「海見たことないのー?ボクは毎年行くんだよ。まあ本物は見たことないんだけど… でも戦闘兵器の」 |
マルス 「海見たことないのー?ボクは毎年行くんだよ。まあ本物は見たことないんだけど… でも戦闘兵器のイソギンチャクもおもしろそう。なんで?うねうねしてるじゃん。ビームが出ないのが残念~」 |
モート 「私の必要性は貴方には無関係かと。私はマルス専用のAIです。マルスの行動を把握するようプログラムされております」 |
マルス 「へえ!ここで生まれて育ったんだ!じゃあさあ、あのね、真っ白な子見たことない?髪も体も真っ白な子だよ。知らない?」 |
マルス 「ハイドラ?…ああ、そうそう、ハイドラ探しね。うん、そうそう」 |
マルス 「アビだね、わかった。じゃあアビいこいこ。ボク聞きたいことがたくさんあるんだー!あ、アビのハイドラはどんなやつ?見せてもらえる?あとそれからそれから――」 |
ENo.268からのメッセージ>>
野犬のような少年を、シャワー室にぶち込み体を洗わせたまではよかったが。
ほとんどびしょ濡れのままソファに座ったところを見て、また睨んだ。
ゴートリンデン 「アビダン…。 」 |
ゴートリンデン 「確かに「まし」にはなった。 だが、僚機?お前がか…。 」 |
ゴートリンデン 「…ふん。一人前のような口を…。 …確かにサポートは要る。 だが、僚機に足を引っ張られて死ぬのはごめんだ。」 |
ゴートリンデン 「…。 」 |
ゴートリンデン 「しばらくはお前の技量を見る。 それでいいな。 」 |
ゴートリンデン 「そんなことより、 お前爪の間は洗ったのか 」 |
メッセージを送信しました
>>Eno.315
◆戦闘結果
戦闘報酬
戦闘収入 1350
攻撃戦果補正3.46%
支援戦果補正4.78%
防衛戦果補正4%
合計現金収入1522
整備費 -529
ユニオン費 -98
◆経験値が40増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正3.46%
支援戦果補正4.78%
防衛戦果補正4%
合計現金収入1522
整備費 -529
ユニオン費 -98
◆経験値が40増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
アビは軽量化プラン26を入手した!
アビはテスラコイル26を入手した!
明日の戦場
第24ブロック
鋼鉄のコロッセオ
君たちの戦いをダシに賭けを行うようだ。気にせず全力で戦ってほしい
来週の霧濃度:117%
来週の電磁波:142%
ルトリット=ヘイロー |
ゴートリンデン |
アビダン |
アルマロス |
エステラ・ヴォルフラント |
室谷漆 |
マシーナ=クローイェヴナ・アンドロースカヤ |
クロムノート・ウェルサキオン |
meteorologistan |
メイガス・ユークレゥ |
カラメル・デスプリン・アラモード |
本木大人 |
How to Live on 24 Hours a Day |
メル・ログ |
ヴレイヴヴァード |
クラトス・イェーガー |
ニウル・ヴァーレンベルイ |
エリオット・ザカライア・ジャレッド・エクルストン |
ハーゲン・ジンジャー |
シャンク=タイラー |
『電波塔』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『霊場』[霊障] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
『固定砲台』[物理] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『固定砲台』[物理] |
『電波塔』[霊障] |
『固定砲台』[物理] |
『固定砲台』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『固定砲台』[物理] |
『霊場』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
装甲DR『ポーン』[電子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
『電波塔』[霊障] |
『霊場』[霊障] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
機動DR『ウィンドベル』[粒子] |
キャラデータ
名前
アビダン
愛称
アビ
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プロフィール
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残像領域出身の少年。12歳。身寄りはない。 もはや誰も弔うことのないハイドラの残骸、 あるいはその操縦棺に収まったままの戦死者たち、 彼らを暴き、荒らし、引きずり出し、 そこから奪え得るあらゆるものを日銭に変えて生きてきた。 倫理を知らず、死者への畏敬も悲哀も持たない。 戦場へ向く情熱も、その必要性もまた。 彼のライダーズライセンスは、死者から盗んだものである。 —— 160cm/43kg(推定。健康診断は受けていない) ブルネットにブルーグレーの瞳、くすみのある目周り。 笑うと犬歯が目立つ。 配給された自身のハイドラに愛着はなく、名前もない。 https://abvianabira.tumblr.com | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
_0_1_2_3_4_5_6_7 _8_9101112131415 1617181920212223 |
機体データ |
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1 | 操縦棺A | 簡易操縦棺 [20/---/---]《装備:1》 | ▼詳細 |
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2 | 重二脚A | 簡易重二脚A [20/---/---]《装備:2》 機動[256] 跳躍[85] AP[3088] 旋回速度[214] 防御属性[物理] 防御値[828] 貯水量[789] 積載量[4200] 消費EN[234] 金額[360] 重量[1600] [二脚] *作者* |
▼詳細 |
3 | 領域殲滅兵器A | 髄液 [24/噴霧/耐粒] | ▼詳細 |
4 | 照準障害誘発A | ミラージュ・コウェール [20/噴霧/---] | ▼詳細 |
5 | 索敵障害誘発A | 攪乱する世界『ゼルンベルム』 [20/精度/変形]《装備:9》 | ▼詳細 |
6 | 旋回障害誘発A | 見えざる腕 [20/噴霧/耐物]《装備:8》 | ▼詳細 |
7 | 領域殲滅兵器A | イカウィップ [20/耐霊/重量軽減]《装備:10》 | ▼詳細 |
8 | レーダーA | 簡易レーダー [20/---/---] | ▼詳細 |
9 | エンジンA | 心臓 [20/出力/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
10 | 素材 | 加速装置25 [25/機動/---] 特殊B[180] [素材] |
▼詳細 |
11 | 照準障害誘発A | 瞼 [20/霊障/出力]《装備:7》 | ▼詳細 |
12 | エンジンB | 呼吸 [21/耐物/精度]《装備:4》 | ▼詳細 |
13 | 旋回障害誘発A | 回らない世界『メレベル』 [20/誘発/---] | ▼詳細 |
14 | 領域殲滅兵器A | 赤子の寝台 [20/旋回/---]《装備:11》 | ▼詳細 |
15 | 頭部A | 鼻先 [22/臂力/耐粒]《装備:6》 | ▼詳細 |
16 | エンジンC | 静脈 [23/耐物/誘発]《装備:5》 | ▼詳細 |
17 | 素材 | 装甲板25 [25/装甲/---] 特殊B[180] [素材] |
▼詳細 |
18 | 素材 | 軽量化プラン26 [26/重量軽減/---] 特殊B[200] [素材] |
▼詳細 |
19 | 素材 | テスラコイル26 [26/霊障/---] 特殊B[200] [素材] |
▼詳細 |
20 | --- | --- | --- |
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