ENo.0068　リュミドラ・カラビネル・レギナルト

【夢の中で】
要塞戦も終わり、大分損傷が大きかった機体も整備も終えた頃。
自分に色が一つ戻っていた。
夢が綺麗な色を取り戻したのである。…些細な事かもしれない。
それでも毎日眠りについて、ぼんやりと夢を見る。
その夢に色が戻るのは嬉しくも思うが、同時に残酷でもある。

週刊誌をまた刊行した。
今回はページ数を増やし、情報を少し多めに掲載している。
相棒が敵について調べてくれているので、相棒にも協力してもらい
どの武器が有効だったりするのかを載せる事も可能になった。
人族に興味はないが、彼等と共に「敵を倒す」という面では、
ひとつ戦士としての誇りを持って接するべきだとは思っている。
そんな考えがこの週刊誌を作る根幹にはあったりする。

@@@ チアーズのロゴを試作したりはしている。


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【宗教闘争】
今回の戦場はカルト教団との戦いらしい。
非常にくだらない。武装化したくだらない主義思想理念を掲げる、
人族と戦うなど。…とはいえ、倒さねばならない敵はきっちりと倒す。

予想される編成を見る。
ああ、カルト教団のような集団はプロパガンダを掲げるのだった。
単身で偵察にいった限りでは電波塔が少なくとも8箇所存在している。
更にやや大きめの霊場が点在しており、電波塔からの
不協和音とも取れる音楽と不快な電磁波が霊場の成長を促している。
火炎放射器を積んだ戦車が7輌。見た感じではトラクターに焼畑農業用の
火炎放射器を積んだ様相である。武装化とはいえ大したことはない、
そう思った矢先だった。

上空を何かが通過した。
…相棒が首を傾げてたやつだろう、戦闘機デボンレックス。4機編隊の様子。
どうやらカルト教団の武装の一部らしい。
また、時々前回の要塞戦に投入されたファイヤードラムが見える。
要塞戦の後にはぐれたファイヤードラムか、それとも
破壊されたそれを修復して使い回しているのか。
どちらにせよ実質的な脅威はそこまでなさそうだ。
強いていうならば、電波塔をさっくりと破壊した方がいいだろう。

……偵察から戻り、格納庫にあったエンジン2基に目を向ける。
既に旧式化している為、内部機構を応用して何か作れないかと
考える。……発電して、その電気を放つ。放電コイルにするか？
…思い立ったがなんとやら、さっくりと放電コイルに作り変えた。
バートリ計画書にはない武器だが、エルジェベトの名を冠する
テスラコイルを作成したのだ。そこに、ユニオン用の仮のロゴを
貼り付けてパーツにディティールをもたせていく。

機銃として使用している放電コイルと併用する形にして、
主砲部分に早速取り付けた。
カルト教団相手に通用はするだろう。
とはいえ通常と同じ、無理をしない立ち位置で放電コイルによる
電気マッサージをお見舞いするつもりだ。

【週刊誌】
週刊誌を発刊した。
前回の週刊誌を読んでくれているライダーは少なからず
いるようで、どうせならと本当に週1のペースで二冊目を
作り終えてしまった。

創刊号
twitter.com/rotten_mow/status/852675742181629953

二冊目
twitter.com/rotten_mow/status/855206777490522112

「http://」の後に載せれば見れるはず。多分。



ーーー出撃の鐘が鳴る。

酒をあまり飲めていない。いや、飲むのだが芸術に身を置くと
楽しくてしょうがないのだろう。酒を飲むよりもそちらばかり
手が伸びる。とはいえ、酒を仲間と飲むのは楽しい事であるため
死ぬ訳にはいかない。

故に、今日も相棒と共に進む。霧の戦場へーーー

生き残った者達へ。
これから往く者達へ。
私たちは歌おう、今日この日があることを。
私たちは祝おう、今日この身があることを。

全ての生きとし生けるもの達へ。
健やかに、でもなく。末永く、でもなく。
ただただ只管満足な生と、満足な死が迎えられるように。

乾杯。