ENo.0070　ユリア・クールハート

『ＴＵＲＮ１２：たとえばお前がいるだけで』

「エルシス」
『ユリア！？　何でここがわかったの！？　セロにも絶対に見つけられない場所にいたのに！』
「『コルヴス・コラクス』のパロットが、レーダーとしてマーケットに出ていたのでな」
「買ってきて、電脳空間を探索するのに協力してもらった」
『パロットさん……何やらかしたの……』
『それはともかく』
『僕は「トリグラフ」には帰らないよ。セロだけいれば充分でしょ』
「ザリガニぱるすほー」
『え？』
「お前が組んだアセンブル案が混じっていただろう？　先週よりずっとよく動いた」
「調子に乗りすぎて、エネルギー枯渇はしたがな」
『あ……』
「この状況のままでは、未確認機も出てくる今後を乗り切れないからな。お前の力が必要だ」
「絶対に」
『……それって、僕がいると役に立つから言ってる？』
「違うよ」
「エルシスだから、言っているんだ」
『僕、だから？』
「お前が傍にいてくれるだけで、私は強くなれる。この残像領域で撃ち落とされるかもしれない恐怖から心が遠ざけられる」
「それはセロでは埋められない」
「お前でなければ、駄目なんだ」
『……』
『なんか、プロポーズみたいだね、それ』
「実際そんなものだろう？」
「元の世界では、どちらから、何と言ったか、生憎記憶には残っていないがな」
『ふうーん』
「……なんだ、その反応は？」
「もしかして、お前は覚えているのか？」
『へへ、さあ、どうだろうね』
「教えろ！」
『思い出は大事に仕舞っておくものですうー』
「くそ、弱みを握られた気がする……が、まあ今はいい……」
「帰ろう、エルシス」
「私達の『トリグラフ』に。そしてすぐに出撃だ」
『うん！』
『ユリア、あのね』
「なんだ？」
『大好きだよ』
「……………」
「返事は、しないからな……」
『それでこそユリア』

『……………』
（まったく世話が焼ける、という表情をしている）

To be continued...

Reinclaft-Millia Service

数年前にできた、残像領域の片隅の整備屋。
相場よりほんの少し高い値段で、ウォーハイドラのみならずライダーも整備する。
早い話が、機体のメンテをしに来るついでに、店主が常々作りすぎる飯のおこぼれにありつける整備屋である。
飯だけの利用も歓迎だが、この店にはメニューはない。店主が作りすぎたその日の飯が出されるだけである。

！店および店主（ENo.4）の既知可
！ユニオンに参加せずメッセで利用する体も歓迎
！ロールするキャラを推奨するかも

細かいこと：http://midnight.raindrop.jp/milliapede/union.html