第12週目 〈家族〉の一週間
◆日記
霧が僅かに残る……町ともスラムとも言えないほどに、ここには何もない。
霧と道だけがある場所だ。
男は工具箱をぶら下げてここに来る度にその感想を抱く。
……憂鬱な気分になるのは、この道の雰囲気だけでは決してない。
俯き気味に歩いて、重苦しく顔を上げれば
そこにはこの道にあまりにも不釣り合いな、立派な邸宅がある。
暖かなクリーム色の壁にはアスファルトシングルの黒い屋根がうっとりと乗って、
青々とした芝生はひたすらに伸びている事を除けば、誰もが羨む幸せな家族が住んでいると誰もが思ってしまうはずだった。
メカニックは無遠慮に芝生に分け入る。
半ば獣道になっている庭の芝生を掻き分けると、急ごしらえの掘っ立て小屋としか言いようのないガレージが見えてくる。
今日はまったく、飛び切り気の進まない仕事――
「――――。」
異音を聞き取った男は、忍び足でガレージに取り付くとそっと中を伺った。
なんという事はない。客の男が奇声を上げながらステッキを振り回していたのだ。
ガン、ガンと鉄を叩く音と絶え間ない罵声。
顔を真赤にして口角に泡を散らす客の姿があったというだけのことだ。
ただそれが、この邸宅にあまりにも似合わない異物のように思えただけだ。
聞き取れない事を幸運に思うほどの罵声を浴びせる男の背を見るメカニックは、久しぶりに人間的な表情を滲ませた。
――嫌悪。いわば彼のような、違法メカニックが決して客前ではできない顔だ。
いかん、と口元を手で覆い、拭うように撫でればすぐさまに消える感情。
……少しドックから離れると、わざとらしく工具を鳴らしながらガレージに近づきなおす。
「――ハ、……やあ!……ハ、フ――お待ちしておりました!!」
両手を広げ歓迎の姿勢。外面よく取繕っているつもりでも肩で息を切らして額には汗で髪がびっしょりと張り付いていた。
「……毎度ご利用ありがとうございます。」
メカニックの男はいつもどおりの無表情無感動を貼り付けると、仕事に入る。
この客と会話をしたくない、怯えにも似た思いがあった。
黙々と巨躯を手入れしながら、取り留めのない思考が流れる。
この仕事を、本当に続けるべきなのか。
この男は、とんでもない人間ではないのか。
最初はただのカモだと思っていたが、今となってはその無知すらも客の異常性を引き立たせるエッセンスになっていた。
――あの狭い小部屋に入っているものを、メカニックの男は見た事がある。
『中身』の焦点の合わぬ目が、何かを必死に見ようと慌てふためいているさまを男は見た。
足を折り曲げて待機姿勢を取る機体が――あの客にまるで怯えているように、巨人が身体を縮こまらせているように見えたのを、メカニックは意識的に忘れる事にした。
霧と道だけがある場所だ。
男は工具箱をぶら下げてここに来る度にその感想を抱く。
……憂鬱な気分になるのは、この道の雰囲気だけでは決してない。
俯き気味に歩いて、重苦しく顔を上げれば
そこにはこの道にあまりにも不釣り合いな、立派な邸宅がある。
暖かなクリーム色の壁にはアスファルトシングルの黒い屋根がうっとりと乗って、
青々とした芝生はひたすらに伸びている事を除けば、誰もが羨む幸せな家族が住んでいると誰もが思ってしまうはずだった。
メカニックは無遠慮に芝生に分け入る。
半ば獣道になっている庭の芝生を掻き分けると、急ごしらえの掘っ立て小屋としか言いようのないガレージが見えてくる。
今日はまったく、飛び切り気の進まない仕事――
「――――。」
異音を聞き取った男は、忍び足でガレージに取り付くとそっと中を伺った。
なんという事はない。客の男が奇声を上げながらステッキを振り回していたのだ。
ガン、ガンと鉄を叩く音と絶え間ない罵声。
顔を真赤にして口角に泡を散らす客の姿があったというだけのことだ。
ただそれが、この邸宅にあまりにも似合わない異物のように思えただけだ。
聞き取れない事を幸運に思うほどの罵声を浴びせる男の背を見るメカニックは、久しぶりに人間的な表情を滲ませた。
――嫌悪。いわば彼のような、違法メカニックが決して客前ではできない顔だ。
いかん、と口元を手で覆い、拭うように撫でればすぐさまに消える感情。
……少しドックから離れると、わざとらしく工具を鳴らしながらガレージに近づきなおす。
「――ハ、……やあ!……ハ、フ――お待ちしておりました!!」
両手を広げ歓迎の姿勢。外面よく取繕っているつもりでも肩で息を切らして額には汗で髪がびっしょりと張り付いていた。
「……毎度ご利用ありがとうございます。」
メカニックの男はいつもどおりの無表情無感動を貼り付けると、仕事に入る。
この客と会話をしたくない、怯えにも似た思いがあった。
黙々と巨躯を手入れしながら、取り留めのない思考が流れる。
この仕事を、本当に続けるべきなのか。
この男は、とんでもない人間ではないのか。
最初はただのカモだと思っていたが、今となってはその無知すらも客の異常性を引き立たせるエッセンスになっていた。
――あの狭い小部屋に入っているものを、メカニックの男は見た事がある。
『中身』の焦点の合わぬ目が、何かを必死に見ようと慌てふためいているさまを男は見た。
足を折り曲げて待機姿勢を取る機体が――あの客にまるで怯えているように、巨人が身体を縮こまらせているように見えたのを、メカニックは意識的に忘れる事にした。
NEWS
本日のニュースです企業連盟の行く手を阻むかのように出没する未確認機について
依然その目的や理由は分かっていません
もはやハイドラの力なくしては進軍すら不可能に……
メフィルクライア 「おはようございます。メフィルクライアです」 |
メフィルクライア 「ミッションがきつくなってきましたね。連盟はどうにかして未確認機を進路から排除したいようです」 |
メフィルクライア 「まぁ、我々に分かることは少ないです。スクラップを回収しても得られる情報なんてないですが」 |
メフィルクライア 「そういえば聞きました? 未確認機のエンジンについて。それはミストエンジンではありませんでした」 |
メフィルクライア 「何なんでしょうかね……そのエンジン、霜がびっしり張り付いていて、まるで出来の悪い冷凍庫みたいだったそうですよ」 |
メフィルクライア 「未確認機もアイスとか食べるのかなぁ」 |
◆訓練
射撃の訓練をしました射撃が52上昇した
射撃の訓練をしました経験値が足りない
射撃の訓練をしました経験値が足りない
射撃の訓練をしました経験値が足りない
射撃の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
アグネスはオプロトポスにロボットアーム22を送品した
オプロトポスから耐反動フレーム30が届いた◆送金
アグネスはオプロトポスに50money送金した
◆破棄
◆購入
◆作製
資金を100を投入した!!
作成時補助発動! 耐火!! 防御属性が 火炎 に変化!!
火炎強化!
AP強化!
消火装置29と装甲板30を素材にして拡張用加工済頭脳『セリーン-F』を作製した!!
◆戦闘システム決定
マグス に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に大鱗操縦棺ジェイソンを装備した
脚部2に『家族の歩み』を装備した
スロット3にポーラル耐火装甲を装備した
スロット4に試作エンジンを装備した
スロット5に疑いの目を装備した
スロット6に融機歌獣型頭部「機竜角」を装備した
スロット7にMedoūsa:ゴルゴーンの心臓を装備した
スロット8に悲鳴を装備した
スロット9にピクニックを装備した
スロット10にファニー・マートの飛行機おもちゃを装備した
スロット11に溢れ出る霧木盾を装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……ミッションC
ユニオン活動
射線の活動記録
ただ無言で射撃する
射撃の訓練をしました
射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
射撃の訓練をしました射撃が1上昇した
100c支払い、今回の戦闘においてAPを10%強化した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
明日の戦場
第14ブロック
廃工場の掃除
廃工場に群れている邪魔者を一掃してくれ。影のスポンサーがいるのか、それなりの部隊だ。気を付けろよ
来週の霧濃度:34%
来週の電磁波:4%
カラーガタ |
ミミフォン・R・ラパーニクルス |
リコンストラクタ=クロックワークス |
永崎 由愛 |
ムウ=ウスイ |
ロウシャ・ゼイルストゥラ |
リオット・ノーレス |
ニウル・ヴァーレンベルイ |
ハヤト・ドウジマ |
ロット |
イル・ザ・クラーケン |
TSPY_SPARROW.A |
ゼン=ヒートゲイナー |
楓・エルドリッジ |
キリー=エヴァンス |
〈家族〉 |
アルテイシア・マーダリア・ディーオ |
丸後鳥羽 伊久 |
ミソカ・ヤナガセ |
クヴェックジルバー・アルタード |
『火焔放射戦車』[火炎] |
『火焔放射戦車』[火炎] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
未確認機『アリューシャントレンチ』[粒子] |
未確認機『アリューシャントレンチ』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
機動破壊兵器『テンペスト』[粒子] |
『固定砲台』[物理] |
未確認機『アリューシャントレンチ』[粒子] |
キャラデータ
名前
〈家族〉
愛称
アグネス
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プロフィール
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子供の悪夢から産まれたと言っても差し支えない異様な出で立ち。 鈍重で巨大なハイドラ『アグネス』は、巨大なレーダーととってつけたような腕を持ち、三本の足で不器用に戦場を歩く。 人を模倣した身体は有り合わせで取り繕ったようで、 メカニックの美意識というものはどうにも感じられず 機体の隙間に見える人工筋肉はあまりにも赤い。 ――人間でいえば下腹部のあたり、鈍く輝く卵のような形がある。 時折その卵が開いて、からっぽの中身を晒していることがあるという。 中を覗き見た不躾な男の話では、どうやらそこが操縦棺らしかった。 しかし誰も乗り手を見たことがないという。 大の大人が入るにはどうも小さく見える。 ひとめとも見られぬ醜い小男か、 それとも可憐な小娘か。 どんな人間が入っているのか。 それとも人間ではない何かか。 知る者はただ一人。 --------- 機体画像は蒲田さんから頂きました。 メッセージお気軽に募集中 でも胸糞設定キャラだから送る時は覚悟してくれよな! | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
_0_1_2_3_4_5_6_7 _8_9101112131415 1617181920212223 |
機体データ |
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1 | 操縦棺A | 大鱗操縦棺ジェイソン [21/精度/重量軽減]《装備:1》 | ▼詳細 |
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2 | 電子装甲A | 溢れ出る霧木盾 [21/貯水/装甲]《装備:11》 | ▼詳細 |
3 | FCSA | FCS/GTA-SHORAD [20/噴霧/耐粒] | ▼詳細 |
4 | エンジンB | Medoūsa:ゴルゴーンの心臓 [20/耐粒/変形]《装備:7》 | ▼詳細 |
5 | 照準障害誘発A | dia//objectif_C31e-x [26/超重回復/噴霧] | ▼詳細 |
6 | 頭部B | 融機歌獣型頭部「機竜角」 [20/精度/変形]《装備:6》 | ▼詳細 |
7 | ミサイルA | 疑いの目 [22/精度/精度]《装備:5》 火力[348] 発射数[12] 防御属性[物理] 防御値[166] 精度[219] 貯水量[8] 弾数[12] 武器属性[ミサイル] 異常追加[5] 消費EN[1] 金額[371] 弾薬費[30] 重量[350] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
8 | 霊障装甲A | 拡張用加工済頭脳『セリーン』 [23/重量軽減/耐霊] | ▼詳細 |
9 | 火炎放射器A | 人間の再構成 [29/重変形/誘発] 火力[899] 発射数[1] 防御属性[火炎] 防御値[620] 精度[276] 貯水量[252] 弾数[4] 武器属性[漏出] 異常追加[50] 消費EN[20] 金額[414] 弾薬費[40] 重量[209] [火炎射撃] *作者* |
▼詳細 |
10 | 素材 | アンテナ30 [30/索敵/---] 特殊B[280] [素材] |
▼詳細 |
11 | FCSA | ピクニック [20/耐物/変形]《装備:9》 | ▼詳細 |
12 | 重多脚A | 『家族の歩み』 [21/装甲/飛行]《装備:2》 機動[180] 跳躍[37] AP[3208] 旋回速度[213] 防御属性[霊障] 防御値[761] 貯水量[556] 積載量[5400] 消費EN[856] 金額[542] 重量[1700] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
13 | 火炎装甲A | 拡張用加工済頭脳『セリーン-F』 [30/耐火/装甲] | ▼詳細 |
14 | FCSA | ファニー・マートの飛行機おもちゃ [27/変形/重変形]《装備:10》 | ▼詳細 |
15 | 素材 | オッドサーキット30 [30/高誘発/---] 特殊B[280] [素材] |
▼詳細 |
16 | 火炎装甲A | ポーラル耐火装甲 [22/耐火/耐火]《装備:3》 | ▼詳細 |
17 | 素材 | 耐反動フレーム30 [30/重変形/---] 特殊B[280] [素材] |
▼詳細 |
18 | 素材 | 軽量化プラン31 [31/重量軽減/---] 特殊B[300] [素材] |
▼詳細 |
19 | レーダーA | 肆型レーダーユニット01 [22/広域索敵/広域索敵] | ▼詳細 |
20 | 素材 | 高出力照準装置28 [28/高圧精度/---] 特殊B[240] 精度[33] 消費EN[28] [素材] |
▼詳細 |
21 | エンジンA | 試作動力 [26/出力/高機動] | ▼詳細 |
22 | 素材 | 対魔呪符31 [31/耐霊/---] 特殊B[300] [素材] |
▼詳細 |
23 | --- | --- | --- |
24 | エンジンB | 試作エンジン [27/高圧精度/重変形]《装備:4》 | ▼詳細 |
25 | 物理装甲A | 試製旋回物理装甲A-0 [26/旋回/耐霊] | ▼詳細 |
26 | 焼夷機関砲B | 悲鳴 [28/重変形/変形]《装備:8》 火力[67] 発射数[52] 防御属性[物理] 防御値[529] 精度[10] 貯水量[49] 弾数[130] 武器属性[貫通] 異常追加[15] 消費EN[1] 金額[408] 弾薬費[7] 重量[928] [火炎射撃] *作者* |
▼詳細 |
27 | 素材 | 照準装置26 [26/精度/---] 特殊B[200] 精度[20] [素材] |
▼詳細 |
28 | --- | --- | --- |
29 | --- | --- | --- |
30 | --- | --- | --- |