ENo.0533　BT-005 CELICA

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【───よくやった。】

上司は手元の資料データを上機嫌そうに眺めていた。

【初戦にしては上出来だ、しかも無傷とはな。】

【良い、この調子で戦え。これなら貴様の為に富豪共が資産を投入し始める…！】

【貴様の完成も予定以上に早くなりそうだな、005号よ。】

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───違う。

敵機を打ちのめしながらも一毛の塵どころか。
何者も、自分を狙わなかった。
火薬の臭いすらも、身に染み付くことはなかった。

もたらそうともされなかった。


不意に汗が一筋、滴る。
何だ、これは。

義肢が震える　指先が冷たくなる
焦点が僅かにズレる　意味もなく歯を食い縛る
───嫌な、感覚だ。


理解できない不穏な気を振り払い、ハイドラの整備を進める。
指先が震えて上手くいかないような気もするが、そんなことは気にも留めてられなかった。


………………。


そう言えば、女性のユニオンメンバーに挨拶に行ってきた。
───予想以上に綺麗でビックリした。女性ってあんなに柔らかそうな外見なんだなと。
……存在は知っていたけど話したことも見たことも無かった。

──妙に緊張してきた。俺、大丈夫か。

人気も無く、寂れた区間にひっそりと佇む倉庫がある。
入り口は常時開け放たれていて、その横に取付られたプレートには《疾風》の文字が刻まれていた。

時々この倉庫を出入りする者達がちらほらと見受けられる。
此処を根城とする彼等は、戦場を駆け回る斥候部隊。

敵を発見する、敵の動きを妨害する、敵の攻撃を引き付けるといった役目を持つ者達。

きっと、目立たず戦場で活躍してくれるだろう。


【斥候戦闘部《疾風》】
　└ひたすら避けてめっちゃデバフしたり索敵したりするだけのグループ
　└基本的にまったり&自由
　└ロールもしたい
　└攻略で何かあれば相談もしたい！
　└ユニオン活動はずっと制御×5、ユニオン購入もずっと機動力3%
　└参加希望であれば背後Twitter@Ci_ktdm 又はメッセージで連絡してくださいませ