第14週目 レナンティスの一週間
◆日記
不意にも明日がとても楽しみになってしまい、なかなか寝付けなかった。
それが失敗だった。よりにもよって深夜、ラナと鉢合わせになった。というより、向かった場所にラナがいたというべきか。散歩で庭園を歩いていると、ラナは昼間と同じ場所に座っていた。そういえば、自分はこの少年の寝ているところを見たことがない。
それだけではなく、そもそも彼のことをあまり知らなかった。知っているのはレナの弟であり、彼女の家族ということだけだ。
「よ」
庭の片隅にひっそりと置かれた小皿に入った水を舐めているとラナは不意に話しかけてきた。この人間は自分のことが嫌いなのか、それとも気に入っているのか、視界に入るたび話しかけているような気がする。
「……なに?」
憮然とした顔で問い返した。
「いや、別に」
などとラナは答える。単に話しかけてからかいたいだけなのか、あるいは暗に自分の前から消えろと言いたいのだろうか。
「用がないなら話しかけないでよ」
テーブルから椅子、椅子から床へと拍子良く飛び降りながらラナを睨む。
「用がないと話しかけちゃ駄目なのか。堅物だなぁ」
「……そういうわけじゃないけど」
自分がどれほど悪態をついてもラナは気にしない。こういうところはやはり、自分より生きた年月を重ねているのだと思わせる。
「お前、レナのことは好き?」
唐突に、ラナは質問した。それを無言で見つめる。
「答えろよ」
催促するようにラナは続けた。
「……そりゃ、好きだよ」
この少年の前で自分の本心を見せるのは悔しかったが、かといって嫌いだなどと言えるはずもない。ここで素直で言えるあたり自分もそこそこは大人なのかもしれなかった。が。
「好き……ね」
含み笑いをしながら、ラナは言う。
「なに?」
それが気に食わずつい剣呑にラナを睨んでしまった。しかしたじろぐ様子も見せず、ラナは続けた。
「いや……気楽なもんだなと思って」
「だからなんなんだよ」
「お前、選択はなかったんだろ?」
いきなり別の話題になったかのようにラナは言ったが、それがなんらかの形で本題に繋がっているのだろうと踏んで、答える。
「選択?」
「だから、今のこの状況に対しての選択だよ。レナは抵抗しなかったって言ってたけど」
「……そうだよ」
が、それは不可抗力だ。
レナが自分を拾ったとき、まさに事切れる寸前だった。レナは自分を救うために咄嗟に彼に簡易な”処置”を施したと言っていた。曰く、彼に自らの血を与えて疑似的な使い魔としたのだ。
「でも、仕方なかったんだよ。それは」
ゆえにそのままをラナに説明しようとした。個人的に良い感情を持てない相手ではあるが、レナはラナを自分と同じくらい――いや、それ以上に好いている事を知っていたから。自分とラナが争うと彼女としても良い気持ちがしないだろう。
「恨もうとは思わない?」
しかしそんな猫を遮ってラナは問う。
「恨むって?」
問い返すと、ラナは鼻で笑って、
「だってそうだろ? お前、もしここでレナに捨てられてみろ。行く場所もないじゃないか」
「レナはそんなことしないよ」
「どうだろうな。わからないぜ」
馬鹿にするような口調だった。さすがにそこまで露骨にされて耐えられるほど大人ではない。
「……そんな用しかないんだったら、もう戻るよ」
ラナを睨むと、その場から立ち去るべく歩き出した。
「ああうん。引き止めて悪かった」
ラナはやはり悪びれることもなく、平然と言った。さらに続けて、
「明日は楽しみなよ、存分に」
そう言ったが、振り返ることなく庭園から出て行く。ラナの灰色の髪が、上機嫌に揺れていた。
それが失敗だった。よりにもよって深夜、ラナと鉢合わせになった。というより、向かった場所にラナがいたというべきか。散歩で庭園を歩いていると、ラナは昼間と同じ場所に座っていた。そういえば、自分はこの少年の寝ているところを見たことがない。
それだけではなく、そもそも彼のことをあまり知らなかった。知っているのはレナの弟であり、彼女の家族ということだけだ。
「よ」
庭の片隅にひっそりと置かれた小皿に入った水を舐めているとラナは不意に話しかけてきた。この人間は自分のことが嫌いなのか、それとも気に入っているのか、視界に入るたび話しかけているような気がする。
「……なに?」
憮然とした顔で問い返した。
「いや、別に」
などとラナは答える。単に話しかけてからかいたいだけなのか、あるいは暗に自分の前から消えろと言いたいのだろうか。
「用がないなら話しかけないでよ」
テーブルから椅子、椅子から床へと拍子良く飛び降りながらラナを睨む。
「用がないと話しかけちゃ駄目なのか。堅物だなぁ」
「……そういうわけじゃないけど」
自分がどれほど悪態をついてもラナは気にしない。こういうところはやはり、自分より生きた年月を重ねているのだと思わせる。
「お前、レナのことは好き?」
唐突に、ラナは質問した。それを無言で見つめる。
「答えろよ」
催促するようにラナは続けた。
「……そりゃ、好きだよ」
この少年の前で自分の本心を見せるのは悔しかったが、かといって嫌いだなどと言えるはずもない。ここで素直で言えるあたり自分もそこそこは大人なのかもしれなかった。が。
「好き……ね」
含み笑いをしながら、ラナは言う。
「なに?」
それが気に食わずつい剣呑にラナを睨んでしまった。しかしたじろぐ様子も見せず、ラナは続けた。
「いや……気楽なもんだなと思って」
「だからなんなんだよ」
「お前、選択はなかったんだろ?」
いきなり別の話題になったかのようにラナは言ったが、それがなんらかの形で本題に繋がっているのだろうと踏んで、答える。
「選択?」
「だから、今のこの状況に対しての選択だよ。レナは抵抗しなかったって言ってたけど」
「……そうだよ」
が、それは不可抗力だ。
レナが自分を拾ったとき、まさに事切れる寸前だった。レナは自分を救うために咄嗟に彼に簡易な”処置”を施したと言っていた。曰く、彼に自らの血を与えて疑似的な使い魔としたのだ。
「でも、仕方なかったんだよ。それは」
ゆえにそのままをラナに説明しようとした。個人的に良い感情を持てない相手ではあるが、レナはラナを自分と同じくらい――いや、それ以上に好いている事を知っていたから。自分とラナが争うと彼女としても良い気持ちがしないだろう。
「恨もうとは思わない?」
しかしそんな猫を遮ってラナは問う。
「恨むって?」
問い返すと、ラナは鼻で笑って、
「だってそうだろ? お前、もしここでレナに捨てられてみろ。行く場所もないじゃないか」
「レナはそんなことしないよ」
「どうだろうな。わからないぜ」
馬鹿にするような口調だった。さすがにそこまで露骨にされて耐えられるほど大人ではない。
「……そんな用しかないんだったら、もう戻るよ」
ラナを睨むと、その場から立ち去るべく歩き出した。
「ああうん。引き止めて悪かった」
ラナはやはり悪びれることもなく、平然と言った。さらに続けて、
「明日は楽しみなよ、存分に」
そう言ったが、振り返ることなく庭園から出て行く。ラナの灰色の髪が、上機嫌に揺れていた。
NEWS
本日のニュースです企業連盟は部隊を一時撤退させ、戦力を補充しています
バイオコクーンは動くこともなく、バイオ兵器も深追いしません
何らかの理由でバイオ兵器は要塞から離れられないとみられ……
![]() | メフィルクライア 「おはようございます。メフィルクライアです」 |
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![]() | メフィルクライア 「だいぶ情報が集まってきました。どうやらバイオコクーンは、ウォーハイドラのようです」 |
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![]() | メフィルクライア 「ええ、ミストエンジンを装備し、操縦棺を備えた、ハイドラです。詳しくは会長からのメッセージを」 |
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![]() | メルサリアからのメッセージ 「メルサリアだ。バイオコクーンはハイドラだ。接近した観測隊のデータから、ミストエンジンのパルスが得られた」 |
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![]() | メルサリアからのメッセージ 「ただ、あのような繭を作れるのは異常だし、バイオ兵器の生産も培養装置だけでは説明がつかない」 |
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![]() | メルサリアからのメッセージ 「……あの繭は私に忘れかけていた何かを思い起こさせる。そう、1000年の時の流れを……くそっ、どうして思い出せない。何らかの異質なパーツを装備しているはずなのに」 |
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◆訓練
適性の訓練をしました適性が60上昇した
適性の訓練をしました経験値が足りない
適性の訓練をしました経験値が足りない
適性の訓練をしました経験値が足りない
適性の訓練をしました経験値が足りない
◆送品
◆送金
◆破棄
レナはメンインブラックを破棄した!!
レナはS.Augustinusを破棄した!!
レナはExp#3-Mjolnirを破棄した!!
レナはS.Bartholomaeusを破棄した!!
レナはS.Matthaiosを破棄した!!
レナはS.Stephanosを破棄した!!
レナはうさ耳改造型うさみみ族特製エンジンを破棄した!!
レナはS.Antonioを破棄した!!
◆購入
レナは“HI・THERE”を696cで購入した!!
レナはMitleid-IGN013を896cで購入した!!
◆作製
貯水強化!
作成時補助発動! 高圧!! 消費ENが 32 増加!!
貯水タンク31とオッドサーキット32を素材にしてS.Laszloを作製した!!
◆戦闘システム決定
ステルス に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に蜘蛛の心臓を装備した
脚部2に攻殻〈Alternate body〉を装備した
スロット3に物理装甲『鉄塊』を装備した
スロット4にHST-01Line-cageS.K.Yを装備した
スロット5にMitleid-IGN013を装備した
スロット6に怒りの日を装備した
スロット7にマクスウェルの天使を装備した
スロット8に“HI・THERE”を装備した
スロット9に試製耐物ミサイルA-0を装備した
スロット10にμ-HC-Sniper"REBIRTH"を装備した
スロット11に超絶霊障ミジンコエンジンZZZを装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
マリエッタとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……フリー
ユニオン活動
トラッシュフィールドの活動記録
がらくたと、猫と、幽霊と。
特に何もしません。まったり。
特に何もしません。まったり。
適性の訓練をしました
適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
100c支払い、経験値を1手に入れた
◆戦闘結果

戦闘報酬
戦闘収入 1700
攻撃戦果補正3.27%
支援戦果補正4.62%
防衛戦果補正4.49%
フリー補正 2%
合計現金収入1957
整備費 0
ユニオン費 -100
◆経験値が76増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
攻撃戦果補正3.27%
支援戦果補正4.62%
防衛戦果補正4.49%
フリー補正 2%
合計現金収入1957
整備費 0
ユニオン費 -100
◆経験値が76増加しました……
◆素材が組織から支給されました……
レナは保証書33を入手した!
レナはバッテリー33を入手した!
明日の戦場
第17ブロック
テロリスト鎮圧[防衛]
テロリストの基地を特定した。すぐさま攻撃を開始してほしい。一機たりとも残す必要はない。市街地が近く、反撃の恐れがある。一機も通してはいけない
来週の霧濃度:134%
来週の電磁波:1%
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キャラデータ
名前
レナンティス
愛称
レナ
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プロフィール
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トレードマークは勝気な紫眼(アメティスタ)。 ……と、背中合わせの”生存者”。 -------------------------------------- レナンティス・V・アトレイシア。 享年19歳。 灰の髪と、灰の瞳を持つ、外見だけなら可憐と言えない事も無い女性。 その実、マリエッタ(E-no.76)に執着する自称死神淑女。 彼女を”連れて”いくのは自分だけだと自称する、傲岸不遜な女幽霊。 小柄な身長としなやかな四肢。 ちらりと覗く腹や腕には密な筋肉がついている生粋の戦闘者。 ―――とはいえ、死者となった現在では大した使い道もないと嘆く。 マリエッタへの感情は執着ではあるが、信頼でもある。 決して認めはしないものの、彼女を眺める紫電の瞳は、ほんの少しだけ眩しげ。 「あァ? あの女はオレ様が先に目ェ付けたんだ。 渡すワケねーだろ、バァーカ!!」 -------------------------------------- >レン&ユベル ノルウェージャン混じり&ロシアンブルー混じりの猫。 レナの助手であり、当然ただの猫ではない。 -------------------------------------- ※レン&ユベルのアイコンは頂きものです。多謝。 ※まったりでよろしければメッセはお気軽に。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | ミサイルA | 試製耐物ミサイルA-0 [27/耐物/索敵]《装備:9》 火力[367] 発射数[12] 防御属性[物理] 防御値[201] 精度[195] 貯水量[9] 弾数[12] 武器属性[ミサイル] 異常追加[5] 消費EN[1] 金額[401] 弾薬費[30] 重量[350] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 狙撃砲A | μ-HC-Sniper"REBIRTH" [27/超重回復/超重回復]《装備:10》 火力[2580] 発射数[1] 防御属性[火炎] 防御値[437] 精度[651] 貯水量[80] 弾数[1] 武器属性[貫通] 異常追加[30] 消費EN[208] 金額[594] 弾薬費[160] 重量[1008] [物理射撃] *作者* |
▼詳細 |
3 | レーダーA | “HI・THERE” [31/広域索敵/広域索敵]《装備:8》 | ▼詳細 |
4 | 電磁アックスA | 雷電斧『オーバーカレント』 [29/突撃態勢/広域索敵] 火力[2193] 連撃数[1] AP[-29] 防御属性[物理] 防御値[330] 貯水量[150] 弾数[9999] 武器属性[漏出] 異常追加[15] 消費EN[1572] 金額[1071] 重量[250] [電子格闘] *作者* |
▼詳細 |
5 | 領域殲滅兵器A | 怒りの日 [29/耐物/重量軽減]《装備:6》 | ▼詳細 |
6 | 術導肢A | Mitleid-IGN013 [31/重霊障/重霊障]《装備:5》 | ▼詳細 |
7 | 領域殲滅兵器A | S.Laszlo [32/貯水/高誘発] | ▼詳細 |
8 | 素材 | 保証書33 [33/保証/---] 特殊B[340] [素材] |
▼詳細 |
9 | 素材 | バッテリー33 [33/出力/---] 特殊B[340] [素材] |
▼詳細 |
10 | --- | --- | --- |
11 | レーダーA | S.Simeon [31/AP回復/重霊障] | ▼詳細 |
12 | 中多脚A | S.Thomas [27/重霊障/索敵] 機動[346] 跳躍[91] AP[2350] 旋回速度[487] 防御属性[霊障] 防御値[416] 貯水量[306] 積載量[4200] 消費EN[416] 金額[594] 重量[1227] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
13 | 素材 | 限界機動プラン32 [32/突撃態勢/---] 特殊B[320] [素材] |
▼詳細 |
14 | --- | --- | --- |
15 | --- | --- | --- |
16 | --- | --- | --- |
17 | 重多脚A | 攻殻〈Alternate body〉 [28/重装甲/装甲]《装備:2》 機動[206] 跳躍[42] AP[3950] 旋回速度[243] 防御属性[霊障] 防御値[870] 貯水量[667] 積載量[5400] 消費EN[978] 金額[1056] 重量[1728] [多脚] *作者* |
▼詳細 |
18 | 放電コイルB | 渦巻コイル『鳴門』 [20/耐物/霊障] 火力[1297] 発射数[1] 防御属性[物理] 防御値[441] 精度[18] 貯水量[471] 弾数[8] 武器属性[対地] 異常追加[12] 消費EN[677] 金額[939] 重量[500] [電子射撃] *作者* |
▼詳細 |
19 | 頭部B | HST-01Line-cageS.K.Y [30/広域索敵/広域索敵]《装備:4》 | ▼詳細 |
20 | 操縦棺A | 蜘蛛の心臓 [30/超重回復/超重回復]《装備:1》 | ▼詳細 |
21 | 物理装甲A | 物理装甲『鉄塊』 [26/装甲/噴霧]《装備:3》 | ▼詳細 |
22 | 機体炎上誘発A | 狐火 [21/霊障/耐霊] | ▼詳細 |
23 | 照準障害誘発A | 試製耐物照準障害誘発A-0 [21/耐物/霊障] | ▼詳細 |
24 | エンジンB | マクスウェルの天使 [26/広域索敵/広域索敵]《装備:7》 | ▼詳細 |
25 | レーダーA | ニャンニャンアイズ [26/精度/索敵] | ▼詳細 |
26 | 素材 | ロケットモーター32 [32/高跳躍/---] 特殊B[320] [素材] |
▼詳細 |
27 | エンジンB | 超絶霊障ミジンコエンジンZZZ [28/重霊障/重霊障]《装備:11》 | ▼詳細 |
28 | --- | --- | --- |
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