ENo.0533　BT-005 CELICA

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夢を、見ている気がする。

焔と暗闇の中、俺は駆け抜けて

目の前に立ちはだかる物は、ヒトは
全部壊した　全部殺した

世界が色褪せて見える
空が崩れ落ちてくるような錯覚
罅割れた思考、空っぽな胸の内

何も感じず、ただ走って、戦って、殺して
言われるがままに　使われて　兵器として

────あれ、俺は　何のために　生きているんだっけ


『お前は誰だ』


………彼女が、言う。
俺の名を聞く。


『セリカ。』


……何故だろう、名を呼ばれた　それだけで
俺の中に、ひとつの暖かい火が灯された気がした

───ケイ、君は　どうして
どうして　兵器の俺を　名前で呼んでくれるんだ───

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「…………。」



目が覚める。何時もの、格納庫の天井。
義肢の状態を確認し、身体は何時もどおりであることを把握する。

何であんな夢を見たんだろうか。
兵器である自分は、その生活が当たり前で
生きるか死ぬかの戦いに、兵器として道具として在るのが当然なのに

何も感じずにいるのが、義務なのに

………彼女のことが、頭の隅にこびりついて離れなかった。



「…………どうして。」



今日は、何時も以上に胸が痛んだ。

人気も無く、寂れた区間にひっそりと佇む倉庫がある。
入り口は常時開け放たれていて、その横に取付られたプレートには《疾風》の文字が刻まれていた。

時々この倉庫を出入りする者達がちらほらと見受けられる。
此処を根城とする彼等は、戦場を駆け回る斥候部隊。

敵を発見する、敵の動きを妨害する、敵の攻撃を引き付けるといった役目を持つ者達。

きっと、目立たず戦場で活躍してくれるだろう。


【斥候戦闘部《疾風》】
　└ひたすら避けてめっちゃデバフしたり索敵したりするだけのグループ
　└基本的にまったり&自由
　└ロールもしたい
　└攻略で何かあれば相談もしたい！
　└ユニオン活動はずっと制御×5、ユニオン購入もずっと機動力3%
　└参加希望であれば背後Twitter@Ci_ktdm 又はメッセージで連絡してくださいませ