ENo.0535　クロノワール・ナイン

――貧乏くじを引かされた。そう思ったのは次のミッションへの配属表を眺めたときだった。

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どうにも、首筋がちりちりして、嫌な予感が止まらなかったその日。次の戦場への配属表だった。
"稼げる"と判断したが、それ相応に厳しい戦場を選んだのは先週のこと。相方と相談し(といっても、あいつはAIだけど)、「他にもランカーが居るだろう」という浅く、甘い希望は潰えたのだ。

「楽はできない、ということね。逆に言えば……稼ぎ時、かしら。はぁ、もうあの武器は嫌なんだけれど」

一つ、ため息。
否応でも"課金砲"なんて言われる焼夷機関砲を積み、火力を出していくのが次回へ「生きるため」の一歩だと気づき、またか、と自嘲する。

「……この間のアレで成功して、少し調子に乗ったかしら、ね」

けれど。

「――ああ、ダメ。この感覚は、良くない」

「愉しいの、楽しくて――」

ぐらりと、倒れる。

「違うッ！楽しくなんて無い。これは仕事、そう。ただの仕事、生きるための……」

何かが、私の思考を邪魔している。
この間の戦場で"嗤っていた"のは誰だった？

「……ッ！！うっ、ぇ……」

ナニかに気づく、されどそれは気づいてはいけないことで。
嘔吐感がひどく、その場で包まるも一向に体調は良くなることもなく、その場で意識が暗転した――



――ふふふ……。まぁ、いいわ。そういうのならば、そうしましょう。まだ機会はあるのだから。


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「……さぁ、仕事の時間、ね」

「死にたくないわ」

「……死はもう、イヤ」

星を撃ち落とすように――
そして、一瞬の流れ星のように。


我らは撃つ。