ENo.0574　言語魔術師アリューカ

僕が霧の中に迷い込んでから、数日。ハイドラライダーとして2度目の出撃が迫っていた。

ここ数日、僕はオッティア・ザ・ライアーを大改造していた。

エンジンを買い足し、限界駆動を導入した。
軽ブースターを装備し、機動力を上げた。
そして頭部を頭部Bに挿げ替え、命中精度を上げた。
全ては機動力とAPと物理防御・粒子防御を稼ぐためだ。敵に捕捉されても死なないように。
むしろ先に敵を捕捉できるように。

武器はパイル2本と粒子スピアに決めた。
格闘を上げるためのユニオンも設立した。

今回、事前に知らされた情報によれば、敵の数は多い。戦闘ヘリやアルマジロが地を埋め尽くすだろう。
だが、それ以上に頼もしい味方たちがいる。
駒落ちを食らう前に、敵に駒落ちを。
一度も撃墜されずに2本のパイルと粒子スピアをぶちこめれば、こちらの勝ちだ。

「先手必勝っていうだろう？」

■説明
　霧の中、残像領域にうっかり紛れ込んでしまった異世界の人専用のユニオンです。
　ユニオン活動は格闘*5です。ユニオン購入は素材+1ですが、柔軟に対応したいです。

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　警告 警告 警告 警告 警告 警告 警告 警告

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……るか……えるか……聞こえるか……
……今……私は……世界を超えて語りかけている……
……元の世界……異世界に故郷を持つ者たちよ……
……集まれ……集うのだ……帰還……めに……

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　ワールドクラッキングを検知しました。
　逆探。対象を特定。シャットダウンします。

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「青空を見たのは、何時のことだったか」
「夕焼けを見たのも、だいぶ前になるねえ」

そんなことを呟いても、得られるものなど、何もないというのに。
自称＜訪問者＞たちは集い、情報交換し、切磋琢磨し続ける。

霧の果てにあるものが、故郷よりも大切なものかもしれないと思い始めたとき、
その瞬間に大義名分は朽ち果て、残像領域こそが真実＜リアル＞なのだと気付くのだろう。

デイドリームビリーバーは死ぬ。でも、せめてそれまでは。