ENo.0091　ミミフォン・R・ラパーニクルス

その日のミミの両腕にはたくさんのお金が入った袋がありました。何だかわからずに持ったままぼーっとしていたら、リコちゃんが
「ミミちゃん、明日2人でパーッと遊ばない？」
と誘ってくれました。
ああでもこのお金、お家に入らなきゃ、とか思ったりもしたのですが。ミミはリコちゃんというお友達とパーッと遊んでみたくなりました。最近は弟もバイトを始めたし、多少の遊びは許される。そう思ったので、リコちゃんのお誘いにのることにしました。

印象に残っているのはやはり遊技場というところです。
射撃遊びや、球投げ遊びをしました。ミミフォンは武器を使うよりも体を動かすほうが得意なのだと思いました。なぜならリコちゃんよりもボールを上手く投げられたからです。えっへん。でも、銃の扱いはリコちゃんの方が上手です。やっぱり機械とか、得意だもんね？ミミフォンは機械は少しだけ苦手です。もちろんハイドラに関する技術は、命がかかっているので頑張ってますが。

ミミフォンの手の中には給料袋以外にもあるものが残りました。写真です。最後にリコちゃんに連れていってもらったのがこの写真を撮る機械でした。女の子に人気なようで、撮った写真にキラキラをつけたりできるのです。ミミフォンはやり方がわからなかったので、ほとんどリコちゃんにやってもらいました。リコちゃんの手で写真がどんどんキラキラになっていく様子はまるで魔法使いさんのようでした。
「すごいね！リコちゃんも、ミミも、キラキラしてる！」
ミミフォンは自然とそんなことを呟いていた気がします。

ミミフォンとリコちゃんで半分こした写真。シールになっていて、貼り付けられるそうです。ミミフォンはこれをラブリーキュートスイートミミフォン号の座席近くに貼ろうかなと思っています。
座席から見える写真を想像しながら、これが遺影にならなければいいけど、なんて。ちょっと不謹慎なことを思ったりしたのでした。