ENo.0235　マルス・H・アテナ

症状が現れたのは、残像領域から帰還して5年ほど経ってからだった。
定期検診の結果から、ホルモン分泌異常や中枢神経障害、造血機能の低下が認められた。
私はハイアルン社の持つ治療センターへの入院を余儀なくされた。やがて、私の持つ症状は、こう名づけられた。

『霊障症候群』
遅効性の病で、残像領域内で観測される「霊障」という物質、または減少により身体に異常を起こすものだと知った。私の病状の発覚により、ハイアルン社を始め多くのハイドラライダーへの指導や管理が厳しくなり、霊障の影響を防ぐような装備や薬も開発された。
ただこの症状は全ての人に起こるわけではなかった。いくつかの条件が重なって、初めて発症するのだと学会によって発表された。

薬の開発が進み、私自身の病状は治りつつあった。その頃には私は許婚でもあった、アテナ社の令息アガットと婚約し、数年後にはマルスを身篭った。
それが、始まりだった。

生まれたマルスには、あるはずのものが無かった。
腕は一本。二本ある脚のうち、一本は膝から下がなかった。眼球の一つははちきれんばかりに飛び出ていた。鼻の穴は塞がれていて呼吸もまともにできない状態だった。

マルスは私の胎内で霊障に冒されていたのだ。

荒れた丘陵地に住み着いた子どもたちが、夜な夜な的を立てている。
ハイドラライダーは各自が利用料を払って訓練に使用している

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ユニオン活動：射撃*5 固定
ユニオン購入：経験値+1
ロールプレイ：やる気なし
参加脱退：自由（先着