ENo.0511　ラヴィーネ

パアムさんと僚機となって２週目、彼女の「コロッセオに行ってみよう」という誘いによって訪れた巨大構造物。
エントリーの登録者はどこかで見たことのある賞金上位者の面々でした。

受付「安全装置を外して臨まれますか？　もし生き残れば報酬は跳ね上がりますし、実際に生命の危険があるのは２人に１人程度ですよ。」

すこし考えさせてほしい。　と返答して、私達は同じチームに振り分けられた面々と顔を合わせた。


各自の役割やスタイルを確かめ合ってみると、戦場全体を見渡す「眼」が不在であった　
「私の機体は元々が索敵機に標準的な武器を持たせただけなので、コンバートは容易ね。７日後には仕上げてくるわ。」

コロッセオの開幕をにらみ、自作した新型レーダー。よもや本当に自分で使うことになるとは意外でした。などと思いながら、マーケットに追加のレーダーを注文し、機体を改造してゆく。


以前に作戦をステルスで行い、ろくに支援の成果を得られないことを確認し、「自分の獲物は自分で探して倒す」この濃霧領域には珍しい「突出したものが何もない機体」を作り、1.2人前程度の仕事ができる傑作機として企業に売り込みをするも、知名度が足りずに計画はとん挫した。

「ここで名をあげれば、この世界に普及できますかね」

自分の作った誰にでも扱える汎用機を量産し、訓練機として普及させる野望に闘志を燃やすのでした。

…何者かに安全装置を解除されている。そのことにきづかずに、当日を迎えて…