ENo.0277　カラーガタ

そろそろ、自分が何者であるのか、それを語らねばならない。
そういう決心に至ったのは『残像』だけではなく、マハカラーではなく、ハイドラの魂ではなく。
生きている者が、人と誤解してか『思い成し』によって私に言葉かけしてくれるようになったからだ。
人ではないとは言い切れない。けれど親子の縁を得て出た訳でもない。

ものには、霊性がある。

それは意識と言い換えてもいい。

結びつきが浅ければ大きなものであっても変化しやすく、変化がもたらす忘却によって蓄積は薄れる。
時に感受以外のない発露なき霊性もある。

その霊性の総量が変移している。それは『残像』になってモノから遊離したのか、それとも、ハイドラとして戦場に顕現する度なにか『霊性』以外のものに変化してしまっているのか。

霊量保存の法則。

それはマハーアートマたちにとってすら確認すべき現象であり、アートマのうちカラーが色としても申し出たのだ。
そうして識として産出された霊性が『カラーガタ』カラー、アーガタ。カラーより来たりしもの。

私だ。

残像について知らなければならない。ハイドラライダーの霊性を理解しなければならない。ハイドラの霊性に応じなければならない。

拙い真似事が続いている。霊殻が軋み潰えるまでは。

社会生活を、営むに支障のある……デンパが言語に混じる……