ENo.0683　オスカー・ヘンズレイ

Another day one～ある回想　そして


　年齢とか立場とか……生まれてから過ごしてきた環境とか。
様々な要因が人と人との関係を構築してこじらせて、そして戦争になる。
俺はしがない傭兵で、金さえ積まれれば昨晩一緒に酒を飲んだヤツだって戦場で躊躇い無く撃墜してみせる。

　……などと、足りない頭が埒も無い紡ぐポエムを煙と一緒に吐き出した。

「煙草は身体に良くない。出来るならやめた方がいいぞ」

　言ったところで聞かない事も理解した上で、挨拶のように声をかけてくるこいつは
軍が誇る英雄……稀代のエースパイロットという看板を背負っている男だ。

「明日は戦場でスクラップになってるかも知れねぇのに、ちまちま健康になんて気を使ってられるかよ」

「生き延びる為に出来る努力は惜しまないほうがいい。戦場では、昨晩飲み過ぎたからといって手加減してもらえないからな」

「へぇへぇ……有り難いお言葉痛み入りますよ……」

　士官向けのバーの上階……場合によってはお偉いさんの“接待”にも使われる個室で
何故か俺とバートは二人で酒を飲んでいる。まぁつまり、イメージ商売の英雄サマが
女絡みも含めた醜聞や周囲への配慮を気にせず寛げるのがココ、という訳だ。
俺にも何故なのかわからないが、戦場で共闘を果たした一件から意気投合して以来
お互いオフの時はこうして会ってはとりとめの無い会話と酒を楽しんでいた。

「そういえばオスカー、どうして君は傭兵をしているんだ？君ほどの腕ならばどこからでも声がかかるだろうに」

「んー……ぶっちゃけて言うなら、金。だよ」

「生活に困っているようにも見えないんだが……家族への仕送り、とかか？」

「家族か……そうだな、お前になら言ってもいいか。実は███▀▀▀▀▆▆▆▂▆▆▆█████▂▂▂▂▂▇▇▇█▆▆▆▇▇▇▀

███▀▀▀▀▆▆▆▂▆███▀▀▀▀▆▆▆▂▆▆▆█████▂▂▂▂▂▇▇▇█▆▆がして▇▀▀▀▀███▀▀▀▀▆▆▆▂▆▆█████▂▂▂▂▂▇▇▇█▆▆▆
██▀▀▀▀▆▆▆▂▆███▀▀▀▀▆▆▆俺は▂▆███▂▂▂▇▇▇█▆▆▆▇▇▀▀▀▀金▆▆█████▂▂必要▂▂▂▇▇▇█▆▆▆▇▇▇▀▀▀▀▀▀▀▀██▂▂▂▂▂▇▇▇
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　突然頭の中にノイズが入ったかのような感覚が襲い、慌てて跳び起きた。
何が一体……？ああ、そうだ。俺はさっきまでウォーハイドラを整備していて……AIの音声を替えようって……
そうか。ベッドに横になっていて、うっかりうたた寝をしていたようだ。
どれだけ寝ていたのか……確かめようと時計を見るより先に腹時計が抗議の声をあげた。
……まずはシャワーを浴びて、それからメシを食うとしよう。
たまにはいつもと違う店を開拓してみたい気分だな……
そんな事を考えながら作業着を脱ぎ、シャワーの蛇口を捻った。