ENo.0602　如月

　パイロットをデバイス70式乙33号のコンディションチェックは省略とする。
　該当デバイスの廃棄を決定。


　…………………………………………。


　バイオ素子侵食の新しい防護機構を開発。
　さっそくデバイスへと導入し、試験を行う。

　パイロットデバイス70式丙01号。
　起動に失敗、廃棄。

　以降、機構に改良を加えながらパイロットデバイス70式丙21号まで機動試験を続け、いずれも起動失敗、廃棄とした。

　パイロットデバイス70式丙22号。
　起動成功。
　ただし、直後に被験体の急速腐食が発生、廃棄。
　さらなる改良を続ける。

　パイロットデバイス70式丙23号から32号。
　被験体の腐食は変わらず。
　ただし進行の緩和という点での成果は出ている。
　失敗作には違いないが。
　被験体を廃棄。

　パイロットデバイス70式丙33号。
　短時間ながら腐食抑制に成功。
　さらなる改良を続ける。
　被験体を廃棄。

　パイロットデバイス70式丙34号。
　腐食抑制が戦闘予測時間を達成。
　ひとまずは防護機構を運用可能と判断する。
　被験体を廃棄。


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　パイロットデバイス70式丙35号へ修理交換。
　戦闘人格および学習記録をロード。

　コンディションチェック。

　生命維持……、規定値未満。
　精神安定……、規定値未満。
　搭乗者侵食率……、規定値未満。


　さあ、出撃の時間だ。

人気も無く、寂れた区間にひっそりと佇む格納庫がある。
入り口は常時開け放たれていて、その横に取付られたプレートには《疾風》の文字が刻まれていた。

時々この格納庫を出入りする者達がちらほらと見受けられる。
此処を根城とする彼等は、戦場を駆け回る斥候部隊。

敵を発見する、敵の動きを妨害する、敵の攻撃を引き付ける等……
そんな役目を持つ者たち。

きっと、目立たず戦場で活躍してくれるだろう。


【斥候戦闘部《疾風》】
　└ひたすら制御あげるだけ。
　└基本的にまったり&自由
　└ロールは気が向いたときにぼちぼちやろうぜ
　└ユニオン活動はずっと制御×5、ユニオン購入もずっと機動力3%
　└参加希望であれば背後Twitter@Ci_ktdm 又はメッセージで連絡してくださいませ