ENo.0533　BT-005 CELICA

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『植物を育ててみたい、だって？』
『それも、今すぐに？』


突拍子もないことを言い出す少年に、狼は驚いた。

母となった彼女の、朧な記憶。
日常の中で見える小さな命の存在。

少年にとって、書物でしか知ることのなかったもの。

美しい緑と、鮮やかな色彩のいきもの。


『種…種ねえ。』
『この世界だと仕入れるのも難しいからなぁ。』


パネルのようなものを触って唸る狼。


『この環境だから日が少なくても育てられるのが良いだろうな。』
『一先ず、良さそうなものは探しておくよ。』

『種か苗で大丈夫だよね。』


俺は頷いた。
万が一種からでは駄目でも、苗からならきっと。


『オーケイ、頼んどくよ。』
『全く…彼女に出逢ってから君も変わったなあ。』

『…本当によかったよ。』


その言葉がどういう意味を孕んでいるのか
俺には知る由も無かった。

どうして狼が安堵したように笑ったのか、わからなかった。

それを考えるのはやめておいた。

兎も角。

俺は

楽しい。

この生活が、あの人たちと過ごす時間が。

もやもやした想いも、いつの間にか消えていた。

もう、迷う必要もない。


後は、この世界で戦うのみだ。

絶対に、生き残ってやる。


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人気も無く、寂れた区間にひっそりと佇む格納庫がある。
入り口は常時開け放たれていて、その横に取付られたプレートには《疾風》の文字が刻まれていた。

時々この格納庫を出入りする者達がちらほらと見受けられる。
此処を根城とする彼等は、戦場を駆け回る斥候部隊。

敵を発見する、敵の動きを妨害する、敵の攻撃を引き付ける等……
そんな役目を持つ者たち。

きっと、目立たず戦場で活躍してくれるだろう。


【斥候戦闘部《疾風》】
　└ひたすら制御あげるだけ。
　└基本的にまったり&自由
　└ロールは気が向いたときにぼちぼちやろうぜ
　└ユニオン活動はずっと制御×5、ユニオン購入もずっと機動力3%
　└参加希望であれば背後Twitter@Ci_ktdm 又はメッセージで連絡してくださいませ