第7週目 Gyro Quayの一週間
◆日記
Gyro Quayは認知していた。
九つの頭部から構成されるハイドラの存在を。
ハイドラの共通規格で作製された頭部パーツの他には、エンジンも、パイロットの生命を守る安全装置すらも搭載されていない機体がいる事を。
Gyro Quayは意識していた。
ある種の狂気に満ちたその機体は、ハイドラライダー達から「ナインヘッド」の愛称で呼ばれていた。そして今日の猛者が明日帰らぬこの霧の中で、それは必ず生還してきた。それ故ナインヘッドは時に畏怖の象徴でありながら、ライダー達から愛される存在だった。
それが運を味方につけたものなのか、それとも計り知れぬ搭乗者の能力によるものなのかは推し量れないが、Gyro Quayはナインヘッドに羨望とも嫉妬とも付かない関心を抱いていた。
Gyro Quayは遭逢していた。
Gyro Quayには庇護を受けるライダーがいた。それは信心というよりは興味や好奇心のようなものが由来だったが、Gyro Quayは彼の助力によってハイドラの形を保っていると言っても過言ではなかった。
そんな彼がコロッセオに向かうという。彼は戦場で命を賭す事に抵抗はなかったが、自身の僚機をそれに巻き込む訳にはいかなかった。Gyro Quayは僅かな間、彼の僚機と共にする事になった。
その僚機こそが、他でもないナインヘッドであった。
Gyro Quayは驚愕した。
初めてナインヘッドと対面した日、その異形に愕然とした。
9対の瞳が周囲を睨む、自然界にも、工学的にもこれまで存在し得ない姿。
その威圧的な風貌に反し、敵を討ち倒す武器も、身を守る装甲すらも持たず戦場を生き抜いてきたその存在に圧倒された。
そして、本当に安全装置が無いこと、撃墜される事が即ち搭乗者の死である事を確認した。
Gyro Quayは恐怖した。
目の前の命が、ひとたび不運に見舞われれば、風に晒された灯火のように立ち消える存在である事を認識した途端、「失う」恐怖に身を震わせた。
頼りない、と見下したのではない。ナインヘッドはGyro Quayの何倍も、この戦場を生き抜いてきた。それは忘れていなかった。
それでも、初めて僚機という形で人と組み、それが死を許容した存在であった事がGyro Quayを怯えさせた。
Gyro Quayは人を救おうと生きてきた。最早人と呼べるか定かではない、ハイドラと一体化したその身体で、「功徳」という力で人々を救おうとしてきた。
だが、今この瞬間においてGyro Quayは己の無力を嘆いた。漠然と万人を幸せに出来る力を持っていたとしても、今目の前で死にゆく人間が居たのなら、功徳では何の力にもならない事に気がついてしまった。
もしや、自分は何も出来ない存在なのではないだろうか。
Gyro Quayは恐怖した。
だが、Gyro Quayが恐怖し、立ちすくんだとして、ナインヘッドは一人戦場に往くだろう。
例え明日が霧中だったとしても、ナインヘッドは己の生存を信じて前に進むだろう。
なら、自分に出来る事はなんだろうか。
Gyro Quayは決意した。
ナインヘッドを、必ず生きて帰そうと決意した。
例え功徳が無力だったとしても、例え祈りが何の足しにもならなかったとしても。
ここにこの機体がある。この身体がある。
自分が盾になろう。それが今出来る事だ。
世界を救おうなどと大それた事は今は言わない。ただ、今目の前の命を護る事だけを成し遂げよう。その為にならこの身が砕けようとも立ち続けよう。
己の身を奮い立たせる。
それに連動して、砲塔が回転する。
その駆動音が、咆哮にも似て響き渡る。
Gyro Quayは出撃した。
ただ一つ、心に誓った使命を果たす為に。
九つの頭部から構成されるハイドラの存在を。
ハイドラの共通規格で作製された頭部パーツの他には、エンジンも、パイロットの生命を守る安全装置すらも搭載されていない機体がいる事を。
Gyro Quayは意識していた。
ある種の狂気に満ちたその機体は、ハイドラライダー達から「ナインヘッド」の愛称で呼ばれていた。そして今日の猛者が明日帰らぬこの霧の中で、それは必ず生還してきた。それ故ナインヘッドは時に畏怖の象徴でありながら、ライダー達から愛される存在だった。
それが運を味方につけたものなのか、それとも計り知れぬ搭乗者の能力によるものなのかは推し量れないが、Gyro Quayはナインヘッドに羨望とも嫉妬とも付かない関心を抱いていた。
Gyro Quayは遭逢していた。
Gyro Quayには庇護を受けるライダーがいた。それは信心というよりは興味や好奇心のようなものが由来だったが、Gyro Quayは彼の助力によってハイドラの形を保っていると言っても過言ではなかった。
そんな彼がコロッセオに向かうという。彼は戦場で命を賭す事に抵抗はなかったが、自身の僚機をそれに巻き込む訳にはいかなかった。Gyro Quayは僅かな間、彼の僚機と共にする事になった。
その僚機こそが、他でもないナインヘッドであった。
Gyro Quayは驚愕した。
初めてナインヘッドと対面した日、その異形に愕然とした。
9対の瞳が周囲を睨む、自然界にも、工学的にもこれまで存在し得ない姿。
その威圧的な風貌に反し、敵を討ち倒す武器も、身を守る装甲すらも持たず戦場を生き抜いてきたその存在に圧倒された。
そして、本当に安全装置が無いこと、撃墜される事が即ち搭乗者の死である事を確認した。
Gyro Quayは恐怖した。
目の前の命が、ひとたび不運に見舞われれば、風に晒された灯火のように立ち消える存在である事を認識した途端、「失う」恐怖に身を震わせた。
頼りない、と見下したのではない。ナインヘッドはGyro Quayの何倍も、この戦場を生き抜いてきた。それは忘れていなかった。
それでも、初めて僚機という形で人と組み、それが死を許容した存在であった事がGyro Quayを怯えさせた。
Gyro Quayは人を救おうと生きてきた。最早人と呼べるか定かではない、ハイドラと一体化したその身体で、「功徳」という力で人々を救おうとしてきた。
だが、今この瞬間においてGyro Quayは己の無力を嘆いた。漠然と万人を幸せに出来る力を持っていたとしても、今目の前で死にゆく人間が居たのなら、功徳では何の力にもならない事に気がついてしまった。
もしや、自分は何も出来ない存在なのではないだろうか。
Gyro Quayは恐怖した。
だが、Gyro Quayが恐怖し、立ちすくんだとして、ナインヘッドは一人戦場に往くだろう。
例え明日が霧中だったとしても、ナインヘッドは己の生存を信じて前に進むだろう。
なら、自分に出来る事はなんだろうか。
Gyro Quayは決意した。
ナインヘッドを、必ず生きて帰そうと決意した。
例え功徳が無力だったとしても、例え祈りが何の足しにもならなかったとしても。
ここにこの機体がある。この身体がある。
自分が盾になろう。それが今出来る事だ。
世界を救おうなどと大それた事は今は言わない。ただ、今目の前の命を護る事だけを成し遂げよう。その為にならこの身が砕けようとも立ち続けよう。
己の身を奮い立たせる。
それに連動して、砲塔が回転する。
その駆動音が、咆哮にも似て響き渡る。
Gyro Quayは出撃した。
ただ一つ、心に誓った使命を果たす為に。
NEWS
本日のニュース中継です人々は祈りを捧げています。静寂の世界が広がっています。ついに気温が氷点下を割りました
はるか上空から降りしきる雪と、霧が同時に存在する不思議な世界です
これは世界の終わりの光景なのでしょうか、それとも……
どこか遠くから、霧笛の音が響いています。一定のリズムで、繰り返すように。発信源は不明で……
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「ルオシュだ。霜の巨人への攻撃指令が下りた。全部隊がイオノスフェアに向けて進軍する」 |
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「バルーナスと少しだけ話した。世界の行方についてだ。バルーナスは、信じているようだった」 |
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「奇跡や偶然じゃない。ハイドラの……力を信じていると言っていた。俺にはまだ、その力が掴みきれない」 |
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「古代の文献を調査している。生命と全ての種が芽吹く時のことだ。すべてのユニット、全ての世界が破壊され、ゼロに戻るという」 |
辺境のレジスタンス『ルオシュ』からのメッセージ 「けれども、俺は……貴公たちが破壊される姿を想像できない。これが、もしかしたら……信じるということなのかもしれない」 |
メルサリアからのメッセージ 「わたしのドゥルガーは順調に仕上がっている。今日は索敵性能と制圧機能を追加した」 |
メルサリアからのメッセージ 「誰が立ちはだかろうとも関係ない。わたしはわたしの力を、ここに示し、記すことができる」 |
メルサリアからのメッセージ 「次なる実験も進んでいる。デバステイター・ユニットとランページ・ユニットの接続だ。具体的には、領域遮断噴霧と同時にチャージを行い、チャージが溜まれば領域殲滅同様の連射を行うことが可能だ。そう、水粒爆縮投射をだ」 |
メルサリアからのメッセージ 「霜の巨人とまみえるときには、間に合うはずだ。いや、間に合わせてみせる。わたしの力を、示すために!」 |
メフィルクライア 「おはようございます。メフィルクライアです!」 |
メフィルクライア 「ヒルコのやりたいことは、だいたいわかるよ。あいつは、信じているんだ。君たちの力を」 |
メフィルクライア 「ハイドラは水の力。全てを押し流す濁流。汚泥の底から、伸びる花もある」 |
メフィルクライア 「アルラウネ・ユニット・アイリスの性能は把握しているよ。要は、ハイドラの力を培土にアルラウネを成長させるプランさ」 |
メフィルクライア 「アルラウネの成長によって、それが植物群落を形成する。アルラウネは高木層、低木層を形成し、巨大な密林による蓋をするんだ」 |
メフィルクライア 「密林は霧と同じ効果をもたらす。日照を制限され、大地の養分を吸い上げられた生命と全ての種は、発芽してもコケやシダレベルの生き物になるってわけさ」 |
メフィルクライア 「ノラも同じプランを考えていた。アルラウネの種子を探す時間も何もなかったけど。もしかしたら、あのヒルコは……」 |
ヒルコ教団の神聖巫女『ヒルコ』からのメッセージ 「ひどい! 先に言うなんてひどくない……? 凄いセリフ考えて……どや顔するはずだったのに……ひどいよ、ライアは……」 |
◆訓練
適性の訓練をしました経験値が足りない
◆破棄
マニ車は神秘合金53を破棄した!!
100c相当の資材を手に入れた
100c相当の資材を手に入れた
マニ車は重フィルター53を破棄した!!
100c相当の資材を手に入れた
100c相当の資材を手に入れた
◆送品
マニ車はinsanelyに反証/disproofを送品した
マニ車はサクラ・ブレイクバーストスピードにドゥロールType81f:ヴェレドⅢHを送品した
◆送金
◆受品・入金ログ
サクラBBSからSTANDING_ALIVEが届いた◆購入
マニ車はSTANDING_ALIVEを1406cで購入した!!
マニ車はSTANDING_ALIVEを1406cで購入した!!
マニ車はSTANDING_ALIVEを1406cで購入した!!
◆作製
簡易操縦棺と簡易エンジンを素材にしてPulsing_resolutionを作製した!!
◆戦闘システム決定
ティタンフォート に決定!!
◆アセンブル
操縦棺1に複座式操縦棺-護鉄を装備した
脚部2に回慶の”真言”を装備した
スロット3にPulsing_resolutionを装備した
スロット4にSTANDING_ALIVEを装備した
スロット5にSTANDING_ALIVEを装備した
スロット6にSTANDING_ALIVEを装備した
スロット7にSTANDING_ALIVEを装備した
スロット8にビーフシチューのトマトチーズ焼きを装備した
スロット9にビーフシチューのトマトチーズ焼きを装備した
スロット10にOppositionを装備した
スロット11にOppositionを装備した
◆パーツ改名
◆パーツアイコン変更
◆僚機設定
CSMC-65 SWARM of HORNETとバディを結成した!!
◆意思表示設定
意志設定……生存優先
◆ミッション
ミッション設定……コロッセオ
ユニオン活動
功徳TVの活動記録
チャンネル回せば世界が回る。
世界が回れば皆解脱。
さぁめくるめく電波の濁流を廻ろう。
君の脳髄を脅かす 嵐の奔流に呑まれよう。
世界が回れば皆解脱。
さぁめくるめく電波の濁流を廻ろう。
君の脳髄を脅かす 嵐の奔流に呑まれよう。
ユニオン金庫……1000c
利子配当…………100c
適性の訓練をしました
適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
適性の訓練をしました適性が1上昇した
メッセージ
◆戦闘結果
戦闘報酬
明日の戦場
第35ブロック
火炎霊障物理のコロッセオ
火炎霊障物理の闘技場が君を待ち受ける……
来週の霧濃度:29%
来週の電磁波:125%
キャラデータ
名前
Gyro Quay
愛称
マニ車
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プロフィール
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回る。回る。世界は回る。 回る私は 防波堤。 世界を廻るは罪の波。 巡り巡って之業(カルマ)。 ならば私が受け止めよう。 回る私が救済を。 回る。回る。地球が回る。 全てを赦す 私も回る。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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機体データ |
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1 | 砲塔A | Pulsing_resolution [53/---/---]《装備:3》 | ▼詳細 |
---|---|---|---|
2 | 素材 | 呪いの人形46 [46/重霊障/---] 特殊B[600] [素材] |
▼詳細 |
3 | 重ブースターA | Ticket_to_heaven [51/---/---] | ▼詳細 |
4 | 砲塔A | STANDING_ALIVE [52/重霊障/超重装甲]《装備:4》 | ▼詳細 |
5 | 砲塔A | ターンテーブル [48/耐電/重霊障] | ▼詳細 |
6 | 重タンクA | НТ(ИС)-5AЭ-УТ_Машина [48/耐電/薄装減霧] 機動[65] AP[7818] 旋回速度[811] 防御属性[電子] 防御値[2258] 貯水量[1573] 噴霧量[-216] 積載量[5600] 消費EN[555] 金額[1347] 重量[2200] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
7 | 素材 | ヒーリング音声54 [54/高圧回復/---] 特殊B[760] [素材] |
▼詳細 |
8 | 砲塔A | STANDING_ALIVE [52/重霊障/超重装甲]《装備:5》 | ▼詳細 |
9 | 砲塔A | STANDING_ALIVE [52/重霊障/超重装甲]《装備:6》 | ▼詳細 |
10 | 操縦棺A | 泥の雨 [47/高圧霊障/高圧霊障] | ▼詳細 |
11 | 素材 | パルスジェット52 [52/重跳躍/---] 特殊B[720] [素材] |
▼詳細 |
12 | 操縦棺A | 複座式操縦棺-護鉄 [49/重保証/重保証]《装備:1》 | ▼詳細 |
13 | 重逆関節A | 回慶の”真言” [51/耐物/重跳躍]《装備:2》 機動[361] 跳躍[231] AP[3913] 旋回速度[1159] 防御属性[物理] 防御値[1186] 貯水量[558] 積載量[4600] 消費EN[200] 金額[1391] 重量[1451] [逆関節] *作者* |
▼詳細 |
14 | 砲塔A | ビーフシチューのトマトチーズ焼き [47/耐物/重霊障]《装備:8》 | ▼詳細 |
15 | 砲塔A | Opposition [46/重霊障/重霊障]《装備:10》 | ▼詳細 |
16 | 素材 | 天窓53 [53/力場防空/---] 特殊B[740] [素材] |
▼詳細 |
17 | 砲塔A | STANDING_ALIVE [52/重霊障/超重装甲]《装備:7》 | ▼詳細 |
18 | 素材 | 避雷針34 [34/耐電/---] 特殊B[360] 防御属性[電子] 防御値[27] [素材] |
▼詳細 |
19 | 砲塔A | Opposition [46/重霊障/重霊障]《装備:11》 | ▼詳細 |
20 | 砲塔A | Opposition [46/重霊障/重霊障] | ▼詳細 |
21 | 重タンクA | 聖霊回復重タンク《イトスギ》 [47/耐霊/超重回復] 機動[62] AP[7366] 旋回速度[762] 防御属性[霊障] 防御値[2125] 貯水量[1473] 積載量[5600] 消費EN[522] 金額[522] 重量[2294] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
22 | 砲塔A | ビーフシチューのトマトチーズ焼き [47/耐物/重霊障]《装備:9》 | ▼詳細 |
23 | 砲塔A | ターンテーブル [48/耐電/重霊障] | ▼詳細 |
24 | 重タンクA | protect_shell(49) [49/耐物/超重圧装甲] 機動[63] AP[7883] 旋回速度[781] 防御属性[物理] 防御値[2175] 貯水量[1513] 積載量[5600] 消費EN[583] 金額[534] 重量[2298] [タンク] *作者* |
▼詳細 |
25 | 素材 | ヒーリング音声54 [54/高圧回復/---] 特殊B[760] [素材] |
▼詳細 |
26 | 砲塔A | Opposition [46/重霊障/重霊障] | ▼詳細 |
27 | 砲塔A | Trine [45/重霊障/重霊障] | ▼詳細 |
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