ENo.0227　amnesty incinerate

『はい最後のミッションお疲れ様。
　成果はイマイチだが……まあ、別のミッションで大規模な再起動現象が観測されていた。
　こんなものだろう』

「御託ハ　イーカラ　良イ報セトヤラヲ　トットト　教エナ」

『気が立ってるねえ……
　まあいいか、こっちも君と雑談をしたいわけじゃなし』


クソメガネは大仰に咳払いを一つ。
そして口を開いた。


『喜びたまえ、新しい雇い主が決まった』

「……ハ？」


こいつら研究員は冗談も言わないやつらだ、ってことはこの報せはマジなんだろう。
我ながら、俺を雇うなんざどこの物好きだよ。


「自慢ジャネーガ　戦場デ　礼儀正シク　シテタワケデモネーゾ
　ドンナ阿呆ガ　俺ヲ　使イタイッテ？」

『戦場で必要なのは礼儀でもなんでもない。
　力とそれによる成果、ただそれだけだろう』

『それで、君の"力"を見込んで雇い入れたいとさ。
　新しい雇用主は、君もよく知っている相手だ』

「勿体ブッテンジャネーヨ」

『本当にせっかちだな…まあいいが。
　"ハイドラ大隊"
　それが新雇用主の名前だ。
　企業連から離れ、霧笛の塔からも独立し、世間的には暴走と言っていい状態の団体だが……』


メガネが手元のコンソールを弾くと、俺の視界に情報が映し出される。


『再起動現象。
　それを極限まで引き起こすため、火を扱う専門家を雇って徹底的に辺り一帯を破壊する。
　そのために白羽の矢が立ったのが……炎大好きでハイドラランカーの君というわけだ』

amnestyシリーズへの支援や改装を行う研究機関。
希望者がいれば経歴・条件問わずに整備支援が受けられるものの、
機体のデータを必要以上に取られると言う。


※基本「死亡容認」なので、設立し直す場合があります。
　その場合は以前の参加者全員の許可を飛ばします。